見出し画像

その名のとおり、「フリーランス」が武器になった話

組織に所属せず、個人で自由に仕事を請け負うフリーランス。その語源は、「自由な(Free)」「槍(Lance)」からきているそう。
決まった君主に忠誠を誓うのではなくて、戦いが起こるたびに契約して働く人たちのことを、中世ヨーロッパでフリーランスと呼んでいました。

私はフリーランスになって5年目の、ライターやらブロガーやら、オンライン秘書やら、なんかいろいろやっている人です。
フリーランスになろうと思ってなったわけじゃなく、子育てしながら夫の転勤についていく生活の中で、いつのまにか辿り着いていた働き方。

引っ越しのたびに退職&就職活動したくない。
小さい子どもを育てながら働くのに、頼れる親族は周りにいない。
そもそも私、会社でバリバリ働きたいタイプじゃない。

どちらかというと、こうやって消去法で考えたときに「家で働ければ最高じゃん!」と思ってはじめました。

で、結果、「フリーランスやっててよかったぁぁー-」と思っています。

なぜって、「働き方」の選択肢がすごく広がったから。

こんな世界があるなんて、会社員やっていた時は1ミリも知らなかったし、お金を得る手段はいくらでもあるってわかってちょっと安心したし、なにより就職するのに有利になった。

そう、就活でフリーランスやってたことが評価されたんですよ。文字通り、「フリーランス」が武器になった瞬間。

あ、フリーランスやっていた人間がなんでまた組織に戻るのかについては、こっちのnoteを読んでくださいな。まー、いろいろとあるんです、事情が。

「行動力のある人」って勝手に思ってくれる

会社を離れてから10年の時を経て、個人の仕事も続けつつ外でも働こうと、まずはパートで仕事を探し始めました。

なにをどうしてよいかわからず、「職務経歴書ってナニ….????履歴書だけではダメなの…???」状態だった私が、キャリアコンサルタントの力を借りながらおそるおそる出した履歴書(&職務経歴書)は3枚。

3社に応募して、なんと3社すべてから内定をいただきました。

これね、フリーランスでやっていたことを評価してもらった結果だと思うのね。

私の職歴を簡単に紹介すると、「銀行員→主婦→個人事業(フリーランス)」なんですけど、突っ込みどころがたくさんあるみたいで。

どこの面接に行っても、

「銀行員やってて、なんで個人で仕事しようと思ったの?(職種もなにもかも違うよね…???)」

って聞かれました。

転勤族の妻として長く続けられる仕事を模索した結果フリーランスになったと伝えると、置かれた環境の中で試行錯誤して活路を見出せる人みたいに捉えてもらえるんです。

そして、自分で営業しなくちゃ仕事の取れないフリーランスで培った経験を活かし、ここぞとばかりに実績を伝えます。(相手に合わせて自分の実績を魅せる力って、フリーランスで鍛えられたスキルのひとつだよね)

「〇〇や▲▲といったメディアで記事を書いていました」
「ブログを8年継続していて、アフィリエイト収益もあります」
「電子書籍を出版して、Amazonランキング1位を獲得しました」

そうしたら、「めちゃくちゃ行動力あるね」って思ってくれる(これ、実際にとあるベンチャー企業の面接で言われたことば)。

私は、慎重派でぐだぐだ悩んでいる時間も多い。
すぐにパッと動ける人ではなくて、そこが自分のダメなところだなんて思うこともある。だからこそ、「あ、ここ行動力があるって評価してもらえる部分なんだな」って発見がありました。

週に1時間でも行動していた人は強い

住んでいる地域に、「子育て中で職をはなれている女性が持っているスキルを、地元企業で活かす取り組み」を行っている団体があります。

いまは子育てが中心だけれど、実はスキルを持っている主婦ってたくさんいるよね。柔軟に働ける環境があれば、地域社会とつながってその力を発揮できるんじゃない?という考えのもと活動を行っている。

その活動に興味を持って、代表の方に話を聞きにいきました。

その時に話してくださった中で印象的だったのが「週に1時間でも活動していた人は、その後、本格的に社会復帰するときもすぐに仕事が決まるのよ」という話。

これってやっぱり、ちょっとでもいいから行動していたことが評価されているってことだと思う。

そして、「自分はこんな活動で社会や人に貢献できた」という事実が自信にもつながるんじゃないかな。

0.1の働き方ができる個人の仕事

私は決して、「フリーランス最高だよ!みんななった方がいいよ!」と思っているわけではないんですね。

シビアな世界だし、いまの日本の社会ではフリーランスはどうしたって立場が弱い。会社員を続けられるんだったらその方がいい。

でも。
その働き方を続けるのが難しいなら、個人で稼いでみるってことに挑戦することをおすすめしたい。

仕事を辞めるか、仕事を続けるか。0か1の働き方ではなくて、0.1の働き方もできるのがフリーランスだから。

週に1時間でもそうやって挑戦したことが、自分の可能性をものすごく広げてくれます。人生は自分で選んでいくものだから、選択肢は多い方がいいでしょ。

フリーランスになったからといって、ずっとその働き方を続ける必要もなくって。私が選んだように、他の仕事と組み合わせていってもいいし、また完全に会社員に戻ってもいい。

個人で働くって道をちょっとでも体験しておくと、その時その時に最善な方法を選びやすくなるんじゃないかな。

ちなみに、私がこの4月から働く部署は広報課。フリーランスとしてやってきた活動に近い職種です。銀行員しか経験がなかったら、きっと採用してもらえなかった。個人でやってきたことを評価してもらえて、「経験者」枠で採用が決まりました

手探りでやってきたフリーランスの活動の中で、いつのまにか私は武器を手にしていたようです。

人生の選択肢を増やす在宅ワーク術の本、発売中


・働き方の選択肢を増やしたい
・在宅ワークに活かせる自分の強みがわからない
・一歩を踏み出す勇気が出ない

そんなあなたに向けて書きました。

私や、同じように在宅で働く5人の女性たちの姿に、働き方のヒントが詰まっています。


この記事が参加している募集

就活体験記

転職してよかったこと

記事を読んでくださってありがとうございます。いただいたサポートは、書籍購入費用に充てます!良い読書は良い文章を創る。記事を書いて還元いたします。