奇跡を起こせなかったクリスマス。
ーー最高の原稿を書き上げて、最高のパフォーマンスができるように準備してきました。しかし、蓋を開けてみれば、準決勝敗退。またしても夢を叶えることはできませんでした。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「奇跡を起こせなかったクリスマス」というテーマで話していこうと思います。
今日はクリスマス。「第13回ビブリオバトルファイナルステージin浦安」が開催されました。大学大会、県大会で好成績を収めた僕も参加しました。
ビブリオバトルとは自分のおすすめの本を5分間で紹介する書評合戦のこと。
高校時代に東京都代表として全国大会に出場しました。しかし結果ふるわず1回戦敗退。悔しい思いをしたんです。
そのリベンジを果たしたいこともあり、僕は今年ビブリオバトルに挑戦することにしたんです。
相棒にするのは小説『Message』、僕の本です。自分の本を自分で紹介するという前代未聞の事例をつくってしまいました。
しかし、誰よりもおすすめしたいという気持ちが強かったので、全国の大舞台に立つことができたんだと思います。
12月に入ってから、僕の頭の中はビブリオのことばかり。隙間時間があれば発表の練習をしていました。
最高の原稿を書き上げて、最高のパフォーマンスができるように準備してきました。
しかし、蓋を開けてみれば、準決勝敗退。またしても夢を叶えることはできませんでした。
僕はどれくらいの人がそれぞれのバトラーに票を入れたのか分かりませんが、友達から聞いたら、2番目に票が多かったとのこと。掴んだ奇跡は指の間からすり抜けていったようです。
しかし、敗戦の原因は結構明確です。準決勝に勝ち上がった人が紹介した本は、『失われたドーナツの穴を求めて』というもの。ドーナツの穴をあらゆる学問的観点から論じていく作品なのです。
ドーナツの穴はいつ生まれたのかという歴史的な視点、ドーナツの穴の金銭的な価値は何なのかという経済的な視点など、取るに足らないことを大真面目に語っていく、ビブリオバトル向きの本といえるのです。
実は、高2のときの全国大会の決勝戦で紹介された本の中に、『失われたドーナツの〜』があったのです。
やっぱりビブリオバトルに向いている本とそうじゃない本があって、向いている本なら誰が紹介してもある程度勝ち上がれるものです。だって、本自体が面白いんだもん!
僕の紹介した小説『Message』は、作者自身が紹介するというインパクトと、ダイイングメッセージの在り方にメスを入れた作品であるという個性があるので、どちらかといえば向いている本なのかもしれないけれど、ドーナツの穴には勝てません。
悔しかったけど、納得してしまう自分がいました。どんなに努力しても越えられない壁がある。どれだけ魅力的なプレゼンを追求しても2位止まりなんですよね。
結局何を言っても僕の言葉は負け犬の遠吠えで、何か意見を言おうものなら負けた言い訳にしかならないし、「結果出してから言って」と言われて言葉を失くす始末です。
くよくよしていても仕方ないので、ちゃんと反省して来年の過ごし方を考えます。きっと1年かけてビブリオバトルの準備をする年になると思います。
来年僕は大学4年なので実質ラストイヤーだから(M1みたい)、正しく努力して結果を出したいです。ちゃんと嬉しい涙を流したいです。
今まで応援してくださった友達や家族にプレゼントを贈ることができなかったことが本当に悔しいんですが、心からのメッセージを送らせていただきます。
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