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SNSはヒトの欲望の上に立つ道具なのだ。

大雨が続き、九州地方を中心として大変な夏を迎えています。被害に遭われた方々には心よりお見舞いを申し上げます。

線状降水帯って、昔はあまり聞きませんでした。調べてみますと2014年の広島での土砂災害をもたらした大雨災害のあたりから使われ始めたそうです。まだまだ発生のメカニズムも良くわからないようで、皆様もこの夏も安全にお過ごしください。

新しい言葉でつながるというわけではないのですが、7月のはじめといえばMeta社が提供する新たなSNSサービスの「Threads(スレッド)」がスタートしました。わずか1週間足らずで1億人のユーザーを超えたっていうニュースも聞き、そのスピードにびっくりです。

これ、Twitterと同じようなサービスですよね。Twitterもイーロン・マスクさんが手に入れてからいろいろな角度から話題を振りまいています。とてもバタバタしている感じですね。 そこを狙ってマーク・ザッカーバーグさんはSNSの世界に新しい網をかけるんですかね。

自分はそこのところはあんまり詳しくなくてデジタル系の話しはあまり語れないのです。これらの技術は人類の英知の積み重ねが生んでいるものです。間違いなく。すごい技術と知恵なんですよね。

でもね、思うんですよ。SNSって人間の欲望の上にうまく乗っかって、というか人間のサガがこれらの道具を取り込んでここまで来ていると思うのです。

マズローの欲求5段階説って有名ですよね、SNSに係るのはそのうちの「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」あたりがそうだと思うのです。

例えば、社会的欲求は、お金が欲しいとか、他人より優れていたいとか、尊敬されたいとか、軽視されたくないとか、いやな奴に意地悪したいとか、何かの集団に加わりたいといったものです。

SNSが流行って行く上では手軽で、しかもすこし無責任に、自分の内に秘めたドロドロと偏った思考や、あるいは私生活のきれいなところだけを抽出して他人に対して優位に見えるといったマウンティングともいえる内容を休みなく発信して、それでおそらく人は自分の心のバランスを保つのだと思います。

人間の根底にある理性とは言い切れないものが肝になって大きくなっているように思うのです。これってもう後戻りできません。 YouTubeでしたら再生回数、Facebookでしたら「いいね」の数に代表されるように、誰かに認められたいとか憧れられたいとか、まさにそれですね。

最先端の技術も使うのは人間で、人間の深層心理を理解した仕組み作りが大事な一歩目なんだなあと思うのです。

そうはいっても、今日もお客さんは写真を撮りまくっていますね(笑)

それで、旅を大いに楽しんでいただければ我々はそれでいいのです。 何ならもっとその欲望を満たしてあげる楽しい仕掛けを提供しようではありませんか。 やっとお客様が戻ってきた夏です。

時代や自然にはけして逆らわずに、うまく利用しつつ、そしてしたたかに皆様頑張っていきましょう。

しかし暑いっすね。


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