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最近の記事

「ひまそらあかね」の現時点での功績

2024年6月20日 さて、暇空さんは非営利活動を行う事業者たちの、特に公金を原資とした事業に関する不審点を厳しく追及し、たくさんの訴訟を並行して進めていることは皆さんもよくご存じだと思います。 一方、暇空さんの追及を受けて既に公的制度がかなり改善されていることは、相対的にあまり知られていません。 1、東京都の事業に関する改善点行政は一般の事業者に対して詳細な資料を揃えさせて、なるべく資金流用等が起こらないように補助事業や委託事業に取り組ませています。 他方で、非営利

    • 施設責任者が覚せい剤取締法違反で捕まったLGBT支援団体について願うこと

      2024年6月14日 掲題の事件、なかなかショッキングな事件でした。本件は、 ① 業界トップランナーの経営者が形成するグループ会社の1社で、 ② 公的な資金が投入され公的事業の実施場所にも使われている施設で、 ③ その施設の現役責任者が、 覚せい剤取締法で逮捕されて懲役2年執行猶予4年がついたという、とてもすごい話です。 関西の方でNPO法人を経営する牧師さんが同じく覚せい剤取締法違反で捕まった事件がちょっと前にありましたが、あれよりも「公」の要素が強い団体・施設で起こっ

      • 東京都による補助金資料の実質非開示決定の是非

        3月22日 暇空さんによるDV交付金に関する資料の開示請求に対し、東京都が実質ゼロ回答を行ったことが最近話題になりました。 東京都は補助金の使途をブラックボックス化しようとしている様子です。 大義名分としているのは「開示情報に基づき困窮された方々を収容するシェルターが特定され、加害されることを防ぐ」ということのようです。 しかし補助金の使途を隠しても得られるメリットは少なく、デメリットは多かろうと思いますので本稿を書きました。 実際にDV公金では公金詐取が疑われる事例

        • 東京都・Colabo訴訟の経緯まとめと今後の注目ポイント

          2024年2月22日 先日の大手メディアによる印象操作が疑われる「書類送検報道」により久々にColaboがトレンド入りしたこともあり、Colaboの擁護・批判とも盛んに行われている様子です。 多分その影響もあって、特に注目度が大きい令和3年度若年被害女性等支援事業についての訴訟について、1月にあった進展も含めた注目点や経過等をまとめて欲しいとの依頼がありましたので対応します。 特に事業費の認識について変化があった様子なので、これを主軸にしたいと思います。 1、前置き①

        「ひまそらあかね」の現時点での功績

        • 施設責任者が覚せい剤取締法違反で捕まったLGBT支援団体について願うこと

        • 東京都による補助金資料の実質非開示決定の是非

        • 東京都・Colabo訴訟の経緯まとめと今後の注目ポイント

          フローレンスの認定の是非を問う ④ 情報公開の不徹底 & 不透明な組織体制

          2024年1月29日 (ちょっと修正 2/16) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 3回目。「政治活動」が悪い意味で結実し、不公平な公金分配が行われているのでは?という論点。 前回。妙な情報の隠し方をしているのは認定判定の「70%基準」が守られていないからでは?という疑問を書きました。 今回は情報

          フローレンスの認定の是非を問う ④ 情報公開の不徹底 & 不透明な組織体制

          フローレンスの認定の是非を問う ③ 認定判定の「70%基準」が守られていない疑い

          2024年1月23日 (1/29更新) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 前回。「政治活動」が悪い意味で結実し、不公平な公金分配が行われているのでは?という論点。 今回は会計の面から2023年夏に行われた「認定」の継続が適当であったかどうかを見ていきます。 「認定」の基準の一つである「受入寄附金総額

          フローレンスの認定の是非を問う ③ 認定判定の「70%基準」が守られていない疑い

          フローレンスの認定の是非を問う ② 「政治活動」の成果?の不公平な公金分配

          2024年1月15日 (1/23修正) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 今回は3回目(シリーズ2回目)。 当初は前半・後半で構成する予定でしたが、何回かに分けることにしました。 今回はフローレンスグループが文京区内でふるさと納税及び一般財源を使って主催している「こども宅食」事業について。 禁止されて

          フローレンスの認定の是非を問う ② 「政治活動」の成果?の不公平な公金分配

          フローレンスの認定の是非を問う ① 団体が「政治活動していない」は苦しそう

          2024年1月13日 (2/16加筆修正) 昨年末以来、フローレンスについては様々な方が調査・言及なさっており、色々と良くないところが見えてきました。 まず初めに言っておくと、フローレンスさんが特に保育事業を通じてここまで大きくなったことは、政治家へのロビー活動の効果だけだと断じることはできず、やはりそのサービスが受け入れられる土壌があったのだとは思います。 良いところと悪いところを分けて考え、是々非々で論評することを心掛けるのが良かろうと思います。 フローレンスを「悪」

          フローレンスの認定の是非を問う ① 団体が「政治活動していない」は苦しそう

          NPOは「対価」を用いた寄付募集ができないのに、ふるさと納税を使えば可能になることの是非について

          2024年1月5日 (1/7微修正) この記事の補足です。 寄付には現物寄付等もありますが、以下で述べているのは主に現金での寄付を指しています。 ① NPOの寄付募集に関する「対価」提供の制限 以下2つの資料が優れていますので、興味がある方はご覧ください。 https://www.npokaikeikijun.jp/wp-content/uploads/kifu-taika-paper.pdf 原理原則の話ですが、寄付という行為は無償で行われる行為を指します。よって

          NPOは「対価」を用いた寄付募集ができないのに、ふるさと納税を使えば可能になることの是非について

          フローレンスのふるさと納税に関する論評

          2024年1月5日 年末から色々と議論を呼んでいるフローレンスさんの渋谷区のふるさと納税の件です。 結論、「問題があるか?」というと問題はあると思います。 また、適法とも言い切れない微妙さがあり、なかなか難しい話なように思えます ふるさと納税のルールと対照して分析している方がいない様子なのでせっかくなのでまとめてみました。 1、前置き① ふるさと納税と認定NPO向け寄附の比較 ふるさと納税はご存じの通り、平たく言うと「地元や応援したい自治体を助けよう」という理念に基づい

          フローレンスのふるさと納税に関する論評

          「運用の都合」で利益相反防止ルールを破る休眠預金活用事業の是非について

          2023年12月22日 休眠預金活用事業については、特に「お金を配る人」が「お金をもらう人」と極めて親しい関係にあることが多いという点について、これまで問題提起を行ってきました。 国会でも取り上げていただいた結果、『問題はなかった』が、『より良くなるよう改善した』という体裁ではあるものの制度を一定程度改善できたようです。以下ご参照。 一定の成果もあったのでそれ以上のことをするつもりはありませんでした。 しかし先日、あることがきっかけになって休眠預金活用事業を執り行って

          「運用の都合」で利益相反防止ルールを破る休眠預金活用事業の是非について

          BONDプロジェクトの決算の不思議(後編)

          2023年12月17日  (12/18 誤字修正 まとめ図追加   12/22 前編を修正したことに伴い、若干修正) 前回 特定非営利活動法人Bondプロジェクト(以下、Bond)は法で定める決算到来後3か月を過ぎても東京都へ決算書を提出していなかったのか、東京都のNPO情報ページに2022年10月末締め決算が掲載されない状態が続いていました。 2023年12月16日になってようやく2022年度決算書が掲載されたようです。 その結果色々なことがわかりましたので分析結果をま

          BONDプロジェクトの決算の不思議(後編)

          不正報道があった認定NPOの決算書の不審点と第三者委員会に望むこと

          2023年12月9日 (2/16 助成金支給実績との比較を追加) 先般、業界のトップランナーで政治的にも強い影響力を持つ著名な認定NPOで不正経理があったことについて、大勢の方が関心を持っておられるようです。 私も財務書類を確認してみたところ、気になるところがありましたので、記録しておきます。 1、資料提供等nobuhiko部屋さんが詳細な分析を行っておられます。参考にしています。 また、資料については一般公開されている資料の他、アクリルさんが公開しているもの、及び浜田

          不正報道があった認定NPOの決算書の不審点と第三者委員会に望むこと

          悪質ホストクラブ対策は消契法での対応は難しそうなので代案。

          2023年11月17日 (12/2微修正、12/14冒頭部に検討結果追加) 最近国会で取り扱われ、ニュースにもなった悪質ホストクラブ対策。 ニュースの内容をかいつまむと要はデート商法に類するものとして消費者契約法に基づく契約取消なんかができるのでは?との発言があったようです。 現実問題として難しく、また効果も薄かろうと思います。 フォロワーの方とのTwitterのやり取りで面白い方法を提案してもらったので調べて見ると、思いのほか上手くいきそうな感じもありましたので記事にし

          悪質ホストクラブ対策は消契法での対応は難しそうなので代案。

          東京都DV交付金「ぶどうの木」の不正の兆候を看過する都の事業管理の杜撰さ

          2023年11月16日 (2024年3月14日 要約画像追加) ここ数日、東京都のDV交付金を受領していた「ぶどうの木」という任意団体の話をTL上でちらほらと見るようになったので、何となく見てみたところ、財務書類に不正の兆候にも見える異常がありました。 もちろん何らかの間違いが原因である可能性もありますし、当該団体は解散しているそうですから、私はそれ自体の追及をするつもりはありません。 しかしこの事例は都の事業管理の適正性を疑問視せざるを得ない問題ではあろうと思いますので記

          東京都DV交付金「ぶどうの木」の不正の兆候を看過する都の事業管理の杜撰さ

          厚労省の補助金管理から見るNPO等の「大金滞留」問題

          令和5年11月4日 最近は経常収入6億円を超え、数十人を雇用する大手の認定NPOで会計担当者による多額の横領が発覚し、その資金管理体制が極めて杜撰だったことも併せてニュースになっています。(参考:団体HP) 個別案件に対して云々言うつもりはありませんが、こういった事象を引き起こす遠因の一つに、行政のNPO等への資金支援の手法があるのではないかと思いますので以下で述べます。 1、行政のNPO等への資金支援の特徴大手とされる事業者の決算書を見ればわかりますが、多額の資金が口

          厚労省の補助金管理から見るNPO等の「大金滞留」問題