【簡単あらすじ】名探偵ぶたぶた(微ネタバレ)【矢崎存美/光文社文庫】
小さくてピンク色で可愛いぶたのぬいぐるみ(=ぶたぶたさん)が、様々な悩みを持つ人々に解決するためのヒントをくれます。
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最近本業が忙しく、肉体的にも脳的にも疲れている状態です。
そういった場合には、私の気分転換方法として、大型書店巡りをするのですが、そこで見つけたのがこの本です。
……やっぱり疲れていると、癒しが欲しいんですねえ(笑)。
内容は短編五編で、一つごとに山崎ぶたぶたさん(?)が「文壇カフェのマスター」「老舗ホテルのバトラー」「海の家もやっているカフェのマスター」「医者」「中学校のカウンセラー」となって物語を進め、そこへやってくる人々の問題を解決させていく流れです。
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山崎ぶたぶたさんは、見た目がただのブタのぬいぐるみなので、読者も各編の登場人物も初めは戸惑うのですが、ブタのぬいぐるみだからこそ、ゆったりとスムーズに解決出来るのではないでしょうか。
そう考えると、主人公はぶたぶたさん以外は考えられないというストーリー展開になっています。
題名には『名探偵』と書いてあるのですが、ぶたぶたさんが『名探偵』というよりも、謎をもった登場人物が、ぶたぶたさんに出会うことによって謎が解決していく、といった作品です。
調べてみると、「ぶたぶたシリーズ」は20年以上・30巻以上の長寿作品で、今作「名探偵ぶたぶた」は今年1月初版の新作だったようです。
このレビューだけを読むと、何もかも違和感しか感じないと思いますが、実際に読むと違和感を感じなくなること間違い無いです。
名探偵とはいっても、「中身は大人服装は蝶ネクタイ」「祖父の名にかけて」といった巷で人気の作品のように、登場人物たちが死やケガをするわけでもなく、物語中に伏線が張りまくられているわけでもないので、BGMをかけながらゆったり読むのに最適な作品です。
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