見出し画像

中学生にビブリオバトルのことでインタビューされた。

――全国制覇の夢を叶えることはできなかったけれど、ビブリオバトルの挑戦は確かに自分の世界を変えることができていて、少なからず誰かに影響を与えていたんです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として、本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「中学生にビブリオバトルのことでインタビューされた。」というテーマで話していこうと思います。


📚中学生からインタビュー⁉

昨年、僕の大きなチャレンジのひとつといえば、全国大学ビブリオバトルでした。ビブリオバトルとは、自分のお気に入りの本を5分間で紹介するプレゼンバトルのことで、聞き手に「読みたい!」と思ってもらえるような発表をしていくものです。

高校時代から公式戦に参加してきた僕は、今までに2度、全国大会に出場することができました。大学4年生の今年、全国大学ビブリオバトルに参加できるのは最後なので、ラストイヤーこそは全国優勝を勝ち取りたいと思い、再び本の戦の舞台に立つことを決めたんです。

今までにないくらい熱い情熱を手に、大学大会、地区大会に臨んだところ、無事に優勝することができました。3度目の全国大会進出が決まったのです。全国制覇の夢を叶えるまでもう少しだったのですが、残念ながら準決勝敗退。7年追いかけた夢に読点を打つことになりました。

ビブリオバトルが終わってから数日後、僕のもとにひとつの連絡がありました。とある中学校の先生から「本校の生徒が横山さんにインタビューをさせていただきたいという話がある」とのこと。僕に断る理由などひとつもないので、即刻引き受けることを伝えました。

そんなこんなで先日、僕は中学生からビブリオバトルのことでインタビューを受けてきたんです。


📚図書館のアプリを開発⁉

インタビューが始まるやいなや、「ビブリオバトルを見せてもらってもよろしいですか?」と言われ、僕はその場で本の紹介をすることになりました。紹介したのは、県大会で優勝したときにも紹介した似鳥鶏さんの『小説の小説』。小説の常識を覆すような作品が収録された実験的な本です。突然話を振られてもそれなりにちゃんと紹介できたので、自分の身体にしみついているんだなと再認識することにもなりました。

その後は、僕がビブリオバトルを知ったきっかけや僕の今後の展望について訊かれたので、誠実に実直に答えていきました。

話の途中、中学生たちが図書館のアプリをつくろうとしていることを知りました。もう一度いいますが、中学生です。自分が中学生のとき、図書館のアプリをつくろうなんてこと全く思わなかったから、とにかく尊敬の念を抱きました。そんな彼らからインタビューされるなんて、ありがたいことだなと思いました。

彼らは「ドリームパス」という起業プランを立案・実践するプログラムの一環として、図書館活性化を目指しているらしくって、「誰一人取り残さない図書館」をモットーに、スマホ一台で完結できるような図書館のアプリの開発を行っているそうなんですよね。

来週の1月24日(水)にプレゼンテーション大会があるので、高校生や中学生の勇姿を是非ご覧ください。


参加申し込みはこちらから!

(↑をタップするとリンク先に飛べます。)


📚ビブリオバトルの影響

全国制覇の夢は叶わなかったとはいえ、途轍もない喪失感に襲われたわけではなくて、勝つことよりも大切なものを僕は見つけた気がするんです。

ビブリオバトルが始まる前から、僕は場慣れといろんな人にビブリオバトルを認知してもらうために「FAVORITE!!」という本のイベントを開催したりしていました。ほぼビブリオバトルの内容は変わらないんですが、より交流に重きを置いた設計にしました。具体的には、質疑応答の時間を発表時間よりも多く取り、本をきっかけに自由に話し合うことを勧めたんですよね。発表する人は他の人からの疑問について答えることでさらなる本の理解につながるし、発表せずに聴くだけで参加する人もその時間では主役になれる。

今となっては言い訳になるけれど、そういうイベントを繰り返していたこともありますが、競技性を重視するビブリオバトルよりも、交流性を重視する「FAVORITE!!」の方が僕の性に合っていると思ったんですよね。

また、ビブリオバトルの全国大会当日には、高校時代に見かけたことのあるバトラーの方と再会して、本をきっかけにいろいろと語り合うことができたし、僕の初書籍『Message』を手売りすることもできました。

さらに、ビブリオバトルが終わってからは、今回記事にしたように、ビブリオバトルのことでインタビューを受ける機会に恵まれることもありました。

全国制覇の夢を叶えることはできなかったけれど、ビブリオバトルの挑戦は確かに自分の世界を変えることができていて、少なからず誰かに影響を与えていたんです。それを改めて認識することにもなったので、インタビューを依頼してくれた中学生たちには感謝ですね。

挑戦し続けていれば誰かが見ていてくれる。誰かの心を動かすことができる。そう信じて、これからもいろんなことに挑戦していこうと思います。

僕のインタビューの様子は撮影されて、ちゃんと編集して動画にしてくれたので、ちらっと覗いてみてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240116 横山黎




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?