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Photo by
jivanamana716
最近よく思い出すんだ
なぜだか分からないけれど
いつしかの遠い記憶
私はベッドに横たわっていて
延々と、流れゆく光の映像を眺めている
記憶に靄がかかっていて
上手く思い出せないけれど
とても高揚していたことだけは覚えている
現実か、幻か、
その境目がよく分からなくなってくる
意識と、無意識の渚で
行ったり来たりしている
どこか遠くへ連れ去られてしまいそうな感覚
※
空のどこかには隙間があって
私はそこからやってきた
何のためにここへやってきたのか
どこへ向かって歩いていくのか
全く分からない
きっと、忘れてしまったのだ
ただ一つだけ確かなことは
『種を植えるために私は存在している』
ということだ
今までの全てにさよならを告げ
私はきっと、綺麗な花を咲かせる
いつか散ってしまうとしても
私がその種を植えるんだ
これは、悪魔にしかできない
※
ずっと不思議だったんだ
私とは、一体なんなのか
その正体は、天使であり、悪魔であり、
どうしようもない、子供なのだ
形を手に入れた自我
それが私だ 不器用に今日も生きている
※
私はいずれ帰らなくてはならない
元いた場所へと
最後にきっと、私は雨になるだろう
これは予言だ 生まれてきたときの
私は琥珀を胸に宿し
白い虎となってこの街の喧騒を駆けていく
あの日の少年のまま
私は花を咲かせる
いつかその意味が分かるのなら
きっと、それでいい
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