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転職に失敗する人の特徴3選

はじめに

昨今の転職市場は、働き方改革に昨今の世情も相まって急激に活発化しており、企業はテレワーク・地方移転・週休3日制の導入など、働く環境の変化も著しい。
そんな中、転職を希望する方々の相談を受けていると、転職の厳しい現実も見えてきます。

「思い切って転職したが、給料は下がり、労働環境も悪くなった。」
「思っていたように転職活動がうまくいかない」
「転職したが、元の会社に戻りたい。」
このような声も聞かれます。

そこで今回は、キャリアコンサルタントとして日々面談をおこなう私が考える「転職に失敗する人の特徴3選」をご紹介いたします。

なお、ご紹介する内容は私の経験上の主観ですが、是非ご参考にしていただければと思います。

1【夢、見がち。】


昨今は様々なメディアで、いわゆる金銭的な成功者の話をたくさん聞くことができる時代になりました。
さらにそれが個人単位で発信されることで、より具体的な方法論や数字を知る機会が多くなったと感じます。

わかりやすい例がYouTubeですね。「登録者数が〇〇万人で再生回数が〇〇回ぐらい回れば〇〇万円になる。」数字が明確で、一見して方法論が確立しているように見え、さらには成功している先例がたくさんある。

つまり、以前に比べて「夢が実現可能なように見えやすい」という状態になっていると感じます。

が、一攫千金できる人間は一握り。いや、一つまみ。それでも挑戦したい人の気持ちは尊重していますが、最終的に「成功しました!」という方を面談したことはありません。

一つまみの成功のために努力する精神は素晴らしいし、尊敬します。が、その精神をより戦略的思考に使い、リスクを把握することに使ってほしい。バズるにはバズる理由があるのですから。

2【当たって砕けろ!で砕ける】


新しいことにチャレンジするときに「当たって砕けろ!」精神で突き進む方がいらっしゃいます。

「やらない後悔よりもやって後悔!」その気持ちはよくわかりますし、その通りだと思います。

ただ、私が気になるのは、もろい状態で当たりにいく人です。そりゃ、砕けます。その行動って意味があるのでしょうか。

このような相談者さんが来られた時は、私はこう問いかけます。

「砕けないほうが良くないですか?」と。

当たって砕けろ思考の方は、圧倒的に準備不足の方が多い印象です。砕けないための努力や準備ができていない。

十分な努力と準備がなされていれば、当たらずとも砕けず成功する可能性は高くなる。当たって砕けた後の修復力も高い。そのように感じています。

冷静に自身の能力を分析し、足りない能力を補い、戦略を立てて挑むことを、「当たりに行く前に」考えてほしいと思います。

3【求めることが条件ばかり】


これまでは、挑戦的転職マインドのお話でしたが、一方で転職では「条件」も大切ですよね。実際「条件」を理由に転職を希望する方は圧倒的に多いです。

条件とは、職務内容以外の給与・環境・人間関係・福利厚生・労働時間・労働日数・雇用形態などです。

これらの不満を解消するために転職をすることは、転職動機として最も一般的です。しかしながら、私が面談をしていてきになることは、条件「しか」考えていない方です。

どんな仕事をしたいか。
どう社会にかかわりたいか。
どんな人生にしたいか。

これらの仕事に対する価値観を問うと、言葉に詰まる。非常に危険な状態だなと感じます。なぜなら、好条件下で長く仕事を続けるためには、この価値観が明確である必要があるからです。

みなさんご存じの通り、日本の労働環境は急激な変化の真っただ中です。特に自動化・無人化・システム化の流れは、コロナ禍で一気に進んだように思います。希望に見合う条件の仕事に就くには「スキルと能力の向上」がセット。条件はそれらに付随して良くなっていきます。

基本的に条件とは、仕事の能力や成果に対応しているという考え方を持つべきです。

もちろん企業によって社員に対しての条件を含む還元には差がありますが、その差に翻弄される転職活動が果たして長期的にあなたの為になるのか。一度立ち止まって、考えてほしいなと思います。

おわりに


いかがでしたでしょうか。もちろんこれらは一例であり、個々の状況は様々ですが、傾向として現場で感じることを書かせていただきました。

転職は大きなエネルギーと時間を要します。その中で満足のいく転職活動をしてほしい。希望の仕事についてほしい。その気持ちを強く持って、日々面談を受けています。

転職に悩んでいる方は、キャリアコンサルタントなどの専門家に相談していただくとうれしいし、必ず役に立つと信じています。

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