れん

ムラ民ヅカオタだった人/歌舞伎ファン。 ミーハー。 審神者。

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最近の記事

退団するということ⑤〜天華さんの退団に寄せて〜

天華さんの退団発表があった時、 まさか… という気持ちと、どこかストンと腑に落ちたような感覚と、それ以上にこれからが楽しみな気持ちとが湧き上がりました。 宝塚という世界だけでは勿体無いくらいの表現力、誰もを魅了するダンス、甘美で包容力のある歌声、愛くるしいピカピカ笑顔。どこを切り取っても愛おしい役者さん。 人生初の、客席おりでのハイタッチを、天華さんにしてもらえて良かったと心から思っている今日この頃です。 先日、東京遠征でmy前楽を済ませてきたのは、もう化粧前も白くなっ

    • 芸裏花横での桜プロ観劇

       初日の松プロを1階5列という神席で観た後に午後から桜プロを3等席で観ていた私。 (桜プロも1等席で観たい!滝夜叉姫様!!) ということで、チケットweb松竹で1等席を探す。  口上で真横を壱太郎さんが通る席が良いなっ!  …  チケット確保ヨシ! 迎えた当日。席についてびっくり。 芸裏の花横じゃん!?!?!? ※チケットを買う際は、よく座席表を確認してから買いましょう。 初めての芸裏 ハイ、という訳でチケットweb松竹での座席表を、思いっきり勘違いして買った席が

      • 感動を書き留めておく

        大好きな常和紅葉ちゃん。 舞台のどこにいても、強くしなやかに輝く彼女が大好きです。 花組全国ツアーでも、たくさん素敵な姿を舞台で見せてくれて、とても感動の時間でした。 その中でも、特に彼女のことで感動したことがあるので、書き留めておきます。 カンツォーネの場面。 大劇場・東京公演と同じ緑のお衣装ですが、髪のトーンが明るくなり、さらにアップスタイルの髪型になっていて、全ツ版も素敵!となりながら見ていました。 アモーレの曲に入る前、大劇場同様に袖にはけて行くのかと思ったら、下手

        • 前置き。 創作に触れることが好きな私ですが、SCPというある種のホラー創作を読んだり動画で見たりするのが好きです。 その中のひとつに、「SCP-CN-647」というのがあり、今のネット社会の恐ろしさを描いているものがあります。翻訳版もあるので、良ければご覧ください。 ネットでも現実でも、何が真実かよくわからなくなってしまう。 今、私の愛する世界のふたつとも、そういう危機なのかなと思います。5月のことは、もう世間の気持ち悪い好奇の目には留まりにくくなったのかもしれませんが、

        退団するということ⑤〜天華さんの退団に寄せて〜

          三日月宗近の手紙と『刀剣乱舞歌舞伎』(観劇感想含む)

          審神者になってもうすぐ1年。極の修行に何振も送り出した。 送り出した刀たちは、皆自分の修行のこと、修行先での思いや、帰ってくる前に自分の意思を手紙に認めて送ってくる。 だけど、三日月宗近の手紙だけは、他の刀たちと毛色が違った。3通全部受け取った後、言い知れない切なさが微かに残った。何故彼は多くを語らないのだろう。確かに三日月宗近なら普段からあまり語らないがそれにしても。 千年の時を再び旅してきた彼は、極になって帰ってきた。多くを語らずに。 私は大侵寇のあった後から審神者に

          三日月宗近の手紙と『刀剣乱舞歌舞伎』(観劇感想含む)

          1ヶ月

          5月18日。 あの日以来、思いを言葉にしようともうまく書けず、書いては消し書いては消し。 自分の中に何人もの自分がいて、それぞれのあいだに深い溝があるような、そんな気持ちでずっと生きています。 ひと時の夢をくださった人。 嘘か本当かわからないスキャンダル。 失われたいのち。 どうしようもない深い傷。 界隈の中に垣間見えた、ハラスメントやメンタルケアの相談口の少なさ。 不明な問題の所在。 許す、許せない、そういう思いは、どこに向ければ良いんでしょうか。そういう感情をどこかに

          聡い猫と頭痛

          ここのところ、何が原因かよくわからない頭痛に見舞われている。薬か?あるいは寝不足?低気圧も関係しているのだろうか。 そんな時、猫というのは、日頃からだが、聡い生き物だ。頭痛で突っ伏している下僕の側にやってきて、大丈夫か?と問うようにこちらを見つめている。時には背中に乗ってきてくれて痛みを和らげてくれる。 本猫にその気があるのかどうかは詳しくは分からないが、ニンゲンの様子がおかしい時は決まって見守りにやってくる。 ただ、時々あなた爪を出すでしょ。痛いので爪を切らせてください

          聡い猫と頭痛

          2023年六月大歌舞伎夜の部遠征

          関西と違って、東京は常に何かしら歌舞伎がある。歌舞伎座なんか、ほぼ年中歌舞伎公演があり、関西在住の私からしたら非常に羨ましい劇場である。 今回は、私の好きな役者さんお二人が兄妹役というのもあって、是非とも観に行きたい作品だったため、宙組東京宝塚劇場公演の遠征と併せて観に行った。ちなみに、宙組公演は前楽のマチネということもあって、退団者の皆様を観て大号泣しながら見終わった。 『義経千本桜』より『木の実』『小金吾討死』『すし屋』『川連法眼館』 『すし屋』は昨年の京都南座におけ

          2023年六月大歌舞伎夜の部遠征

          大好きなしどりゅー

          しどりゅー。 星組の白馬の王子様だったあの頃から、『こうもり』新公でロイヤルな姿をタカニュで見たあの頃から、あなたはずっとずっと爽やかな風を吹かせる王子様でした。 爽やかなだけでなく、えと文での文章や絵から伝わる優しさとファン思いの人柄にも心惹かれました。 組替えが決まった時、宙組での活躍が楽しみな反面、寂しさが募りました。 パンデミックの最中の『アナスタシア』。楽しそうに舞台に立ってお芝居をするあなたを見つけた時、あまりに宙組に馴染んでいて、ずっと宙組生だったのかな?

          大好きなしどりゅー

          退団するということ④

          退団を決意したジェンヌさんの特有の煌めきは、それはきっと宝塚を愛しているからこその煌めきなのだ。 今年に入って強烈にそう思ったのが、星組東京遠征『ディミトリ』『ジャガー・ビート』でのこと。 泊まりがけで3公演連続観劇していた、その2公演目、ありがたいことに人生初のタケノコ席に座らせていただきました。 その席は、ちょうどショーのプロローグで、星組の錚々たる顔ぶれが銀橋にずらっと並ぶ時に、目の前に遥斗勇帆くんが来る席でした。 目の前にきた彼女は、これが彼女の退団公演だというこ

          退団するということ④

          2023.5.18〜5.21

          備忘録 5/18 授業中に調べ物するためにPC開いた途端目に入った凶報。 まだ3人が倒れている、というだけの情報だった。 不安、恐怖、脳内を駆け回って、授業の話なんか頭に入ってこなかった。 昼休み。どんどん情報が出てくる。訃報、意識朦朧… 何も知らない憶測でのツイートの数々、困惑や悲痛なツイートの数々。 息ができない。涙が止まらない。そんな中で何故かかかってくるインターンシップの案内の電話。一時的な気の紛らわし。 退屈な眠たい授業も、不安感から眠気も襲ってこず、神経をピ

          2023.5.18〜5.21

          押し付けがましくない文章って難しい

          好きなことを書いていると、だんだん「好き」の気持ちが暴走して、自分でも 読みづれぇな って思うnoteが仕上がってしまう。 この前の明治座感想なんか、自分でも読んでてヤバいと思った。 押し付けがましく感じる人もいるのかな、って、ふと思った。 文章の押し付けがましさってなんだろう。 こうだよね!?そうだよね!?(圧) な文章ばっかり書いてる私にしてみたら、Twitterはともかく、noteの文章は、自分が他の人の立場だったら、 おおう…(引) になってしまいそう。文

          押し付けがましくない文章って難しい

          歌舞伎との出会いと沼

          小学生の頃、なぜかテレビで歌舞伎に出会うことの多かった生活を送っていました。深夜のEテレの歌舞伎の演目の放送、祖父母宅のBS放送で流れていた演目。ほとんど記憶にないけれど、いつか観てみたいなぁとぼんやり思っていました。 そんな私が初めて歌舞伎を観に行ったのは、2013年のこと。母に連れられて当時小学5年生だった私が観に行ったのは、松竹座での七月大歌舞伎。『柳影澤螢火』と『保名』の二本立てでした。 幸い、小学生の私でもギリギリ話についていける内容だった『柳影澤螢火』。小学校で

          歌舞伎との出会いと沼

          『不死鳥よ 波濤を越えて』の感想レポ

          小学5年生の夏に、片岡仁左衛門さんの『保名』を観て歌舞伎ファンになった私ですが、その翌年宝塚ファンになり、今年でありがたいことに研究科10年になりました。そんな私の宝塚大劇場観劇デビュー作品は、2014年の宙組大劇場公演『ベルサイユのばら-オスカル編-』。もともと原作の漫画が大好きで、宝塚を好きになるきっかけも、NHKで特別放送されていた1991年の『ベルサイユのばら-オスカル編-』。そんな私のオタク原点とも言える宝塚のベルばら作品は植田紳爾先生の作品です。 ヅカオタ研10

          『不死鳥よ 波濤を越えて』の感想レポ

          しどりゅーの退団のこと、思うこと

          正直、退団発表があった時、私の中で退団が信じられない人ナンバーワンだった。大劇場の千秋楽を目前にした今の時点でも、正直しどりゅーの退団に対して、まだ私は覚悟が出来ていない。 星組から組替えして、まだ4年。あるいは、もう4年。星組の王子様はもっともっと宙組を支えてくれる、そう思っていた。私が宝塚ファンになった時から、星のホープの王子様だった。エンタテの王子様、New Wave!-星-のキラキラしどりゅー、こうもりの新公、食聖のディレクターさん、ブケタカのせおしどぴートリオの銀

          しどりゅーの退団のこと、思うこと

          つくられたもの

          月組の『今夜、ロマンス劇場で』の時も、『刀剣乱舞 禺伝 矛盾源氏物語』の時も思ったのだけど、「つくられたもの」が行き着く先はどこにあるのだろう。 もちろん、受信者の心の中が行き着く先の1つではある。でもそれは、「受信者にとっての『つくられたもの』の行き着く先」。「つくられたもの」そのものがもつ意識はどこに行くんだろう。 それはきっと、物語によって様々なんだろう。 禺伝に綾さんが出演されるのが決まって以降、刀剣乱舞のゲームをぽちぽちプレイしているが、審神者の皆さんのツイート

          つくられたもの