ホウボウのピリ辛胡麻坦々 大分県の白ワインはリッチな果実味
月に6品ずつ、おサカナのミールパックをフィシュルからを注文している。
ときどき混じる中華系の味付けのものには、ワインの風味に厚みがあったり、コクがあるものがしっくりくる。過去の中華系味付けのお魚は以下。
今回は“ホウボウのピリ辛胡麻坦々”を。
ホウボウは胸ビレの一部が発達して伸び、足のようになっていて、海底を歩くようにしてエサを探す。胸ビレ内面は鮮やかなウグイス色で、縁辺部は青色。内面には小さな青斑点が散らばる。食用を疑うほど凄まじく鮮やか。
冷凍庫から取り出し流水で10分ほど解凍してお皿に。
盛り付けたホウボウに箸をつける。身は繊維がしっかり。噛み進めていくと、ほのかに土っぽいニュアンスやスモーキーなニュアンス、滑らかで上品な脂はまるであっさりとした生ハムのよう。この噛み応えとリッチな風味に坦々の濃厚なゴマ、辛味がちょうどよい。辛味がやや控えめに調整されていて、しっかりとホウボウの味わいを楽しめる。
合わせたのは白ワインを2種。大分県のもの(シャルドネ品種)とイタリア トスカーナのもの(ヴェルメンティーノ品種)。
安心院ワイン, イモリ谷, シャルドネ, 大分県宇佐市安心院町, 2021, 12.5%, 3,850円
ワインについては先日のNoteに。安心院と書いて”あじむ”と読む。安心院ワインの母体は三和酒類。麦焼酎「いいちこ」で知られる。
香りには洋梨のコンポートにナッツなど、香り豊か。樽発酵・樽醸造。瑞々しくもまったりとした厚みのある果実味、伸びやかな酸味。
ホウボウのピリ辛胡麻坦々にワインを合わせる。ワインの樽が効いてリッチな酒質、厚みのある果実味が坦々のゴマの濃厚な風味に調和。そこからさらにホウボウのリッチな脂、旨味にも入り込みグッと繋がる。相性: ★★★★☆
ポッジョ・アルジェンティエラ, ヴェルメンティーノ, イタリア, トスカーナ, 2021, 13.5%, 2,310円
Poggio Argentiera, Vermentino Toscana, Italy
ワインについては先日のNoteに。トスカーナの著名生産者「トゥア・リータ」がマレンマに所有するワイナリー。
香りにはパッションフルーツなど南国果実にハーバルなニュアンス。グリップあり表現力豊か。トロピカルなニュアンスを含みトロリとした質感。
ホウボウのピリ辛胡麻坦々に。ワインのトロピカルな果実味が坦々の辛味とコクに重なるが、ホウボウのリッチな脂までは重なりにくい。相性: ★★★☆☆
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