都の監査結果等を捻じ曲げたデマで『ひまそらあかね』を誹謗するのは止めようという話

2024年7月5日

都知事選もあと僅かということで、インターネット上の議論も激化しているようです。
最近、『ひまそらあかね』にColaboを絡めた言説を多く見かけるようになりました。

『ひまそらあかね』を悪く言いたいがために故意に事実を捻じ曲げて、Colaboを正当化し、住民監査請求等を「単なる嫌がらせだった」「何の成果もなかった」等と根拠なく貶める言説が数多く見受けられることが気にかかります。
言うまでもなく『ひまそらあかね』は都知事候補であり、今は選挙期間中ですから下手をすれば公職選挙法違反にも問われかねません。

総省HPより

差し当たり重要な部分について、正しくない言説が流布されないよう、事実を整理したいと思います。
既に過去記事で言及していることも多く含まれます。

1、監査結果について

  • 監査結果はこちら。

  • 監査で明らかになったのは「不適切な経費や妥当性が疑われる経費があり、その事業の精算は妥当性を欠いている」ということだけです。

監査結果より
  • 監査はそれ以外の部分は最終判断を保留しており、「監査対象局は本件契約に係る本事業の実施に必要な経費の実績額を再調査及び特定し、客観的に検証可能なものとすること。」を指示しています。

  • なお、参考まで申し添えると監査結果の末尾は「受託者に対し、本事業が補助事業ではなく委託事業であること、また、本事業が公金を使用する事業であることをあらためて指導徹底すること」というかなり強い言葉で締められています。

監査結果より
  • 簡単に上記内容が確認できるのにも関わらず「監査で問題が見つからなかった」等と、『ひまそらあかね』を貶める目的の発信するのは非常に問題です。

  • 当該事業は年々適正化が進められており、不正が起こりにくい構造に変わりつつあります。

  • これが『ひまそらあかね』の問題提起の成果であることに疑いを挟む余地はありません。

2、東京都の再調査について

  • 監査の勧告に応じて行われた再調査では「問題はあったが返金は生じない」という結論が出ました。(下記リンク先の下部)

  • ちなみに、監査対象局に最終的な調査と結論を預けるというやり方は、容疑者自身に事件の捜査を任せて白黒を決めさせるようなものです。

  • 監査自身が調査しないまでも、監査対象局に資料を提出させた上で監査自身が吟味するのが本筋のやり方です。

  • そんな妙な流れで行われた調査ですから、不審点は多数あります。そのため住民訴訟に発展しているのが現状です。

  • 通常の民事訴訟と違って、行政訴訟においては被告である行政側に主張立証を求められることが多いです。

  • 本件訴訟もそうなっているのですが、訴訟開始後1年が経っても当該主張立証がなされないまま、時間だけが経過しているのが現状です。

  • この東京都の体たらくと未だ係争中であるという事実を踏まえると、再調査の結論だけで「問題はなかった」「『ひまそらあかね』の問題提起は言いがかりだった」と言及するのが早計であることは明らかです。注意しましょう。

  • 一方で、東京都として「問題はあったが返金は生じない」という結論を出したのは確かです。

  • 監査・調査で導き出されたこの結論は重く、少なくともこの若年被害女性等支援事業を例に出して「公金を不正受給していた」等とColaboを攻撃するのも止めた方がいいでしょう。

  • もちろん住民訴訟で何らかの経費が否定された場合、その内容によってはColaboの責任が問われる可能性はありますが、まだわからない話です。

3、その他

  • 以下のような言説を取り入れた「ひまそらあかね」を誹謗する言説が目立ちます。

① Colaboの都事業で多額の「持ち出し」をしていたという言説

  • Colaboは都事業の履行に際し、特に人件費について多くの自己負担をしていたと主張していますが、東京都が「再調査」で示した見解では、事業費としてそれを認めていません。

再調査結果より
  • 従来からColaboが取り組んでいた事業に、後から都事業を相乗りさせた関係で、都事業と自主事業とで従事者が重複しており、事業の区分がわかりにくい様態になっている点に留意が必要です。

  • 都事業の帳簿に載っていない人件費支出について「実はこれも都事業の経費なんです」と主張するのは無理があるかと思います。

  • Colaboが多額の身銭を切っていたことは、公式に認められたことではありません。

  • これを理由にColaboを持ち上げて、『ひまそらあかね』を落とすような言説を目にしますが、止めた方がいいでしょう。

②「少女の個人情報を守るため」に資料の提出をしなかった等の主張

  • 「再調査」でも指摘されているように、Colaboは一部資料を東京都に提出しませんでした。

  • 事業の仕様に違反している問題行動なのですが、これを「少女を守るため」と正当化する言説がある様子です。

  • ちなみに「守る」というのは東京都から加害者に情報が渡るのを防ぐということらしいですが、その主張は荒唐無稽に聞こえますし、そもそもそれなら個人情報の提供・共有が定められた事業の委託を受けるべきではありません。

  • Colaboは「元々、個人情報を都に提出しないという合意があった」(疑義解釈)と主張していますが、東京都はそれを認めていませんし、合意文書も残されていません。

  • 「少女を守るためにColaboは甘んじて不適正との指摘を受け入れただけで、事業には問題がなかった」等と、『ひまそらあかね』の問題提起の結果を矮小化する言説を目にしますが、止めた方がいいでしょう。

4、まとめ

① まとめ

  • 現在、ネット上では熱量ある議論が交わされている様子ですが、その中でColaboに対しても『ひまそらあかね』に対しても正しい情報に基づかない言説が目立ちます。注意しましょう。

  • 今の状況が都知事選後、どこまで続くかはわかりませんが、追加した方が良い情報があれば追加を検討しますのでご連絡下さい。

② ちょっと気になること

  • 記事の趣旨からはズレますが、Colaboを悪の権化のごとく評価をする方々が少なからずいることも気にかかっています。

  • 例えば、既に問題視されている、保護した未成年女子を沖縄の基地問題の座り込みに誘導する等の行いは当然ながら批判されて然るべきです。

  • 加えて、まだ係争中かつ支出の内情が見えてこない状況なので何とも言えませんが、公金の扱いに疑問を差しはさむ余地があるのも事実です。

  • 一方で、例えば代表者仁藤氏のTwitterでの発信を見ればわかりますが、Colaboは奥能登への支援を継続的に行っています。

  • 世間の注目度が高い時だけ活動して、そうでなくなったら活動を縮小するような団体とは一味違います。

  • ましてや公金に頼らず寄付金で活動しているわけですから、素晴らしい活動であることは間違いありません。

  • Colaboは悪でもなんでもなく、「あの界隈」では真面目にやっている団体です。

  • 良いことは良い、悪いことは悪いと、是々非々で評価することを心がけたいものです。

以上


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