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【要約】Dark Horse 「好きなことだけで生きる人が成功する時代」 読書記録28

Dark Horse

「好きなことだけで生きる人が成功する時代」


トッド・ローズ


標準化時代
→「産業時代」の到来によって、生産システムの最大効率化が第一の目標となり、「多様性」や「個性」は排除される時代

個別化の時代
→Amazon、Netflix、Twitter(X)、YouTubeのようにその人個人に合わせたサービスや商品を提供できるように取り組む、個性を重視した時代

産業革命が起こって以来、「時給」という概念が生まれたことによって、一人当たりの生産性を最大にしようという考えが主流となった。

どれだけ頑張ろうが、どれだけ手を抜いていようが、全員に同じ給料が支払われる。

「自分の目的地を知り、それに向かって懸命に取り組みコースから外れるな」

これこそが標準化時代に求めらていたことである。

コースから外れる、個性を発揮する、という人は、面倒で厄介で管理に手間がかかるから、みんなと違うことをしないように指導される。

これが学校教育に影響し、全員で一斉に同じ授業を受け、同じテストを受け、同じ進級スピードで大学までを過ごす。

この過程を受けて、何も不平不満を言わずに企業に就職して、これまでと同じように、「言われたことをしっかりと行う」「締め切りを守る」「周りと違うことをしない」「レールから外れない」というような考えで、一歯車として問題なく仕事をすることを求められる。

しかし、冒頭に挙げたように「標準化時代」は過ぎ去り、「個別化の時代」が到来しようとしている。

個別化の時代を生きていくのに必要な力は「充足感を満たすこと」である。

10年後、20年後、何がやりたいなんて分からない。

ここまで変化の激しい世の中で、未来を予測することは不可能に近い。

将来なんてものはどうでもいい。

今、この瞬間、目の前のことに全力で取り組み、熱中し、発狂し、充足感を満たすように行動すること。

これこそが「個別化の時代」を生きていくために必要な力である。

個別化の時代を生きていく人のことを「ダークホース」と本書では呼んでいる。

数々のダークホースたちが持っていた唯一の共通点こそが、「充足感を満たすこと」に全力であったということである。

また、「個人の充足感の追及は必ずその隣人に便益をもたらす」と筆者は考えている。

まずは利己的でいいから、自分の充足感を追求することに自分のリソースを全投下する。

これこそが、これからの「個別化の時代」を生き抜く、そして個別化の時代を先取りするために大事なことである。


どんどんレールから外れていこうと思う。





〇読書記録




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