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若手管理職が行いがちなミス・3選

お疲れ様です。
教育コンサルタントP206です。

今回は、若手管理職が行いがちなミスについて記載しようと思います。

以前から何回かお話しているのですが、私はある学習塾のお手伝いをしておりまして、ちょうどその企業で現在進行形で発生している問題についての話しになります。

「若手管理職」と題名をつけましたが、「管理職経験の浅い社員」と置き換えても問題が無い内容です。

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まず、背景から説明しますと、その学習塾は某市内に四教室ありまして、市内のシェアでは大手チェーン塾に続く第二位のシェアを獲得しています(高校や大学進学実績・在籍生徒数などを基に計算)。

また、どこの学習塾でも同じ傾向にありますが、社員の定着率が良いとは言えず、新入社員は三年以内に半分が退社し、7・8年以上勤務し続ける社員は三分の一程度といった感じです。

そうすると、30歳前後で教室長になる社員が発生しますし、今回の主役は、在籍5年程度・30歳手前で教室長になった社員Aさんです。

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昨年教室長だったBさんが他の教室に異動したため、持ち上がりでAさんは教室長になりました。

そしてその教室には現在、在籍10年以上のベテランCさん、新入社員のDさん、その他非常勤講師が多数在籍と言った形になっています。

某市内のゾーンMから、「P206さん、ちょっと問題があるのでその教室を手伝ってくれないか」という話しがあり、年末からその教室でお手伝いしております。

お手伝いをし始めて約二か月になりますが、今回の問題は、世の中の多くの企業の若手社員が陥りやすい問題だと思い、今回の記事を書こうと思いました。

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問題点1.前任者(同僚)を意識し過ぎる


お手伝いをし始めて早々、私は、Aさんが教室長としての大事な業務(教室運営)に力を注いでいないと感じました。

こう書くと、Aさんがサボっていると聞こえるかもしれませんがそういうことではなく、

教室長がやるべき業務ではなく他の業務(他の社員・非常勤講師でも対応可能)にも力を割いてしまっている

という状況になっているということです。

これは、Aさんが持ち上がりの教室長であり、昨年度はBさんの仕事ぶりを間近で見ていたということが原因の一つです。つまり、

Bさんが行っていたのだから、私もしなくてはいけない!

と考えてしまっている状況であり、そうなると問題が発生しやすいです。

異動したBさんは、同僚からだけでなく生徒からも人望があり、結果(売上げや合格実績など)も残していたので、Aさんにはプレッシャーもあったかもしれませんが、こういった時には、世の中のお母さんの口癖である、

よそはよそ・うちはうちの精神

を持つと上手くいくことが多いです。

どういうことかと言いますと、管理職に新任された場合に「前の管理職は〇〇だったのになあ…(それなのにあなたは…)」という比較をされることはよくあります。

しかし、そこで凹んでしまう・前任者を真似をする、となるのではなく、

自分の強みをアピールすれば、「今の管理職にはこういう良い所があるんだ」というように、人の考えは上書きされます。

つまり、一部分でも前任者を超えれば評価されるのですから、後出しじゃんけんのように、後任者が圧倒的に有利な状況ということを認識するべきです。

もちろん、前任者のことを全く気にしなくて良いというわけではありませんが、前任者の全てを上回る必要は無いということに気をつけてください。

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問題点2.自分に頼り過ぎてしまう(自分の力を過信しない)


そして、若い(経験の少ない)管理職が陥りがちなものとして、全て・何でも自分で行おうとする、ということがあります。

若いと体力がありますし、新任だと他の社員に頼りにくいという心理的な側面もあり、どんなことでも自分で処理してしまおうとすることが多いですが、それは大きな問題です。

教室長としては「教室全体の方向性や運用方法・重要な保護者や生徒対応」などに力を使わないといけませんが、自分の体力・能力は有限ですので、他の人を上手く使うということを身に付ける必要があります。

管理職に重要なスキルとは、

(1)自分(管理職)しか行うことが出来ない業務を見抜き実行し、
(2)その他の業務を、他の社員の能力・性質に合うように振り分ける。

ということです。

今までは、Aさんが多くの業務を行おうとすることで、Cさんとの業務の分担がスムーズにいかず、Cさんに余計な負担がかかっていました。

その結果、AさんとCさんがいっぱいいっぱいになってしまい、経験の浅いDさんへの指示出しがおろそかになっていたため、Dさんが効率的に動いていないという状況でした。

現在は、私が臨時でお手伝いし、まずAさんとCさんの負荷を減らし、両名とも余裕が出来たことで、Dさんへの指示出しや教育が上手く行き、結果的に教室運営も上手く回り出しました。

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問題点3.ミスに凹み過ぎない(切り替えを上手にする)


若手管理職の方のあるあるなのですが、一つのミスを犯した場合に物凄く落ち込んでしまうということがあります。

業務に対してミスをすることは誰にでもあります。
業務経験の少ない若手ならばなおさらです。

それなのに、一度のミスで地球が滅亡してしまうかの如く落ち込んでしまう方がいらっしゃいます。

ミスをなるべく起こさないように行動をし、ミスを反省することは大事ですが、さらに大事なことは、

そのミスを次回は起こさない・そのミスからさらに改善出来る行動を起こす

ということです。

さらに、若い人に共通していることでもあるのですが、ミスを指摘(その後の改善の指導)してくれた先輩や同僚に対して、距離を取ってしまう方が多いことも問題です。

先輩や同僚は、その人が憎くて指摘したわけでは無いのですから、その後もきちんとした対応を取らなくてはいけません。

そのような態度を取ってしまうと、周りからアドバイスをしにくくなってしまいますので気をつけましょう。

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社会人になれば、いつかは管理職にならなくてはいけません。


「責任が重くなって、自分の好きなことが出来にくくなるから管理職にはなりたくない!」という社員が増加しているそうですが、管理職経験というのは、給与額に反映されるだけでなく、転職などでも管理職経験が無い社会人は敬遠されてしまうという大事なものであり、チャンスがあれば必ずつかみに行きたいものです。

現在は、大企業勤務であれば・一度偉くなればそのまま社会人人生が安泰、ということは全くありませんので、「変化に対応するために必須な経験:管理職としての経験」を積むために必要な事を、今回の記事から学んでいただければ幸いです。



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今回の画像は【出雲千代|デザイナー】さんからお借りしました。ありがとうございます。

記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。