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最近の記事

暇空Colabo裁判の感想と本件の生活保護費について若干の補足

7月19日 この件、判決が出ましたね。 第三者として感想をつらつらと書きます。 1、判決についてざっくり言うと被告(暇空さん)は原告(Colabo側)へ計220万円を払えという判決が出ています。 裁判では被告側の情報発信を具体的に「狭い部屋に3人を押し込めていた(タコ部屋)」「Colaboは生活保護費から65000円を取って私益を図っていた」ということの事実の適示として扱っており、当該『事実』を暇空さんが証明できなかったのが名誉毀損が認められた主要因の一つということにな

    • 覚せい剤事件の舞台となったLGBT支援施設への金沢市の補助金不正支出疑惑について

      2024年7月15日 7/17 金沢市から募集要項の変遷について回答があったので追記 さて、公費とクラウドファンディングで整備されたLGBT支援施設の責任者が当該施設内で覚せい剤を使用する等して逮捕されたというショッキングな事件の記事の続きです。以下、前回記事。 事件の概要。 実は私はこの報道を見た際、この施設の整備に使われた金沢市の令和4年度の補助金の支出の適法性に疑問を持ちました。 使われたのは金沢市の金沢AIビレッジ形成促進事業補助金です。詳細は以下。 ただし確

      • 都の監査結果等を捻じ曲げたデマで『ひまそらあかね』を誹謗するのは止めようという話

        2024年7月5日 都知事選もあと僅かということで、インターネット上の議論も激化しているようです。 最近、『ひまそらあかね』にColaboを絡めた言説を多く見かけるようになりました。 『ひまそらあかね』を悪く言いたいがために故意に事実を捻じ曲げて、Colaboを正当化し、住民監査請求等を「単なる嫌がらせだった」「何の成果もなかった」等と根拠なく貶める言説が数多く見受けられることが気にかかります。 言うまでもなく『ひまそらあかね』は都知事候補であり、今は選挙期間中ですから下

        • NPO等による食品配布に高額商品が紛れ込むことの評価

          2024年6月29日 NPO等の取り組みが疑われてしまう理由を書くにあたり、食品寄付と食品以外の寄付の制度や懸念点について前提として知ってもらう必要があろうと思ったので書きました。 1、食品寄付について食品寄付を考える上で重要なのは1/3ルールという商慣習です。 1/3ルールは、食品の鮮度を保ちながら、消費者に安全な食品を提供するために導入された商慣習です。 1990年代に大手小売業者が導入したと言われており、その後、他の中小規模の小売業者にも広まりました。 1/3

        暇空Colabo裁判の感想と本件の生活保護費について若干の補足

        • 覚せい剤事件の舞台となったLGBT支援施設への金沢市の補助金不正支出疑惑について

        • 都の監査結果等を捻じ曲げたデマで『ひまそらあかね』を誹謗するのは止めようという話

        • NPO等による食品配布に高額商品が紛れ込むことの評価

          NPO等による「体験格差」是正の取り組みへの懸念

          2024年6月29日 前置き 下記の、特に企業側の節税メリットについてご理解いただくために書きました。 宅食事業等で寄付先の頭数が増えたことで、食品寄付を起点に高額な化粧品等の配布が行われていることは、メーカーの節税メリットが極大、困窮している方々のメリットが微妙なこともあり得るので「何とも言えないなあ」という記事です。 「体験格差」是正の取り組みに用いるチケット等の寄付等にも似たような視点が必要だと思います。予め読んでもらえると嬉しいです。 上記を踏まえ、現在のNPO等

          NPO等による「体験格差」是正の取り組みへの懸念

          NPO等の取り組みが疑われてしまう理由と「ひまそらあかね」の政策への期待

          2024年6月29日 実はNPO等が中心となって行っている子ども食堂やらフードバンクやらの食糧支援が広まったのは最近の話で、「市場」は急拡大しています。 一例として挙げると、子ども食堂の数の推移。 さらにフードバンクの数。 契機となったのはコロナ禍によるNPO等への寄付の増加と、「食品寄付は全額損金扱い」との税務上の見解が示されたことだと思います。 NPO等が食品の再配布等で寄付の「受け取り先」を確保した流れで、高額な化粧品等もおそらく時価相当の領収書を切ってメーカー

          NPO等の取り組みが疑われてしまう理由と「ひまそらあかね」の政策への期待

          「ひまそらあかね」の現時点での功績

          2024年6月20日 さて、暇空さんは非営利活動を行う事業者たちの、特に公金を原資とした事業に関する不審点を厳しく追及し、たくさんの訴訟を並行して進めていることは皆さんもよくご存じだと思います。 一方、暇空さんの追及を受けて既に公的制度がかなり改善されていることは、相対的にあまり知られていません。 1、東京都の事業に関する改善点行政は一般の事業者に対して詳細な資料を揃えさせて、なるべく資金流用等が起こらないように補助事業や委託事業に取り組ませています。 他方で、非営利

          「ひまそらあかね」の現時点での功績

          施設責任者が覚せい剤取締法違反で捕まったLGBT支援団体について願うこと

          2024年6月14日 掲題の事件、なかなかショッキングな事件でした。本件は、 ① 業界トップランナーの経営者が形成するグループ会社の1社で、 ② 公的な資金が投入され公的事業の実施場所にも使われている施設で、 ③ その施設の現役責任者が、 覚せい剤取締法で逮捕されて懲役2年執行猶予4年がついたという、とてもすごい話です。 関西の方でNPO法人を経営する牧師さんが同じく覚せい剤取締法違反で捕まった事件がちょっと前にありましたが、あれよりも「公」の要素が強い団体・施設で起こっ

          施設責任者が覚せい剤取締法違反で捕まったLGBT支援団体について願うこと

          東京都による補助金資料の実質非開示決定の是非

          3月22日 暇空さんによるDV交付金に関する資料の開示請求に対し、東京都が実質ゼロ回答を行ったことが最近話題になりました。 東京都は補助金の使途をブラックボックス化しようとしている様子です。 大義名分としているのは「開示情報に基づき困窮された方々を収容するシェルターが特定され、加害されることを防ぐ」ということのようです。 しかし補助金の使途を隠しても得られるメリットは少なく、デメリットは多かろうと思いますので本稿を書きました。 実際にDV公金では公金詐取が疑われる事例

          東京都による補助金資料の実質非開示決定の是非

          東京都・Colabo訴訟の経緯まとめと今後の注目ポイント

          2024年2月22日 先日の大手メディアによる印象操作が疑われる「書類送検報道」により久々にColaboがトレンド入りしたこともあり、Colaboの擁護・批判とも盛んに行われている様子です。 多分その影響もあって、特に注目度が大きい令和3年度若年被害女性等支援事業についての訴訟について、1月にあった進展も含めた注目点や経過等をまとめて欲しいとの依頼がありましたので対応します。 特に事業費の認識について変化があった様子なので、これを主軸にしたいと思います。 1、前置き①

          東京都・Colabo訴訟の経緯まとめと今後の注目ポイント

          フローレンスの認定の是非を問う ④ 情報公開の不徹底 & 不透明な組織体制

          2024年1月29日 (ちょっと修正 2/16) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 3回目。「政治活動」が悪い意味で結実し、不公平な公金分配が行われているのでは?という論点。 前回。妙な情報の隠し方をしているのは認定判定の「70%基準」が守られていないからでは?という疑問を書きました。 今回は情報

          フローレンスの認定の是非を問う ④ 情報公開の不徹底 & 不透明な組織体制

          フローレンスの認定の是非を問う ③ 認定判定の「70%基準」が守られていない疑い

          2024年1月23日 (1/29更新) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 前回。「政治活動」が悪い意味で結実し、不公平な公金分配が行われているのでは?という論点。 今回は会計の面から2023年夏に行われた「認定」の継続が適当であったかどうかを見ていきます。 「認定」の基準の一つである「受入寄附金総額

          フローレンスの認定の是非を問う ③ 認定判定の「70%基準」が守られていない疑い

          フローレンスの認定の是非を問う ② 「政治活動」の成果?の不公平な公金分配

          2024年1月15日 (1/23修正) 1回目記事はこちら。ふるさと納税について。 2回目から「認定NPO」としてフローレンスがふさわしいかどうかというテーマで論評してます。この記事は禁止されている政治活動をしてるんじゃないの?という論点です。 今回は3回目(シリーズ2回目)。 当初は前半・後半で構成する予定でしたが、何回かに分けることにしました。 今回はフローレンスグループが文京区内でふるさと納税及び一般財源を使って主催している「こども宅食」事業について。 禁止されて

          フローレンスの認定の是非を問う ② 「政治活動」の成果?の不公平な公金分配

          フローレンスの認定の是非を問う ① 団体が「政治活動していない」は苦しそう

          2024年1月13日 (2/16加筆修正) 昨年末以来、フローレンスについては様々な方が調査・言及なさっており、色々と良くないところが見えてきました。 まず初めに言っておくと、フローレンスさんが特に保育事業を通じてここまで大きくなったことは、政治家へのロビー活動の効果だけだと断じることはできず、やはりそのサービスが受け入れられる土壌があったのだとは思います。 良いところと悪いところを分けて考え、是々非々で論評することを心掛けるのが良かろうと思います。 フローレンスを「悪」

          フローレンスの認定の是非を問う ① 団体が「政治活動していない」は苦しそう

          NPOは「対価」を用いた寄付募集ができないのに、ふるさと納税を使えば可能になることの是非について

          2024年1月5日 (1/7微修正) この記事の補足です。 寄付には現物寄付等もありますが、以下で述べているのは主に現金での寄付を指しています。 ① NPOの寄付募集に関する「対価」提供の制限 以下2つの資料が優れていますので、興味がある方はご覧ください。 https://www.npokaikeikijun.jp/wp-content/uploads/kifu-taika-paper.pdf 原理原則の話ですが、寄付という行為は無償で行われる行為を指します。よって

          NPOは「対価」を用いた寄付募集ができないのに、ふるさと納税を使えば可能になることの是非について

          フローレンスのふるさと納税に関する論評

          2024年1月5日 年末から色々と議論を呼んでいるフローレンスさんの渋谷区のふるさと納税の件です。 結論、「問題があるか?」というと問題はあると思います。 また、適法とも言い切れない微妙さがあり、なかなか難しい話なように思えます ふるさと納税のルールと対照して分析している方がいない様子なのでせっかくなのでまとめてみました。 1、前置き① ふるさと納税と認定NPO向け寄附の比較 ふるさと納税はご存じの通り、平たく言うと「地元や応援したい自治体を助けよう」という理念に基づい

          フローレンスのふるさと納税に関する論評