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【簡単あらすじ】キッチンぶたぶた(微ネタバレ)【矢崎存美/光文社文庫】

『はじめに』
季節が変わり、読書の秋ではなくなりましたが、最近読んで印象に残ったり、買ったままで積んでいた本の感想を書いていこうと思います。
このレビューを読んだことによって、紹介した作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたいのですが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』がありますので、ご注意ください。

ぶたぶたシリーズ2冊目です。
ぶたぶたシリーズ第12作目になります。
前レビューは、

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なぜこのような中途半端な・途中のタイトルを読み始めたかといいますと、いつものように書店巡りをし、いつものように書店で軽く内容を読んだ際に、第一章「初めてのお一人様」の主人公が置かれている状況の記述、

◇P8~9 自分の病気のせいで、弟(家族)に寂しい思いをたくさんさせている。みんなに甘えるわけにはいかない。自分はいい子なんだから。せめていい子でいるくらい、できなくちゃ。
◇P25 見舞いに来なくてもいい、ということを、うまく言える自信が無くて、私は黙ってうなずいた。口に出すときつくなってしまいそうなのだ。

という部分が、(今では私の周囲は誰も信じてくれませんが…)私の病弱だった子供時代を思い出させることになり、それがきっかけで購入しました。

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今作品では、当然ですが、いつもの山崎ぶたぶた氏(外見はぶたのぬいぐるみ)が、四つの物語に料理人として登場します。

◇「初めてのお一人様」では、入院している病弱な主人公が、(自分が勝手に決めつけていた誤解)が解け、家族とのコミュニケーションを円滑に行えるようになるまで。
「鼻が臭い」では、原因が分からない「臭いを感じない」症状を持っている男性が、その原因だろうと思われることに気づくために。
「プリンのキゲン」では、とにかく美味しいプリンに目がない若いOLの日常に必須の存在として。
「初めてのバイト」では、年の近いいとこから突然頼まれた、アルバイトの下見をしようとした女子大学生が、様々なことが良く分からないにもかかわらず、人にも場所にも振り回される原因として。

各話で、ぶたぶた氏が大活躍?します。

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「初めてのバイト」では、山崎ぶたぶた氏だからこそ発生した問題で、「そりゃこういうこともあるよね」と一人納得し。「鼻が臭い」では、題名でも内容でも読みながら何となく違和感を感じていたのですが、あとがきによると「作者の実体験」を基にした話だそうです。何故実体験を作品にしたのか、という理由もまた納得でクスッとさせられます。





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年末年始は、沢山の積本消化が出来そうで楽しみです。


画像は【ottso】さまからお借りしました。ありがとうございます。

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