【マーケ】仮説をどしどし生み出す術 ~「水曜日のダウンタウン」に学ぶ
こんにちは、リサーチャーの牛尾です。
★本記事のテーマ:仮説をどしどし作りたい!!……どうすればいい?
どうすれば、どしどし仮説を作れるのか?
先日、とある企業のマーケ部の部長さんと以下のような会話をしました。
マーケ部長 来年度から新しい取り組みをすることになったんですよ。
私 ほぉ。
マーケ部長 具体的にはですね、【①全部署の社員が日常的に仮説を立案する → ②マーケ部がそれを収集、整理する → ③仮説を検証するために適宜リサーチを実施する → ④リサーチによって得た知見を新商品・サービスの開発や、既存品の改善に役立てる】というループをぐるぐる回そうと思うんです。
私 おー!いいですねぇ!
マーケ部長 でこの場合、肝心なのは【仮説】じゃないですか。
私 そうですね。
マーケ部長 特にお客さまと日常的に触れ合っている現場の社員に、どしどし仮説を出してほしいんですよ。
私 ふむふむ。
マーケ部長 しかし問題がありまして……弊社には、これまで<仮説を出す>なんて文化・習慣はありませんでした。したがって「仮説を出してください」と伝達しても、皆戸惑ってしまうと思うんです。
私 ふーむ。
マーケ部長 また、クソ真面目に考えすぎて、保守的で杓子定規な仮説しかあがってこない懸念があります。
私 あー……。
マーケ部長 で、どうしたらいいと思います?
私 いや、どうしたらって言われても……。
「どしどし新説を作ろうぜ!」というノリ
とまぁそんなわけであれこれ考えてみたのですが……TV番組「水曜日のダウンタウン」に<○○説>ってあるじゃないですか。
番組サイトに掲載されている例を引用してみましょう。
例1:引退後の力士の髪型が総じておかしいのは、マゲで後ろに毛穴が持っていかれているから説
例2:出産の痛み未だ芯食った喩え出ていない説
……このノリでいけばいいのでは!?
つまり、社員の方々に「『水曜日のダウンタウン』のノリで、たくさん新説を作っていこうぜ!」と呼びかけてみたらどうか?
そうすれば、
・弊社のお客さん、安いから買っているだけで本当は品質に満足していない説
・弊社のお客さん、弊社の社員の口調がバカ丁寧すぎてじつはドン引いている説
・弊社のお客さん、弊社の商品を甘すぎると感じており、じつは醤油をかけて食べている説
といった仮説がどしどし出てくるのではないかと思うのです。
Point1:気楽に、そして柔軟に
考えてみれば、「仮説」なんて言葉を使うから、難しそうで堅苦しくなってしまうんですよね。
一方、「『水曜日のダウンタウン』のノリだぞ!というわけで、今日の会議では皆で『水曜日のダウンタウン』のビデオを見て勉強しましょう(笑)」なんて風にやったら……きっと気楽に取り組むことができますよね。
柔軟で斬新な仮説が飛び出してくる可能性も高まるはずです。
Point2:頭に浮かんできたことを<○○説>という形式に落とし込む
<1>
「水曜日のダウンタウン」法を実施する上で最も重要なのは、<頭に浮かんできたことをそのままにしない>ということです。
お客さまと商談をしている時に、お客さまが商品を使うのを見ている時に、自分が自社商品・サービスを利用している時に、道を歩いている時に、トイレや風呂に入っている時に……ふと頭に浮かんできたことをそのままにしてはならぬ!
どんなくだらない思いつきでもいい。
それを<○○説>という形式に落とし込む。
これが重要です。
<2>
私たちは日々、驚くほど多くのことを思いつき、そして同時にそれをそのまま放置、3秒後には忘れてしまっています。
中には素晴らしい発見・気づきもあったでしょうに!
しかしいま、私たちには「水曜日のダウンタウン」法があります。
何はともあれ、思いついたら<○○説>に落とし込む、思いついたら<○○説>に落とし込む……これを習慣化してしまいましょう。
そうすれば、仮説をどしどし生み出せるようになるはずです。
以上、仮説をどしどし生み出すための方法をご紹介しました。
なお個人でトライする場合には、1人でやっていると飽きたり、面倒になったり、「これでいいのかな?」と不安になったりすると思いますので、できれば仲間と共に取り組むのがいいと思います。
もしくは「1日5個、仮説をTwitterに投稿する」なんてルールを自分に課してもいいかもしれません。
ぜひお試しくださいー!
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※付記:私たちはクライアント様との守秘義務契約を遵守し、また、調査参加者のプライバシーに最大限配慮しています。本記事内でご紹介した事例はすべて①掲載の許可を得たものか、②実際の出来事を大幅に脚色したものです。
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