リゾLAB編集長

お宿の現場で40年以上関わってきました。 色々感じる昨今ですが、毎日、見聞きしたことを…

リゾLAB編集長

お宿の現場で40年以上関わってきました。 色々感じる昨今ですが、毎日、見聞きしたことを自分の目線で考え、発信してみます。 ひとつの視点として、ゆるくお付き合いいただければと存じます・・・。 リゾLABはこちら▶https://www.resort-lab.com/

最近の記事

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おまえは誰だ?という件ですが…。

リゾLABというウェブメディアの編集長をさせてもらっています。 旅館経営者の皆さんにとって有意義なネタや情報を探して発信してやっと4年目になりました。記事も200を超えて増々充実、ネタは尽きないという感じです。 私自身、旅館業界、観光業界の広告や販促や企画など1983年からちょうど40年ほどかかわってきているわけです。 まあ言ってみれば右も左もわかない頃からこの業界にお世話になってきたということになります。 そんなわけで最後のご奉公とでも言いますか、感謝を込めて旅館業

    • 4年ぶりって意外とながい・・・

      夏本番を迎え、「4年ぶりの~」って言葉をよく聞きますね。花火大会、夏祭り、盆踊り、音楽イベント、スポーツ大会など様々な人の集まりが、4年ぶりの再スタートというわけです。 しかし、中には資金不足や人手不足でまたまた見送るといった少し寂しいニュースも見聞きします。資金不足はなんとなく理解できるのですが、それだけではなく運営したり参加したりする人手が足りずに断念というお話はこのご時世を物語っているのかもしれません。 4年って長いですよね。分断された時間によって手順や段取りや決め

      • 今と未来に意識を置く/反省はそのステージが終わってから

        あるジャズミュージシャンの言葉として「心を過去に置き去りにしないで、今と未来に意識を置くようにするんだ。」といった趣旨のことを聞きました。いかにも示唆に富んだしゃれた言葉なのですが、実はこれって自分が演奏をミスした時の心の持ち方のようです(笑) 例えば、8分の曲があったとします。コンボでの演奏です。(※コンボって、ざっくり言うと少人数のジャズバンドのことです) 曲が始まって、2分を過ぎたあたりで、自分が大きなミスをしたとしましょう。「うわ、やっちゃった。まいったな。聴

        • SNSはヒトの欲望の上に立つ道具なのだ。

          大雨が続き、九州地方を中心として大変な夏を迎えています。被害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げます。 線状降水帯って、昔はあまり聞きませんでした。調べてみますと2014年の広島での土砂災害をもたらした大雨災害のあたりから使われ始めたそうです。まだまだ発生のメカニズムも良くわからないようで、皆様もこの夏も安全にお過ごしください。 新しい言葉でつながるというわけではないのですが、7月のはじめといえばMeta社が提供する新たなSNSサービスの「Threads(スレッド)

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        おまえは誰だ?という件ですが…。

          訪日マーケティング戦略を読んだ/本気でやるか

          いよいよ夏が始まった感じですね。 都内を歩きますと多くの外国人観光客に遭遇します。益々増えてきたと感じます。外国人旅行者は新しい日本の経済の柱として、コロナ禍を経て本格始動してきた感じです。 そういえば子供のころ学校で「国土と資源の乏しい日本は加工貿易の国として、経済大国の足掛かりをつかんだ」ということを習った記憶があります。 その後は、自動車やハイテク製品などの輸出に発展して経済のボーダレス化やグローバル化やデジタル化といった言葉とともに、苦戦が始まったように思います

          訪日マーケティング戦略を読んだ/本気でやるか

          地震/情報発信/楽しみと安心

          もし地震などの災害が起こったら、お客様をどう誘導しましょう。 最近は地震など頻繁に各地で発生しています。まったく怖いものですね。本日はそんな話なのですが。 土地勘のない旅行先で、地震などが起こったならばと考えた場合、それはだれしも不安です。とりあえず、客室内から館外への避難誘導ルートは、ご案内の際にスタッフがお伝えしたり、客室のドアの室内側に掲示してあるケースが一般的だと思います。 ではとりあえず館外に避難した場合、その後の誘導をどうするかですが、スタッフが安全な地域の

          地震/情報発信/楽しみと安心

          顧客セグメント/問題意識/ヒント

          宿を運営するにあたって、どのようなお客様に来ていただくかをある程度イメージして、施設の改修やサービスや、食事内容や人員配置などを考えるという方法がありますね。 それをイメージしないで、老若男女、誰にでも来てほしいということにすると、結果、誰もが抵抗感なく利用できる宿を目指すことになります。それですとなかなか印象に残りませんし先細りするように思うのです。 だって、今は旅の宿泊先としてビジネスホテルとも競合しますよ。清潔で安全に泊まれれば、夜は街に出てその地方の美味しい店で食

          顧客セグメント/問題意識/ヒント

          一つ目のボタン/慎重に/リカバーが難しい

          私、ゴルフやらないのですが、特に海外のゴルフ中継はその景色がきれいなので、時々見ています。 ゴルファーの人たちは、ティーグランドに立って、そのホールの攻略をイメージして最短のルートでカップを目指します。自分の技量やその日のコンディションなどを経験やデータを駆使して計画するのです。それでも計画通りいかない場合も多いのでしょう。 さて、同じように、新しい仕事や物事を進めるときには、まず着地点や到達点を見定めて、どういった行程をたどってその目的地に最短で到達するかを考えますよね

          一つ目のボタン/慎重に/リカバーが難しい

          客数×客単価×利用頻度/優先順位はどうする?

          マーケティングでよく言う売り上げ利益の構成は、「客数×客単価×利用頻度」です。これらを増やす施策が大事だという話です。お客様の数を増やすか、一回の利用金額を増やすか、年間の利用頻度を増やすか、またはそれらの掛け算という感じですよね。 全部やるのってとても大変で、どれから手をつければいいか判断も難しいですね。 で、このことを考えるに、旅館で言えば現状の「人手不足」や「原材料高騰」などの環境と合わせて見ると、実はやりやすい、やるべき施策の順番って決まっていて、 1)客単価のア

          客数×客単価×利用頻度/優先順位はどうする?

          団体客それは個人客の集まり/ペルソナをイメージする

          いよいよ6月が始まりました。そして先月には新型コロナウイルス感染症も第5類の分類になりました。まだまだ気を付けて暮らさないといけませんが、それでも旅行への動きは活発化してきていますね。 もはや旅行市場の中心は個人旅行ではありますが、それでも集客力のある観光地を持っているエリアでは団体もだいぶ増えているようです。 信州のホテルでお仕事をしていますと、インバウンドのツアー団体が黒部アルペンルートへ、国内の募集ツアーの団体が上高地へと連日多くの団体・グループが宿泊していました。

          団体客それは個人客の集まり/ペルソナをイメージする

          旅/体験と時間を買う/いい時間を提供するということ

          旅行は、行く相手がいて(一人旅でもね、自分という相手がいるしね)、目的地があって、交通手段を考えて、途中の経由地で様々な体験をして、温泉や料理など自分たちに目的に合った宿を探して・・・。となるわけですね。 旅は体験を買うということはその通りなのですが、同時に時間を買うということだと思うのです。 とある温泉地で、若い女性3人組が夕食までの時間に宿の周辺を散策したいと思ったらしく浴衣姿で外に出ました。しかしです。散策どころか、周辺には何もなく、とても寂しい時間が消費されすぐに

          旅/体験と時間を買う/いい時間を提供するということ

          何かあったら気づいて備える

          2023年5月です。日本各地で大小の地震が発生しています。 被災された地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。石川県は有名温泉地が多く、一日も早く落ち着くことを願ってやみません。相手が地球の事ですから軽々なことは言えませんが、少しずつ活気を取り戻してもらえればと思う次第です。 この騒ぎで思ったことですが、外国人のお客様もかなり増えて来ているなかで、今回のような時のアナウンスやガイドは日頃より準備しなくてはならないですね。 言葉や習慣が違う世界各地のお客様にも安全で安心

          何かあったら気づいて備える

          考え方や行動が宿を作る/心のバリアフリー

          お付き合いしている宿が「心のバリアフリー」の宿として観光庁の公式YouTubeで公開されました。 様々な手作りの取り組みに感心します。 お客様に良いことを常に考えた結果がこのように評価されたことを本当にうれしく思います。 女将の考え方や行動が若いスタッフにも伝播して宿全体の雰囲気を作っています。 これからは、今までにない価値基準で宿が選ばれる時代になってきます。 一つの例として共有させてください。 ▼こちらもご一読ください。

          考え方や行動が宿を作る/心のバリアフリー

          様々な復活/実験/舵取り

          GWも間近ですね。私事ですが、ここへ来て2年以上ご無沙汰していたお客様からお仕事のご依頼が増えて来ました。 4年間実施していなかった夏のお祭りを今年から復活させるので広報の準備をしたいとおっしゃる団体様とか、来場者が大きく回復してきたので園内の再整備やサインや演出を充実させて、さらに喜ばれる施設にしたいとおっしゃるテーマパーク様とか、行政の観光拠点開発と連携して新しい施設を開業するからプロモーションを手伝ってほしいとおっしゃる観光事業主のお客様とか。 様々なことで活気があ

          様々な復活/実験/舵取り

          ファンマーケティング/SNS時代の宿のやり方

          2021年にマスコミ4媒体(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)の広告出稿費の総額をインターネット広告が抜きました。その後もこの差は年々広がりそうな曲線が見えています。 インターネット広告の中でも特に動画を使った広告は著しく伸びていますね。もはや動画ありきのインターネット広告といえそうです。しかも動画の主流は短くてわかりやすいものです。このことが、旅館ホテルの広告表現にフィットするかどうかというより、それが主流ならばそれに合わせたアイデアを生み出してトライすべきですよね。 しかし

          ファンマーケティング/SNS時代の宿のやり方

          翼を授ける?/品質管理/何を授ける?

          エナジードリンクのCMで「~翼を授ける」というのがありますよね。これには、元々タイで生まれた飲み物を世界に広げたいという願いがこもっているようです。 全く話は変わるのですが、「何かを授ける」というつながりで。旅館ホテルは働く人たちに何を授けましょうか。 人が商品でもあります。経営者は現場のスタッフを優秀に育てあげて、経営者の意思決定の代行ができるような人材を育てます。つまり安定した「旅マエ・旅ナカ・旅アト」を一気通貫した品質管理と、ブレのない経営判断を維持管理することが大

          翼を授ける?/品質管理/何を授ける?