1ヶ月

5月18日。
あの日以来、思いを言葉にしようともうまく書けず、書いては消し書いては消し。
自分の中に何人もの自分がいて、それぞれのあいだに深い溝があるような、そんな気持ちでずっと生きています。

ひと時の夢をくださった人。
嘘か本当かわからないスキャンダル。
失われたいのち。
どうしようもない深い傷。
界隈の中に垣間見えた、ハラスメントやメンタルケアの相談口の少なさ。
不明な問題の所在。

許す、許せない、そういう思いは、どこに向ければ良いんでしょうか。そういう感情をどこかに向けること自体が間違っているのでしょうか。
こんな時に、身近に親しい歌舞伎ファンが居たら、あるいは四代目のファンの友達がいたら、もう少し何か変わったのかな、とも思ってしまいます。

誰かが、私の納得する答えをくれたら。それだけでどんなにか生きやすいだろう。

どうしても独りよがりな感情ばかりのしかかって、1ヶ月経った今でも情報を避けています。
彼と仲の良い(私の大好きな)歌舞伎役者さんのことを心配する思い、四代目の将来を案じる気持ち、一連の報道に対するどうしようもないモヤモヤ感、ブレずに「信じています」と言えない自分。

このnoteですら、自分の気持ちを吐露するためのものでしかないことはわかっています。でも、どうしようもなくやるせない。
あの時観た世界がどうしようもなく好きになってしまったから、こんなに辛いのかもしれません。
もしあの世界に触れていなかったら、きっと私も四代目への不信感でいっぱいになっていたかもしれません。

自分の愛する世界が、こんな風に傷つけられたくなかった。これは決して四代目への怒りではなく、こんな風に人を追い詰め人が追い詰められることへの悲しみです。

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