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彼がPTSDを経てADHDと診断されて 〜②〜

注:まずはをご覧ください。

ここからは、彼と私が出会ってからの話です。

私と彼は遠距離恋愛でした。
新幹線で3時間、夜行バスで5〜6時間くらいの距離です。

彼は私を大好きでした。
出会ってからずっと私のことを一途に思い続けてくれました。

一年くらい付き合ってから私は彼の過去の話をぽつぽつと聞くようになります。

私と出会ったときの彼はもう落ち着いていて、しっかり生きていました。
それでも、家族に縛られていて、家族にされたこと、自分の過去、それを思い出し、つらくなる日があると言っていました。

付き合いたてのころ、彼は常に言っていました。

「普通になりたい」
「大学にいかない人間は普通じゃない」
「普通の顔に(日本人のような顔に)なりたい」
「手の傷があるから普通じゃない」

過去の出来事が、彼に重くのしかかり、コンプレックスとして出ているようでした。

私たちは、同棲することを決めました。
彼が過去の呪縛から逃れるため、別の土地へ、私の調子も悪く、2人で乗り越えるために。

今考えても、ばかだなぁ〜やめとけ!と思います(笑)

若い二人の大きな決断でした。
一人で立ててないのに二人で頑張ろうなんて、無茶なんです。

(過去の私達のために一言言っておくと、最初は同棲するつもりはなく、彼が私の近くで一人暮らしする予定だったのですが、関係書類を彼のご両親に出してもらえず、前払いしていた家が流れてしまって、お金がなくなり、新たな家探しまで、と言ってずるずる私の家で同棲することになりました。いいわけですが(笑))

彼の家族、友人からとても反対されたと聞きました。そりゃあそうですよ!メンヘラ女のとこに行って何になるんだ、ここで大丈夫なんだからここにいろよ!ってなりますよ。

まあ、とにかく私達は同棲を始めたわけです(笑)

いま考えても、もちろん、やめとけ!って思います。本当にそう思いますが、愛の思うまま、この人だ!と思ったら止まらずに進んだ私達よ、よくやった!!とも思います。

若いからこそできる愛の勢いというやつですが、このおかげで私たちは、大きく救われ、一皮も二皮も剥けて少しずつ大人になりました。

私が彼のおかけでどう救われたかは、この記事で書かせていただきましたが、今回は彼のお話ですので、彼のことを書きます。

彼はこちらに来てすぐに働き出しました。
しかし、うまくいきません。

彼はこっちに来る前ツテで働いていたのです。

そりゃあ、うまくいきません。

そして、重大な問題が発覚しました。
PTSDです。

彼がなぜツテが必要だったかというとPTSDがあったからです。

本当にフラッシュバックがすごかった。

にありますように、大変な過去を過ごした彼は数年たって、フラッシュバックに悩まされます。

その間私は彼に休んでもらおうと決意しました。私の貯めていた貯金を切り崩して二人の生活費にあてました。

私はもうこのとき、この人だ!と、私はこの人を愛したい!と決めていました。完全に。
彼もまたそうだったから、ツテも友達も家族も置いてこっちに来てくれていました。

私は彼に病院に行ってもらいカウンセリングを受けてもらいました。
申し訳ないと思わなくていいから、とにかく、やってみよう!いろんなことやってから考えよう!

本を読んだり、私のカウンセラーさんにアドバイスをもらったり、色々ありました。

特に良かったことは、本を読みまくったことでした。めちゃくちゃ図書館に行って本を読みました。
最終的にこれだったな、って本は大嶋信頼先生の「それ、あなたのトラウマちゃんのせいかも?」という本です。

今回はこの本の内容まで深くは触れませんが、この本が決め手だったように思います。

この本を読んでから、彼はすーっとフラッシュバックがなくなっていきました。

(もちろん、お薬と睡眠が大前提です!)

そこから彼は

無事働き出すことができました!!

この頃から彼は、

「なんで、あんなに怒ってたんやろ〜?なんであんなに恨んでたんやろうな〜??お母さん達も大変やったろうに。おれもたくさん迷惑かけたしな〜」

とか言い出すようになりました。

でも、あと少し、あと少し、何かが、おしい。
なんかうまくいかない。

そんな日々、私はふと思い出しました。

・遠距離恋愛中、電話などの約束の時間に毎回彼が遅れていたこと
・彼が私の気持ちを察することが苦手なこと(これは察してくれ!という私の態度が悪いという気付きを得たので、私が改善しました)
・よく「頭の中がごちゃごちゃする!順番がわからない!!」という発言をすること

、、、、もしかしてADHDじゃ????

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