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読書会に参加して分かる「桃太郎」の手応え

ーー「正解」を決めるのが聞き手なんだから、本番を迎える前に聞き手の意見を取り入れた方が「正解」に近い答えを出せると考えるわけです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「話のネタの手応えをつかむことも、プレゼンの準備のひとつ」というテーマで話していこうと思います。


📚「晴耕雨読」で読書会

昨日、茨城県常陸多賀駅の近くにある「晴耕雨読」で開かれた読書会に参加してきました。晴耕雨読はシェアオフィスでもあり、民間図書館でもあり、ワーキングスペースでもある場所で、度々イベントが開かれています。

昨日は、別の読書会で知り合ったまいなさんの主催した「テーマのある読書会」が開かれました。2回目となる今回のテーマは「衣食住」。服や食べ物、住まいに関する本を紹介し合うという内容のイベントです。

前回のまいなさんの読書会に参加できなかった後悔があるし、ずっと晴耕雨読に行きたかったし、そもそも本の集まる場所には極力足を運びたい人ですので、参加することにしました。

僕が紹介したのは全部で3冊。

元バイトの先輩に勧められてから気になっていた『さんかく』という恋愛小説と、「朝飯前」という言葉を捉え直す文章がお気に入りの『思考の生理学』と、今の僕が紹介しないわけにはいかない『芥川龍之介の桃太郎』という絵本を紹介しました。

一応ビブリオバトルを7年やってきて、全国大会にも3回出場している身ですから、それなりに手応えを感じる紹介をすることができました。

そこで僕は思ったんです。「読書会のようなこういう場で、自分の話のネタの手応えを確かめることって大切だな」と。


📚プレゼンの準備を見誤るな

今度の3月3日(日)の桃の節句に、僕は「BOOK TALK  LIVE "桃太郎"」というイベントを開くんです。卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、「桃太郎」のあまり知られていない秘密や歴史を1時間かけて物語るという内容です。

学生最後の集大成のようなイベントにしたくて、50人くらい集客できたらなと思い、せっせと集客している日々過ごしています。
#ちなみに今21人

人を集めても下手な話しかできなかったら本末転倒ですから、同時に話す内容のブラッシュアップも行なっているんですね。で、やっぱりそこで拠り所となるのが「他人の反応や意見」なんです。

話が面白いかどうかを決めるのは、聴いてくれる人であって、話す人本人ではありません。そもそもプレゼンイベントの本質は、相手の心を動かすことであって、ただ話をすることでもなければ、自分の好きな話をだらだらと好きなようにしゃべることでもないんですよね。

「正解」を決めるのが聞き手なんだから、本番を迎える前に聞き手の意見を取り入れた方が「正解」に近い答えを出せると考えるわけです。

プレゼンの準備を見誤ってはいけません。そもそもちゃんと練習を重ねないといけないことは前提ではありますが、単純に練習を繰り返しているだけでもダメで、何度か誰かに聞いてもらって、聞き手の感想をもらい、それを受けて内容を更新していく必要があるんですよね。


📚「桃太郎」の手応え

昨日の読書会に参加した理由をもうひとつ付け加えると、「桃太郎」の手応えを知りたかったからなんです。「BOOK  TALK  LIVE "桃太郎"」で話す内容が聞く人も本当に面白いのかどうかを確かめたかったのです。

テーマが「桃太郎」なので、基本的に共感を持ってくれるし、効果的に裏切ることもできるので、最低限、知的好奇心を掻き立てる内容の話ができるとは思っているんですが、1時間という制限を課しているので、どこに時間をかければいいのか、何のエピソードを優先すればいいのか、決めかねているのです。

また、僕は芸人さんじゃないから狙って笑いを取りにいく仕方を知らないし、試してみるまでそれが面白いネタなのか分かりません。基本どなたもそうだと思うんですが、しかし1時間の話を生真面目にし続けるのも違うので、笑いどころを用意しておこなきゃだよなと感じているんですね。

「桃太郎」のイベントが価値あるものなのかどうか、そして、本番にどんな笑いどころを用意するべきかを確かめるために、昨日の読書会をはじめ、いろんな場所で試してきたんです。

この前スタッフに集まってもらって試しにリハーサルを行いました。先日、卒論発表会がありまして60人くらいを前に「桃太郎」についての話を20分したんです。

なんなら2年くらい前から機会を見つけてこういうことをしてきて、需要のある内容とそうじゃない内容の差が何となくわかってきたり、少なからず笑いどころを見つけることもできました。

昨日の読書会を例に挙げると、たとえば『芥川龍之介の桃太郎』で桃太郎のことを「天才」と表現しているんですが、その話題が結構感触良かったんです。僕の卒業研究の中心的な話題でもあるので素直に嬉しかったですのが、興味を持ってくださって僕の卒論を読んでみたいと言ってくださる方がいました。たまたま卒論の原稿を持っていたので、お見せすることもできました。

興味関心がどこにあるのか、どこから生まれるのか、笑いどころを確かめることができました。よりよい内容にするためには、そういったアウトプットを繰り返すことが大切だよなぁと再認識しました。

これからもまた別の読書会に参加します。「桃太郎」についてしゃべってきます(笑)きっとまたみのりがあるはず。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

20240218  横山黎




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