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そんな場面を見ると日本は学歴関係ないんだなぁと思ってしまう。年上を敬う、なんて考え方もすっかり消えたのだろう。

漫才師(すでにタレント化してる方も)や俳優が司会をやったりコメンテーターをしたりして様々なニュースを語ってる日本のTV番組は多い。

まあそんなに歳若の方たちはいないので、それなりの年齢を重ねた人生の先輩として、それなりに重ねてきた見聞の経験を背景に番組を進めている「テイ」なのかもしれないし、そうでないかもしれないのだが、どうにも偉そうに感じてしまうのは俺だけなのだろうか、そうでもないのだろうか。

コメンテーターのような形で一緒に画面を作っているタレントの人たちも、どうしてあんなに偉そうに言うんだろうと感じることは多い。中卒、高卒、大卒、院修了とそのバックグラウンドは様々なのかもしれないが、少なくとも専門的にその課題について学んだ感じはしなくとも物言いが偉そうな方は少なくない。

いっしょに出演している大学教授や弁護士の方々が、不必要に茶化されたりしているのには開いた口が広がるときもある。また政治家へのボロカスの言い方だって酷いときがある。

それなりに専門的に深く勉強し研究して、それを生業にしながらずっと生活しきた人間だって、全くのずぶの素人からちゃかされて一笑されておしまい、のケースも少なくない。

そんな場面を見ると日本は学歴関係ないんだなぁと思ってしまう。年上を敬う、なんて考え方もすっかり消えたのだろう。

これで大丈夫なのか?

古いビートたけしのエッセイに、こんなのがあって、とても印象に残っている。なるほどね、と腑に落ちたやつだ。

大筋はこんな感じ。

サラリーマンの給料が銀行振り込みになった(生の現金を給料日に直接家に持って帰らなくなった)せいで、家庭内での父親の地位が下落し、家庭内秩序が崩壊。

家庭内最下位となったそんな父親の抗議にすら頭が上がらない学校の先生に子供たちが敬意を払うはずもなく、学級も崩壊…。

日本で秩序だっていたものは、あるいは消え去り、あるいは崩壊した。そんな社会に存在する人間たちはそんな教育しか受けていないから価値観もそうなる。現在の社会は何もかも平らにするようになった。

これで本当に大丈夫なのか?

この間「根性」という言葉を書きたいと言ってくる生徒がいないという話を書いたが、「秩序」っていう言葉も、過去にこういう歴史があった、ということを説明するときにだけ使われる言葉になっちゃうのかもしれんな。

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