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哲学がいつも僕を救ってくれた

小さい頃に、ドラゴン師匠(父)に「何の為に僕たちは生きているの?」と訊いたところ、「人間は生まれてきたから生きているだけで、その理由を探すために生きているんだよ」と言われて、【金】だとか【家】だとか【名誉】だとか【愛】といった明確な答えを父親に求めていたのに、答えなのか答えじゃないのかよくわからない返答がきて当時は全然スッキリしなかったのを覚えています…どうもRです。

20代の後半ぐらいになって、その言葉の意味が分かってきて、当時の父と同じぐらいの歳になって更に腑に落ちてきたように思います。

ちなみに、この書き方だとドラゴン師匠(父)がまるでもうこの世にいない人みたいに思う方もいるかもしれませんが、68歳でピンピンしております。

最近になって、ドラゴン師匠(父)に「あの時の言葉が忘れられないんだよね」と話をしたところ、「おぉ、そんなことを言ったこともあったかなぁ」と自分が言ったこともすっかり忘れていたので、非常に驚きました(笑)。

その時のドラゴン師匠(父)の言葉は、その後も自分の中にずっと残っており、自分のバンドの曲の歌詞にも色濃く表れているように思います。

例えば、「Dreamer」のサビのところとかね。

Why
なぜに生まれてきたの  何を求めて
どこへ辿り着くの  君は気づいてる

幸せ探しに 二度と帰らない今を 時を越えていこう
I'm just a dreamer

バンドのメンバーには歌詞を見せる度に「またお前の哲学かい」とか「人生論が説教臭い」と茶化されることもあるのですが、自分は小さい頃から事あるごとによく一人で考え込んだり悩んだりしていて、そして、そういった時に自分を納得させてくれて前を向かせてくれるのが哲学(人生論)であり、哲学にいつも救われてきたように思います。

だから、どうしても毎回、人生論や僕の哲学がテーマの歌詞になってしまうんでしょうね。

せっかくなので歌詞を載せておきます。

Dreamer/sloth
           Word: Rentaro Music: sloth
『諦める』か『努力する』
どっちも正しいそんな二択を
優柔不断な僕は何年も 
馬鹿みたく繰り返してる


暗い森の中を照らす月に向かう虫みたく
羽を何遍も羽ばたかせ
がむしゃらに飛び回って見上げた夜空 
月は形を変えていって

Why 
僕は生まれてきたの 
人生って何だろう 
なぜに心は寂しいの
I'm gonna melt down

「逢いたい」って一日中思いながら過ごしていた
そんな日々がずっと続く そう思って信じていた

別に君のことを好きじゃなくなったとか
あの頃のように戻りたい そんなんじゃなくて
君とゆらゆら流れていくだけの日々が 
案外 居心地よくて

Why
何を求めてるの 
幻を追って 
僕らどこに辿り着くの 
You are everything

「愛してる」 言葉にして 
互いの気持ち確かめ合った
あの頃と何が違う 
君は今どこ見てるの

Why 
なぜに生まれてきたの 
何を求めて
どこへ辿り着くの 
君は気づいてる
大体言葉にしなきゃうまく伝わんない
言葉にしてみたってうまく伝わんない

今頃になって気づかさせられる 
君の大きさを
It's too late to love you
幸せ探しに 二度と帰らない今を 時を越えていこう
I'm just a dreamer

そうそう、哲学といえば先週の

Eテレの「世界の哲学者に人生相談」が非常に面白かったです。

今週の哲学者は「パスカル」、その名が圧力の単位になった、科学者でも数学者でもある天才哲学者です。

ちなみに彼は病弱で、ベッドに寝たきりでしたから、頭に浮かんでくることを紙に書き込んでいました。「病気が治ったら、書物にしよう」と考えていたようですが、残念なことに39歳の若さで亡くなってしまいました。残された膨大なメモに番号をつけたものが「パンセ」だそうです。

『人間は考える葦』であるという言葉はあまりにも有名ですが、改めて「葦は弱い植物だけど考えることで強くなる」=「人間は弱い存在だが、考えることができるので強い」という意味を聞いて感動しますね。

【葦】は非常に弱い植物でチョット風が吹いただけでもヨタヨタしてしまいます。逆に、悠然と立ちはだかっている【大木】は、チョットやそっとの風が吹いてもびくともしません。これだけを聞くと、【大木】の方が強く逞しいように思います。しかし、台風・大風が吹いた場合、大木も倒れてしまうことがあります。折れてしまいます。では、弱い【葦】はどうでしょうか。大風によって、ヨタヨタと倒れてしまうでしょう。

では、台風が去り、大風が収まった後、【大木】と【葦】はどうなったでしょうか。強い【大木】は折れたままで立ち直ることができませんが、弱い【葦】は少しずつ立ち上がり、やがて時間をかけて復活していくことができます。

よって、パスカルは人間を「弱いけれども何度でも立ち上がる【葦】」に例えたのでした。そして、「弱さを自覚していることが強さにもなる」んですよね(みちょぱも「(就職では)自分の欠点を知っている人の方が採用される」と言ってましたね)。

また、『人間には【幾何学の精神】と【繊細の精神】 2つが必要だ』という言葉も非常に胸に刺さりましたね。

幾何学の精神…理性、論理的思考力、データ重視
繊細の精神…感性、感情、直感重視

どちらも生きていく上で非常に大事なことですよね。成長期に学校で「数学=幾何学」を学ぶ意味というのが、ここにあるように思います。

毎週木曜日、22時50分からのEテレ「世界の哲学者に人生相談」、今週も楽しみです!

大人になってからのEテレ(Educational Television)面白い!

ではではRでした。

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