半年間で約80件のアップデート。Notionを活用したプロダクトマネジメント
こんにちは、RevComm（レブコム）でMiiTel Meetings関連機能と外部連携機能のプロダクトマネージャーを担当している吉井です。
レブコムが開発・提供するトーク解析AI「MiiTel」は、お客様の声に基づいた機能アップデートを頻繁に実施しています。直近半年間では約80件の機能リリースやアップデートを行いました。今回のnoteでは、Notionを活用したプロダクトフィードバックの仕組み化や、開発計画の管理方法についてご紹介します。
レブコムのプロダクト開発プロセス
具体的なNotionの活用方法を紹介する前に、レブコムの開発プロセスとNotionの活用領域をご紹介します。レブコムでは、
・お客様からの要望
・社内からのアイデア
・プロダクトチームで策定しているプロダクトビジョン
をもとに開発要件を洗い出し、優先順位付けを行い、半期ごとに開発計画を立てています。
開発プロセスの中でNotionを活用しているのは下記4点です。
①Customer Requestボード
②開発ロングリスト
③具体要件（プロダクト要求仕様書・ワイヤーフレーム）
④開発タスク化
今回はプロダクトマネジメントの観点から、①②についてご紹介します。
お客様からのフィードバックを収集する「Customer Requestボード」
セールスやカスタマーサクセスがお客様から頂いた要望や、社員がMiiTelを利用していて気づいた改善要望をSlackとZapier（※）と連携してNotionに集約する仕組みを作りました。
※Zapier：複数のアプリやツールを連携して、操作を自動化できるサービス
レブコムには、お客様からのフィードバックや社員のアイデアなどをカジュアルに共有できる「#product-feedback-discussion」というSlackチャンネルがあります。
このチャンネルにワークフローを作成し、ワークフローから要望を入力すると、Slackのチャンネル投稿と同時にNotionの「Customer’s Request」ページの一覧に追加されます。
また、NotionページにはSlackの投稿URLも項目の1つとして連携される仕組みになっているので、Slackの投稿のスレッド内での議論にもアクセスしやすくなっています。また、エンジニアを中心に英語話者のメンバーも増えているので、Slackに自動翻訳ツールも連携し、全社員がコミュニケーションを取りやすいよう工夫しています。
「Customer’s Request」に集約された要望一覧は、定期的にサービスや機能などテーマを絞って棚卸しmtgを実施し、Notionページでステータス管理を行います。
「Customer’s Request」の要望に基づいた機能アップデートがリリースされた際には、関連のリクエストと紐付けてリリースをアナウンスをすることで、レブコムの担当者が要望を受けたお客様へご案内がしやすくなっています。
「Customer’s Request」は、所属部門関係なく、社員のプロダクトフィードバック文化の定着を目的としており、「些細なアイデアや、抽象的な要望などでもカジュアルに投稿してOK」というルールになっています。Notionで仕組み化を進めたことで、投稿もしやすくなり、Notionを活用する前と比べると月に3倍以上の投稿があり活発に運用されています。
「開発ロングリスト」による開発計画の管理
レブコムでは、半年ごとに翌半期の開発予定を「開発ロングリスト」としてNotionページに一覧化しています。優先順位はRICEフレームワーク（※）を参考に決定していきます。
Notionで管理する以前は、googleスプレッドシートを活用していましたが、Notionを利用することで、ステータス管理や他データとの紐付けが容易になり、開発の背景など必要な情報にアクセスしやすくなりました。
※RICEフレームワーク：Reach（リーチ数）、Impact（影響度）、Confidence（確度）、Effort（労力）の観点から点数評価をして優先度スコアを算出する手法
レブコムでは2023年7月にNotionを導入し、プロダクトチームに限らず、各部署で活用が進んでいます。
Notionを活用することで、関連情報へのアクセスが容易になったことと、ステータス管理がわかりやすくなったと感じています。開発ロングリストについては、今後は4半期ごとに振り返りを実施していく等、より良い運用を模索していきたいと考えています。少しでもどなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※本記事は2023年11月16日に登壇したNotion社主催の活用セミナーをもとに作成しました。セミナーのアーカイブ動画は下記よりご覧いただけます。ぜひ合わせてご覧ください！
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