原題:An Homily for the Days of Rogation Week. That all good things cometh from God. (祈願節週間のための説教~あらゆる善きものは神より出る)
第3部に入ります。聖句でいうテーマはこれでしょう。
目が見えもせず、耳が聞きもせず、人の心に思い浮かびもしなかったことを、神はご自分を愛する者たちに準備された。(コリントの信徒への手紙一 第2章9節)
第3部のポイントは次の4点です。
①第2部の振り返り
②仲立ちであるキリストと聖霊の働き
③無辺の恵みを覚え有限の時を生きる
④まとめと結びの短い祈り
第2部の内容が簡単に振り返られ、すべてのものは決して人間の力で得られているのではなく神から出ていて、人間は賜物としてそれを受け取っているということを踏まえるものの、賜物は神から直接に与えられているのではなく、仲保者を介して受けていることが確認されます。
また、神はキリストを通して賜物を人間に授けるだけでなく、キリストを通してさまざまなことを為されるということも述べられます。
また聖霊の働きについても述べられます。
父とみ子キリストと聖霊の三位一体の神への信仰と、与る恵みの大きさへの感謝の中で生きることが説かれますが、その上でこの世にある「時」の大切さが述べられます。
神の恵みは無辺のものであるが、人間の世は有限である。有限の時を神への感謝の中で生きるようにすることが訴えられます。
三位一体の神への信仰をもって、勤勉にこの世を生き、救いに至ることを奨励し、聖書の言葉をそのまま引用した短い祈りをもって第3部は終わります。
今回は第二説教集第17章第3部「良い忠実な僕」の解説でした。次回はこの試訳をお届けします。一度でお届けするには長いので二回に分けてお届けします。
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