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自分の中に毒を持て 岡本太郎 by エシモの備忘録

【この記事を読み終えるまで 約5分】

【この本を読んだ方がいい人】
⑴気が弱くてなかなか新しいことに挑戦できずにいる人
⑵情熱を燃やせるような何かが見つからない人
⑶継続力がない人
⑷人と比べてしまい、自信がない人
⑸強い意志が湧いてこない人
⑹中途半端な自分には価値がないと思っている人
⑺孤独感のある人
⑻幸せとは何か、見失ってしまった人

【備忘録】

⑴気が弱くてなかなか新しいことに挑戦できずにいる人へ

・一度死んだ人間になれ
「何をしたらいいか、全然わからないこれではダメだと言う事はよくわかっているんだけど」と言う人に向けて。
だめな自分をまずは認めろ。自分は気が弱いんだと思って、強くなろうとジタバタしないほうがいい。弱さを認めれば、積極的になれるものが出てくるかもしれない。つまらないものでも、自分が情熱をかけて打ち込めば、それが生きがいだ。何か凄い決定的なことをやらなきゃ、なんて思わないで、そんなに力まずに、ちっぽけな事でもいいから、心の動く方向にまっすぐに行くのだ。軽く率直に動けば良い。人生、生きると言うこと自体が、新鮮な驚き、喜び、新しく開かれていく一瞬一瞬であり、それは好奇心という飽きっぽいもの以上の感動なんだ。失敗したら面白いと、逆に思って、平気でやってみればいい。

・現代人はケチ臭い
個人財産、利害得失だけにこだわり、またひたすらにマイホームの無事安全を願う、現代人のケチくささ。卑しい。小市民根性を見るにつけ、こんな群の延長である人類の運命などと言うものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。死ぬのもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストを尽くすことだ。現在に、強烈に開くべきだ。未練がましくある必要は無いのだ。

⑵情熱を燃やせるような何かが見つからない人へ

・芸術との付き合い方
美を創造する者と、それを受け止めるもの、芸術を中心とする人間関係だが、極言すれば、ぼくは、つまり相互は同じ運命にあると思う。ただ最初、1人が走り始める。人間の運命の矛盾の重圧を背負いこんだまま、そして生きる。それに触れ、感動するものは、その重いバトンを全身で受け止め、受け継いで、リレーするのだ。そして、さらに遠くへ走っていかなければならない。今度は彼の責任において。だから受け止める側も、大変辛いのである。
→これは発信者・表現者全てに言えることでは?

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・芸術=純粋な人間の存在

・芸術とは無目的・無条件で生きることそのもの
僕は芸術と言ったがそれは決して絵、音楽、小説と言うような、職能的に分化された芸ごとや趣味のことではない。今世間で芸術と思っているのは、ほとんどが芸術家の作った商品であるに過ぎない。僕が芸術と言うのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命を突き出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだと言うことを強調したい。

★この瞬間を生きろ
自分を認めさせようとか、この社会の中で自分がどういう役割を果たせるんだろうとか、いろいろ状況を考えたり、成果を計算したり、そういうことで自分を貫こうとしても、無意味な袋小路に入ってしまう。今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。

・芸術の本質
芸術は人間エネルギーの強烈な消費、還元である。情熱を噴出させる関係は消費であり、安らぎと充実による恍惚感は蓄積だろう。それは人間社会におけるダイナミズムの根源である。

・とにかく手足を動かせ
なんでもいい、見物人ではなく、とにかく自分でやってみよう。動いてみよう。日常の中で、これは嫌だな、ちょっと変だなと思ったら、そうではない方向に、パッと目を開いて、一歩でも、半歩でも前に自分を投げ出してみる。出発は今、この瞬間からだ。

・本質的な生き方
本当に生きがいを持って、瞬間瞬間に自分をひらいて生きているか。システムのベルト・コンベアに乗せられ、己を失って、ただ惰性的に生活を続けていると言うのなら、本質的に生きているとは言えない。

・生きがいとは
自分を大事にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまう。己を殺す決意と情熱を持って危険に対面し、生き抜かなければならない。今日の、全てが表面化したこの時点でこそ、かつての時代よりも一段と強烈に挑むべきだ。

⑶継続力がない人へ

・らくに生きる人間の思考
うまく行くとか、行かないとか、そんな事はどうでもいいんだ。結果とは関係ない。めげるような人は、自分の運命を真剣に賭けなかったからだ。自分の運命を賭ければ、必ず意思が湧いてくる。もし、意思が湧いて来なければ運命に対する真剣味が足りない証拠だ。

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⑷人と比べてしまい、自信がない人へ

・捨てる主義のすすめ
そもそも自分と他を比べるから自信などと言うものが問題になってくるのだ。我が人生、他と比較して自分を決めるなどと言うような卑しい事はやらない。ただ自分の信じていること、正しいと思うことに、わき目もふらず突き進むだけだ。

・精一杯生きろ
他に比べて弱くても、自分は充実して生きている、これで精一杯だと思えば、悔やむことも嘆くこともない。人生はひらく。

・人気は危険
敏感な人間なら、何かの弾みで押し寄せてきた人気が、自分自身とは関わりない、虚構の世界に渦巻いているということに気づかないはずはない。
→これが成功者の虚しさだ。成功しない人間のほうがはるかに充実して生きられる。

⑸強い意志が湧いてこない人へ

★自分を破壊せよ
自分を大事にしすぎているから、色々と思い悩む。そんなに大事にしないで、よしそれなら今度から、好かれなくていいと決心して、自分を投げ出してしまうのだ。だめになって結構だと思ってやればいい。最悪の敵は自分自身なんだから。自分をぶっ壊してやると言うつもりで。そのくらいの激しさがなければ、今までの自分を破壊して、新しい自分になることができない。
→自分なんて地球から見ればちっぽけな人間だ。それがうぬぼれたり、また自分を見下して嫌になったりしている。馬鹿なことだ。

★他人と同じに生きていると自己嫌悪に陥るだけ
若い人たちに言いたい。ただの生ぬるいサラリーマンになることは容易だ。しかし、そこでは本当の自分をごまかして、画一化するより他は無いのだ。それよりも、自分の目、手で触れて危険な道を切り開いていくべきだ。決して遅くは無い。諦めて、投げてしまってはならない。あえて辞めることを決意して、社会にぶつかるのだ。それによって、さらに大きな、輝かしい人間像を形成していくのである。

★生きる意味なんて無い
人間の生命、生きると言う営みは本来、無条件、性目的であるはずだ。何のためこの世に来たのか。そして生きつづけているのか。ほんとうを言えば、誰も知らない。本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。

⑹中途半端な自分には価値がないと思っている人へ

・本当の敵
自分自身にとって1番障害であり、敵なのは、自分自身なんだ。その敵であり、障害の自分をよく見つめ、掴んだら、それと戦わなければいけない。戦闘開始だ。

・自分と向き合え
自分を救う方法は、自分を無にするか、徹底的に戦うかどちらかしかない。

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★手作りのすゝめ
手作りは決して器用である必要は無い。むしろ下手の方が良い。笑い出すほど不器用であれば、それはかえって楽しいのではないか。平気でどんどん作って、生活を豊かに開いていく。そうすべきなのである。意外にも美しく、嬉しいものができる。それが今日のむなしい現代社会の中で自分を再発見し、自由を獲得する大きなチャンスなのだ。
→職人崇拝の否定、素人でも作れば良いのだ。

⑺孤独感のある人へ

・友達の目を気にするな
友達に好かれようなどと思わず、友達から孤立してもいいと腹を決めて、自分を貫いていけば、本当の意味でみんなに喜ばれる人間になれる。

・結婚は手錠
結婚は、人間の手かせ、足かせににしかならない。結婚と言う形式に縛られた男と女は、互いに協力し合うのではなく、相手の行動に反対の作用をする、こうして、互いに人間の可能性をつぶし合うしかない。自らが自由を実現できないことの、ゴマカシにしている。つまりは、結婚が人間を卑小な存在にしているわけだ。今日の性というのも、小市民の鬱憤ばらしのために、ひどく歪められている。男と女が、互いに窮屈な形式で縛りあう結果、息苦しさからこっそり浮気に走るという具合だ。

・上手な男女の暮らし
結婚してもお互いが親しい他者であり、同時に一体なんだ。夫婦になる以前の新鮮かつ無条件な男と女としてのあの気持ちを忘れないことが大事だ。
→結婚したからといって、安心しきって全てをさらけ出すと色気が失われる

⑻幸せとは何か、見失ってしまった人へ

・本当の相手を掴む愛し方愛され方
純愛とは、男女関係につきものの瑣末な利害を乗り越えた全く無条件の愛の姿だ。愛と言いながら、ほとんどの場合、相手の行為に期待するとか、それによる孤独からの脱出、あるいは生活上の便利さなど、いろいろな条件のワークを前提にしている。だが、純愛とはそんな諸条件を抜きにした生きがいなのだ。
好きになった男と女が、無条件に自然にそのままの姿で合体する。それが純愛である。

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・幸せ→歓喜へ
僕は生きるからには、歓喜がなければならないと思う。歓喜は対決や緊張感のないところから決して生まれてこない。そういった意味で、親子の間にも、人間と人間の対決がなければならない。


【おわりに】

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最後までお読みいただきありがとうございました!

エシモ

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