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部活の思い出【高校編】~人生を変えたダンス部~

前回に続いて、部活の思い出。今回は【高校編】。

高校の部活、皆さんどんな思い出がありますか?

私はいつか甲子園に高校野球を見に行きたいです。

それはさておき、さっそく私の高校時代を振り返っていこうと思います!

長いですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

1.ダンス部に入部

高校生になった私は、合格決定時から決めていたダンス部に入部を決めます。

バトントワリングやジャズダンス、日本舞踊、Hip-hopなどを習っていて、踊ることが大好きだったから、他の部活はあまり考えていなかった気がする…

新入生歓迎会では、チアダンスが披露されて、チアを中心にやってるんだなと思っていたんだけど、入ってみたらほとんどチアダンスはやらず、練習はほぼ創作ダンス。

創作ダンスって何ぞやって感じだった私は、こんな世界もあるんだぁって可もなく不可もなくって感じで、でも毎日楽しいなぁみたいな感じでした。

一年生の前半は、基礎練と体育祭のチアダンスの練習、そして先輩方の衣装作りがほとんどで、もはや裁縫部だったのも思い出(笑)


2.突然の出来事...大会メンバーに選出

そんな風に同期と衣装作りに取り組みながらも全国大会に向けて毎日部活にとり組んでいたある日、学校の体育館ではなく外部の練習に向かう途中の電車で友達と合い、耳を疑う一言を聞くことになる。

「A先輩が交通事故で亡くなった」

「え?」

ネットニュースにも載っていて、はっきりその先輩だと分かる内容だったけど、私はそれが現実だって信じられませんでした。

だって昨日、一緒に体育館で練習してたじゃん。

昨日まで普通に一緒にいた人が今は生きていない?

その事実は私には受け入れがたくて、数ヶ月経っても何処か現実離れしたことのようだった。

それでも現実は進んでいて、すぐに葬儀が行われ、私たち部員も参加することになった。

その時に見たコーチの涙を流す姿が今で目に焼き付いている。全く泣かない冷徹なイメージを抱いていた私にはすごく衝撃的だった。

悲しい出来事があったけれど落ち込んでいる暇もなく、全国大会に向けて再び練習が始まり、急遽出た1人の欠員を埋めるため、一年生から1人代わりを出すことになり、私が選出された。

大会までの日々、すごく重い役目を与えられたようで、必死に毎日くらいついていた気がします。

本当に毎日必死だったな。

でも、沢山の思いを持って臨んだ初めての全国大会は本当に楽しくて、いい経験だった。

大きな舞台で踊ることの楽しさ。この大会にかける思い。全てに熱くなれる4日間でした。

その時はゆくゆくこの経験が、私を支えることになるとは思ってもみなかったな。

でも、それくらいいい経験をして私の初めてのダンス部としての夏は幕を閉じました。


3. 3年生引退。地獄の始まり?!

夏の大会の終わりと共に3年生が引退し、1、2年生で過ごす日々が始まります。

この先輩方がかなり厳しかった。

でも、正直厳しいことは私にとって問題ではなくて、厳しくするのって凄くパワーがいると思うんですよ。
だから、逆に指導してもらえたり、指摘をしてくれるのはありがたいって思っていました。

嫌だったのはだんだん先輩がイライラしてきて、暴言をはいたり絶対意地悪な練習内容を組んでくるところ。

ある先輩はイライラしてくるとCDが閉まることも待てない。「遅い!!!」ってキレる。もうこれにはこっちも頑張りようがない。

きっつい練習内容には、負けるもんかって思って意地でもやってやったし、やってるともうなんか笑えてきてとっても楽しかった。

練習内容をキツくされるのはまだよかったけど、叫んで暴言吐かれるのが特に嫌だったなぁ。

私はそういう標的にはならなかったんだけど、他の子がそういうことを言われてるのを見るのが辛かったし何よりそういう部活の雰囲気が大っ嫌いだった。

今思うと先輩方も目標に向かって必死だったんだと思います。

まあ、その時はそう思うことができるはずもなく。そんな先輩方のおかげで私たちの学年は一致団結。

頑張って先輩方についていけるように毎日必死に過ごしていました。


4.退部するか、どうするか…

私は一度本気で部活を辞めようとしたことがあります。

休日の部活は午前8時から午後6時まで。進学校に通っていたので勉強との両立は私にとってはかなり難しいものでした。

でも、これが理由ではなく足首が痛むのが理由。

勿論両立が厳しくて部活を続けるか悩んだこともあるけど(笑)

足首の痛みは生まれつき骨が一本多いのが理由で、私は足根骨癒合症になっていました。

足首に普通であったらないはずの骨があり、それが踊ると神経にあたって痛むというもの。

多い日で12時間少ない日でも3時間は踊っていたので、足首に負担がかかるのは仕方のないことで、まだ若くて無知で体のケアも全然やっていなかったのでそれも原因だと考えられる。

まあ、それが痛くて痛くて、もう限界って思って親に病院に連れてってもらって原因が判明。

「これからも踊りたいなら手術して骨をとるしかない。」といわれ、びっくり。

3歳から踊っていた私にとって踊らない人生なんて考えられなくて、すぐに手術をすることを決意します。

その時に、悩んだのが部活を続けるかどうか。

高2の夏休みに手術をして、そこからいつ復帰できるのか…。

お医者さんからは半年から一年のリハビリが必要だと言われていたので、高3の大会に間に合わないかもしれない。じゃあ続ける意味ある?辞める?って何度も悩んだ。

悩んだ結果、高校生のうちに踊れるようにならないなら部活辞めた方がいい、そう思って先輩や先生に伝える前に同期に心の内を伝えました。

「そっか」くらいの反応だと思っていたんだけど、みんなの反応は全然違くて、本気で私が部活を辞めるのを止めてくれたんだ。

お昼にお弁当を持ってみんながクラスにやってきて、一緒にご飯食べながら「辞めないで」って言われたのが凄く記憶に残ってる。他にも沢山私の話を聞いてくれた。

友達多い自慢みたいに聞こえるかもしれないけど、そうじゃなくてこれは私の友達素敵すぎる自慢です。

今思い返してみてもほんとに友達に恵まれてる。

仲間の言葉で心動かされて、何度も考え直して結局辞めないことにしました。

というよりも、「辞めるのはいつでもできるじゃん。とりあえず続けてみたら?」という母の言葉で続けてもいいんだって思ったのが大きかった気がします。

0か100かみたいな性格だから、踊れないなら所属してちゃだめだみたいな風に勝手に思ってたのかも。

素敵な仲間と一緒にいたかったし、何より一年生の時に経験した全国大会の舞台にもう一度立ちたかった。

悩んだ時に頭に思い浮かんでくるのは必ず全国大会の舞台だった。

そんなこんなで、部活は退部せず休部という形で所属させてもらい手術に臨むこととなりました。


5.復帰、人生のキーポイント

手術が無事に成功し、頑張ってリハビリを行い思っていた以上に早く部活に復帰することができました。

9月の文化祭には間に合わなかったけど11月の舞台には立ってたかな?たしか。

勿論、手術前の用には踊れなかったけど一年間踊れないと思っていたから早く踊れるようになって嬉しかった。

こうして、高校3年生になり6月に県大会を迎えます。

県大会に向けた練習だと、5月のゴールデンウイークに毎日12時間くらい練習してたことが凄く記憶に残ってる。

ほんと足が死んでた(笑)でも、なんか辛くなくて、仲間と目標に向かって進めてることがとっても嬉しかったな。

あ、そういえば県大会前に部活の同期で喧嘩?全国に行くメンバーと県大会で引退するメンバーで気持ちのすれ違いがあってギクシャクして、話し合いみたいなのしたな。

で、その話し合いで「ほんとに思ってること言わないと話し合いの場設けた意味ないじゃん?!」っていったら「みんながみんな、れいみたいに思ってること言えるわけじゃない」ってある子に言われたの今でも覚えてる。

確かにそれも一理ある、って思った。

こういう言い合いとか、話し合いってその時は嫌な思いとかする時もあると思うんだけど、長い人生にとってこういう経験ってすっごく大事だと思う。

いろんな考えを知ることで自分の考えが柔軟になるって言うか。自分の頭の中の土地が広がるっていうか。

部活のいいところってそういうことろだと思うよね。

そうして、みんな熱い思いをもって臨んだ大会は2位の優秀賞をいただきました!

最優秀賞を目指してたから、みんな心の奥底から喜べてたわけではないけど嬉しかったなぁ。

そして、迎えた8月の全国大会。なんと、、私たちの作品が特別賞を受賞することができたのです!

全国での受賞は私たちが目指していたことだったので、名前が呼ばれた時はもう狂喜乱舞。

ここまでの努力が報われたみたいでほんっっっっっっっとうに嬉しかった。

この舞台もう一度立ちたいって思って、部活辞めなくてよかったって心の底から思った。

きっと部活辞めてたら一生もやもやした気持ちになってたな。

あそこで、止めてくれた仲間に本当に感謝だし、一緒に3年間駆け抜けて家族よりも一緒にいた同期は一生の宝物です。


そしてそしてこの結果発表後、大学生部門の作品をみんなで見に行きます。

そこで運命の出会い。

筑波大学の「trance tribe」を見た瞬間、鳥肌が止まらなかった。

ああ、ここで私も踊りたい。体が踊りたいって叫んでる。

見た人を動かせる踊りを私もしたいって筑波大学ダンス部に勝手に憑りつかれた。

神戸から新潟に帰るバスの中、筑波大学に進学して将来ダンスに関わって生きて行きたい。

ぼんやりした想いは7時間?9時間の間に確信に変わり、人生で初めてやりたことが明確になった。

最後

こうして私の3年間の青春は幕を閉じることとなりました。

今思うと当時は本当に必死だったなぁ🤔
家族にはかなり迷惑をかけたと思うし...t沢山支えられました。

部活をなんでやるかって本当に人それぞれで正解はないし、辞めることも全然悪いことではないと思う。でも、「部活をやり切った人にしか見えない景色がある」っていうのは本当だったし、私は辞めようと思ったこともあったけどやり切ってよかったって心のそこから言える。

もし、部活を続けるか悩んでいる人がいたら一参考にしてほしい。

これからの人生辛いことがあっても、なんでも乗り越えられると思える経験、そして一生の仲間をくれたダンス部に感謝!!心の底からありがとう!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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