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アメリカのニューヨークタイムズ(電子版)がこのほど公開した「2019年に訪れるべき52の場所」として世界の旅行先を選定した。

なんと第七位に入ったのが“瀬戸内海の島々”なのである

 この報道が流れると[setonaikai]の検索数はそれまでの2〜3倍に伸びた。正に“来ている”のが瀬戸内海。
 昨年開催の「瀬戸内国際芸術祭」を念頭に置いたものだが、実際に訪れた欧米の観光客が満足出来るアクティビティが、エリア内に揃ってきていたことも大きなポイントであると言えるのだ。

 クルーズ船や水陸両用機の遊覧飛行、東京のベンチャー企業がこのエリアを舞台に人工流れ星を発生させるイベントなど、目新しいところも記事では紹介されている。

 またオバマ元大統領の訪問以降、欧米人、特に一方の当事者として実際に攻撃を行った側の、米国人の訪問が急増する「広島平和記念資料館」が、リニューアルオープンしたことも伝えるなど、“アートからピースまで”日本では唯一紹介を受けた当エリアはインパクトが大きい。

 2004年にはアメリカCNNが、「世界の最も素晴らしいサイクリングルート」のひとつとして「しまなみ海道」を紹介。同じ年の暮れには「オン・ザ・ロード・ジャパン」と銘打った日本ウィークの番組構成を企画。その中で「直島」を公害の歴史からアートの島に進化するまでをレポート。次の年には、広島県の「厳島神社」が同じくCNNが、「最も美しい日本の風景31箇所」で第一位に選ばれている。

 自転車やフェリー、クルーズ船に遊覧飛行機、観光鉄道など、多彩な乗り物で巡る瀬戸内海はブームになるのは間違いがない。

 ちなみに前述のニューヨーク・タイムズ紙の上位10位の内容は、

① カリブ海の米自治領プエルトリコ

② インド南部ハンピ

③ 米カリフォルニア州サンタバーバラ

④ パナマ

⑤ ドイツ南部ミュンヘン

⑥ イスラエル南部エイラート

⑦ 瀬戸内の島々

⑧ でッマーク北部オールボー

⑨ ポルトガル・アゾレス諸島

⑩ カナダ・スペリオル湖北岸の氷洞

となっており、米国人にはなじみの国や場所に混じって「瀬戸内海」が異質に感じる場所。それだけに注目度は格段に上がり、英語圏全体への影響力も波及効果で見逃せない。

 「日本の内海にある芸術と自然の調和」という説明文にあるように、“内海”という特異な環境と芸術という唯一無二に世界、それを織りなす残された自然のコントラストが、初めて訪れる人々にどういった感覚をもたらすのだろう。ワクワクが止まりそうにない。

瀬戸内の魅力は止まるところ知らず

 日本国内で外国人を対象に観光情報を発信している情報サイトとして、最も有名と言われる「ガイジンポット」。この中の企画で「2019年に外国人が訪れるべき観光地ランキング」を昨年暮れに発表しており、第4位に「香川・小豆島」が入った。

 ここでの1位は「鳥取県」名探偵コナンの聖地として人気が急上昇中。2位には「福岡市」が、3位に「東京・代官山」が入った。今、外国人は急速に“ディープな日本”の探訪に舵を切っているようだが、これもリピーターの増加の現象だろう。

 ついに訪日外国人旅行者数が三千万人の大台を突破

 高松空港だけが突出して路線数、便数ともに右肩上がりとなっていた四国の空港の国際線も、高知龍馬空港が2021年度を目途に国際線新ターミナルの運用を開始する計画。その前にLCCが成田空港と関西空港を結ぶ路線の開設する。

 一足早く徳島阿波踊り空港から新国際線ターミナルの運用を開始した。共にプログラムチャーター便での実績を定期便に繋げる。

 松山空港も既存のソウル線、上海線に続いて、台北線が開設されている。高松空港はソウル線に続いて、台北線のディリー化、その次の新路線の開設への期待も高まっている。  

 これによって、四国を観光の目的で訪れる外国人観光客の数は更に増えることは明白。今のような状態がずっと続く訳ではない。来年以降のアフターコロナが訪れた時に本当の勝負が始まる。


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