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映画日記〜素晴らしき世界〜

此処最近、あまりに良質なものに幾つか触れたせいで自分の中の許せるものの範囲が尽く狭まってしまい2日連続で外から帰るなり疲れて不貞寝。世間の思う良いもの、自分にとって芸術として許せるものとの差異を酷く感じ精神が消耗。低気圧、花粉による頭痛も強く心身も両方調子を崩す。本当に太刀打ちのしようがない。気が済むまで寝たらましになる。今日は朝から仕事をし無くなった日用品を買いに行ったりまともな暮らしが何とかやれた。食べものを考える元気まではない。UberEATSでタコスを頼み食べる。最近はタコス、ケバブなど薄いラップ生地に包まれた食べ物が大好き。よく食べる。いい意味で食べてる感じがしなく何か可愛い。

夕方から日焼け止めのみ塗り外出。「素晴らしき世界」という映画を観た。殺人罪で長年服役していた元犯罪者の主人公が刑期満了し社会に出て生活をする実話。主演・役所広司の芝居が本当に鑑賞後数時間たった今でも芝居か本当に男がこの世に生きていたのかと見紛う程素晴らしく本当の芝居はもういない人を世界に存在させることが可能だと知る。痺れる。此処最近読んだ本2冊とも似たものを感じる。人が世界に弾かれながら生き、死ぬ物語に強く惹かれる。心の中に聖域をどんなに小さくても精一杯保ち生きる人が死ぬまでの話を観ていたい。本当に此処について上手く言えなくこの場所で誰かに伝えることでもなく心にずっと置いて置くだけのことさえもつい忘れないよう日記に書くことが正しいことなのかも分からない。私は何時か最後の1行を死で終わらせる。私に限ったことではない。今生きている人全員に言える。私の場合決して綺麗なものでなくて構わない。1輪の花を握る。いい。窓から青空が見える以外はどんな風に悲惨でも構わない。何故かずっと思う。

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