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【福島県/県立中学校・高等学校等】2024年5(4)月【教育の現状レポート】

お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。

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福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。



このプラットフォームには、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています

私も福島県の教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、定期的に取り上げることが出来ればと思い、まとめ記事を発信しています。

今回は『2024年05月27日まで』の記事まとめです。



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1.EDIX(教育総合展)に参加してきました(県教育委員会)



先日、東京ビッグサイトで開催された「第15回 EDIX(教育総合展)」に参加してきました。

一番の目的は「教育DXの最新を学ぶこと」でしたが、「STEAM教育のコンテンツ」から、「体育館の熱中症対策」まで、幅広く企業の皆さんのアイディアや製品を見たり体験したりすることができました。

「教育ダッシュボード」の操作体験

「ダッシュボード」を実装した端末の操作体験をさせていただきました。「ダッシュボード」とは、子どもたちの学習に関するデータや生活や健康に関するデータなどの教育データを集約・可視化し、分析できるシステムです。

校務のICT化が進んでも、教員のハートが大事

EDIX会場で他県の先生とこんな話もしました。「データは説得力があるし貴重だけど、私たちの持つ直感も大切にしたい」「データは持っているだけでは意味がない、それをどう使うか私たちの腕の見せ所」
教職は高度専門職であり、先生方は教育のプロです。データを上手に利活用することで、先生方の力がより最大化されていくのだと思いました。

ICT化の推進は、先生の負担軽減であり、先生の能力をさらに発揮させるための取組みであり、ICT化だけを進めていかないことが必要です。

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2.アボカドの葉が風に揺れて。(県立猪苗代高校)



今から2年前。
この春、卒業していった「猪苗代学」2期生が2年生だったときの話。

「猪苗代学」は毎週金曜日の5・6時間目。
全学年がいっせいに別々のフィールドに飛び出していきます。

フィールドワークから戻るたびに、新たな課題を回収し、次につながる「何か」をつかもうとする生徒たち。

「もう少しよく考えてから判断してみても良いんじゃない?」なんて諭したこともあったし、外部の方と生徒とのあいだで知らないうちに話が進んでいて、あたふたと慌てたりすることもありました。

中ノ沢源泉の『地熱』を利用して野菜や植物を栽培してみようと思うんです

ある日、そう声を掛けてきたのは、やはり中ノ沢班の生徒たち。

彼らのことを丁寧にサポートしてくれていた小西食堂(中ノ沢)の西村さんと情報共有を常日頃からおこなっていたこともあり、実はそれらが、「源泉付近の水質や地質の特徴」「豪雪地帯であるという自然環境」や「定期的な管理の側面」、さまざまな条件をかんがみても困難なアイディアであることは想像することができました。

2年前のこの一つのアイディアは、ここまで書いたとおり残念ながらなんの「実」も結ぶことはありませんでした。
探究活動の成果としては、企画倒れの「失敗」にカテゴライズされてしまうでしょう。

ですが、「実」はならなくとも大きな収穫はあったと、葉が風に揺れるのを眺めながら考えます。

それは、「生徒が『なにかをやりたい』と関心をもったときには、可能な限り心を傾けてあげようというマインドを大人たちが手に入れられたこと。

方法や手段は、もちろん生徒たちに考えさせなくてはならないとは思います。
それでも、生徒が「何かをやりたい」と思ったときに、全力でそれを認めてあげることこそ大切にしなくてはならない。

この先、彼ら自身が何かを生み出そうとするときの「最初の一歩」が、踏み出しやすいものになるのであれば、本望だと心から思えました。
これは私自身にとっても、大きなおおきな収穫でした。

「そうだね、まずはやってみようか。」

それは、無責任な言葉でもなければ放任でもありません。

結果を考えずに取り組むことが出来るというのは学校・生徒のメリットです。
今回は実を結びませんでしたが、これからも大人が想像しにくい取り組みを行って欲しいです。

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3.制服着こなしセミナー(県立郡山北工業高校)



4/17(水)1年生を対象とした制服着こなしセミナーが開催されました。

制服メーカーの方を講師に迎えて、制服の持つ力というテーマで話をお聞きしました。

「人は見た目で判断される」ズバリ言われると・・受け入れられない気持ちになる人の方が多いのではないでしょうか。
しかしこれは「人を見かけで判断するな」と言われ続けてきた、刷り込み効果からくるもの、なのかもしれません。

実際には、初めて見た相手の第一印象だけで、その人の性格や判断が引きずられてしまう「初頭効果」「ハロー効果」「ホーン効果」といった効果が作用されます。
また制服は郡山北工業の生徒である証にもなります。

郡山北工業高校の証である制服をきちんと着こなし、北工生徒であることにプライドを持って、高校生活を送ってほしいと思います。

高校生にもなると、おしゃれに対する意識も高くなります。
しかし、下手な着崩し方をするとお洒落どころか、ただ単に見苦しいだけです。
基本を守りつつ、上手な着かたをしましょう。

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4.磐梯山サービスエリア(上り)「花プロジェクト」の参加について(県立会津農林高校)



4月22日(月)農業園芸科で草花を専攻する3年生7名が、東日本高速道路株式会社より依頼を受け、磐梯山サービスエリア(上り)にプランター150基を設置しました。

生徒たちが3月に播種し、プランターに寄せ植えをして本日まで管理をしてきました。

プランターの設置デザインについては、みんなで話し合い、会津弁で「かけらんしょ」の文字を表しました。「かけらんしょ」とは「座ってください」という意味で、ベンチに腰掛けて磐梯山を一息つきながら眺めてほしいとの想いが込められています。

磐梯山サービスエリア(上り)にお立ち寄りの際は、生徒たちが設置したプランターをぜひご観賞ください。

高速道路のSAは、出張など車での長距離移動の際のオアシス的存在です。
このような癒し空間を設置してくれるととてもありがたいです。



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