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運動の楽しさを子どもたちに届けたい-ジュニアスクールの常識に挑戦するKIDS FIT(キッズフィット)-

こんにちは。ルネサンスnote編集チームです。

ルネサンスでは

楽しい。好き。
だから続けられる、うまくなる!

をコンセプトとして、スイミングやテニスなどのジュニアスクールを展開しています。

この度新たに、映像とコーチングによって運動能力や非認知能力を高め、自己肯定感を高めるスクール、「KIDS FIT(キッズフィット)」が一部の施設で先行スタートしました。

今回のnoteは、「キッズフィット」の開発に関わった、眞弓 高史(まゆみ たかし)さんと村上 貴紀(むらかみ たかのり)さんに、開発に至るまでの背景や想いについてインタビューしました。

(左:村上さん 右:眞弓さん )

【プロフィール】
▼眞弓 高史(まゆみ たかし)
海外事業推進部 課長代理
フィットネス担当でルネサンスに入社。東北エリアを中心にスポーツクラブの店舗を経験した後、ルネサンス ベトナム 1号店のオープンに携わる。
その後、スポーツクラブ事業企画部にて「キッズフィット」の開発を担当し、2023年5月より現職に至る。

▼村上 貴紀(むらかみ たかのり)
スポーツクラブ事業企画部 スポーツクラブ事業推進チーム
ルネサンスに中途入社後、当時のトラベルチームにてスポーツクラブのジュニアスクール生向けのキャンプや遠足などのイベントの企画・運営を担当。
スポーツクラブにてスイミングコーチなどを経験した後、現職に至る。

コロナ禍で加速した「子どもの運動不足」に対するチャレンジ

ーーキッズフィットの開発のきっかけを教えてください。

村上:コロナウイルスの影響を受けて、子どもが公園などで身体を使って遊ぶ機会が減ってしまったことで、運動能力が著しく低下しているということが社会課題となっています。

私にも2歳と0歳になる息子がいるのですが、自分自身の原体験にあるような、公園や自然の中で自由に遊んだり、走り回ったり、ジャンプしたり、ボールで遊ぶという経験が今の子どもたちはなかなかできないなと感じていました。

ルネサンスの健康づくりやスクール運営のノウハウを活用しながら、より「遊び」に近い形で子どもたちに運動する機会や場を創ることができれば、社会課題の解決に繋げられると考えたのがきっかけです。

眞弓:このスクールの構想をスピード感をもって形にするために、他社様とのパートナーシップが必要不可欠だと考えました。

そんな時、志が近しいDIAMOND ALLIANS社というパートナーと出会うことができ、「Kids Growth Theater」というサービスを私たちのスクールに取り入れようということになりました。

ーー他社の子ども向けの体操教室と、キッズフィットの違いは何でしょうか。

眞弓:1つめは、映像を使ってレッスンを実施することです。

レッスンで実施する種目を視覚的に見せることによって、理解のスピードが速くなりますし、コーチは種目の説明ではなく、子どもの"がんばり"や”チャレンジしようとする姿勢"を褒めたり、動きの修正などの声掛けに専念することができます。

2つめは、進級基準が無い ことです。

ルネサンスのスイミングやテニスなどのジュニアスクールでは進級基準が明確にあります。そのため、今までになかった「進級基準無しのスクール」を創ることは、私たちにとってもチャレンジでした。

「進級基準が無いと、子どもたちの成長がよくわからないのでは?」

という社内の意見もありました。

ですが、子どもたちに運動を楽しんで欲しいし、身体を動かすことを楽しむだけでも、運動能力は向上して成長することができる。大人が決めた基準ではなく「自分たちがやろうとしている目標」に注目し、その目標に向かってチャレンジする。その積み重ねがあれば、基準は必要ないんじゃないかと考えました。
そんな私たちの想いがキッズフィットのコンセプトの中にあります。

村上:一般的な体育のスクールであれば「マットや鉄棒、跳び箱のような器械運動ができるようになります」と明確にお伝えできると思いますが、キッズフィットはそうではありません。

私たちはスクールの中の動きや関わりを通して、運動能力もそうですが、それ以上に子どもたちの心の部分「非認知能力※」の成長を大事にしているということを、保護者の方々にお伝えすることを心がけています。

※非認知能力
他者と協力する力や相手をおもいやる力などの、数値化できない「生きていくために必要な能力」の総称

眞弓:3つめの違いとしては、スクールの指定用品が無い ということです。

通常のジュニアスクールであれば、ユニフォームや水着などを揃えることが多いと思うのですが、キッズフィットはそれも含めて自由なスクールにしたいということや、多様性・ダイバーシティの観点から指定用品は作らないことを決めていました。

保護者の方も実感する子どもの変化

ーー今年度中に導入店舗が増えていくことをお伺いしています。先行導入した店舗のお子様や、保護者の方からはどのような反響がありましたか。

村上:キッズフィットのスクールでは、実施している際に保護者の方がお子様の様子を側で見ることができます。
私たち自身もコーチとしてスクールに関わることがあるため、保護者の方とのコミュニケーションの中でたくさんの感想をいただき、気付きを得ることができました。

具体的には、「スクールとしてどんなことをするかはよくわからなかったけど、体験に行ってみて自分の子どもが楽しそうにしているのがわかった。」「レッスンの中にたくさんの種目があるので、『これは難しそうだけど、こっちは楽しそうだったね』というように、興味関心の違いや得意不得意があっても継続して通うことができそう。」というお声をいただきました。

また、つい先日、キッズフィットを半年ほど通われたお子様がスクールを卒業するというお話を聞いて、保護者の方に理由をお尋ねしました。
すると、

「もともとテニスを習わせたいと思っていたのですが、まだ幼いということもあって総合的な運動ができるスクールを探してキッズフィットに入会しました。

しばらくキッズフィットを続けた後にテニススクールの体験に一緒に行ってみると、最初はボールに当たらず、見ている親としては楽しめているかなと心配になりました。終わってから息子に聞くと、『難しかったけど楽しかった。次はできるようにやってみたい。』と自分から言ってくれたんです。

親が『できた・できない』からすぐに結果を出すのではなく、『できなかったとしても何を楽しめて、次はどうしたいのか?』を子どもは良く考えていたのだと感じました。自分からチャレンジしてみようとする素地は、キッズフィットで養うことができたのではないかと思います。」

と話してくださいました。

また、キッズフィットを始めた当初は「バランスストーン」という特定の種目しかやらなかったお子様がいたのですが、つい先日のレッスンの中で、苦手な「ラダー」以外には挑戦してみると話してくれて、実際に宣言した通りやり切ることができたんです。

バランスストーン
ラダー

それだけでもとてもその子の成長を感じることができたのですが、更に保護者の方からスイミングも始めたということも聞いて、驚きました。

「まだ難しいかなと思いながらスイミングスクールの体験の様子を見ていたら、思いのほか頑張ることができていて楽しそうにしていました。

私にとっても新たな発見になったのですが、これもキッズフィットでの経験が活きているのかもしれません」

と言ってくださり、進級基準はないけど、日々の成果はそのようなところに繋がっていくのかなと感じることができました。

眞弓:幼少期からある特定の運動やスポーツに特化しないほうが良いという知識は、私たちのような仕事に携わっていなくても、多くの保護者の方は既にご存知です。

そのため、キッズフィットは今後お子様が専門的なスポーツを始めた時に、スムーズに馴染めるような基礎をつくる「プレスクール」であることを保護者の方にお伝えすると、実施している内容について良く理解していただけます。

子どもたちにも、ご家族の方にも豊かな時間を過ごしてもらうために

ーーキッズフィットを通して、お二人が子どもたちに届けたいことや、実現したいことを教えてください。

眞弓:わたしは、過去に社内提案で「運動音痴スクール」という子ども向けのスクールを提案したことがありました。
実は、私の息子は運動が苦手ということもあって、そんな子どもでも運動することの楽しさや、心地良さを届けることができるスクールを創りたいと思っていました。

子どもたちは、競技スポーツや体育の成績や順位付けを通して、多かれ少なかれ劣等感を覚えてしまう場面があると思います。
劣等感をバネに成長していく子どももいますが、運動が嫌いになって遠ざかってしまう子どももいます。私はそれはとても勿体ないことだと思います。

私たちが大人になってから実施する「フィットネス」のような運動は、「痩せたい」「かっこいい身体にしたい」「ストレスを発散したい」のように、誰かに評価されたり競争することもない、自分自身の満足度が重要な世界です。

子どもの頃から「運動は本来、楽しくて心地の良いものであり、自分自身の満足のためにしても良いんだ」ということを実感することができていれば、大人になっても自然と体を動かす習慣が身に付くのではないかと思います。

それが私たちの企業理念、「生きがい創造企業として、お客様に健康で快適なライフスタイルを提案する」ということに繋がるのではないかと考えています。

村上:私は前職の時に、子ども向けのキャンプやイベントなどを実施して、体験学習の場を創っていました。その取り組みの中で、子どもたちが新しい発見を自分の学びにしていくことや、他者と協力しながら困難を乗り越える力が育まれている瞬間を間近で見てきました。

キッズフィットのレッスンの中でも、体験学習の要素を取り入れて必ず「振り返り」をするようにしています。

そして、その振り返りに保護者の方にもご参加いただいて、
「お子様自身は何が楽しかったのか」
「保護者の方は何が楽しそうに見えたのか」
などテーマをお伝えして、その場で親子同士でのコミュニケーションを取るようにしてもらっています。

それをきっかけにして、お子様と保護者の方それぞれの視点からの新しい発見があったり、関係性がより深くなっていくことで、キッズフィットに来ている時間を双方がより豊かに過ごすことができるのではないかなと思います。

キッズフィットが子どもたちだけでなく、その家族の笑顔のきっかけになるスクールにしていきたいと考えています。


このような取り組みを通して、ルネサンスは「人生100年時代を豊かにする健康のソリューションカンパニー」を目指していきます。

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