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話の引き出しは多いに越したことはない

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

先日は後輩に当たる方や新入社員の方に向けてのお話をしました。

本日は上司や先輩の立場、中間管理職的なポジションの方に向けてのお話となります。

僕がパチスロ開発会社に勤めていた頃、順風満帆と思われたサウンドクリエイター職も紆余曲折あり、約2年で終わりを告げ、3年目以降は新人の教育係も受け持つ部署へ異動となりました。

丁度その年に結構な人数の新卒社員が入社してきました。
その中でも企画とプログラムの子達は元々パチスロが好きで入社してるわけなので説明不要だったのですが、問題は映像部署の子達です。

音楽や映像の専門学校に通う生徒達の多くは、はじめは憧れのゲーム業界を志望するものです。
しかし、それはなかなか狭き門であり(特にサウンドクリエイターなんかは1~2人いれば何とかなったりするので)結果として第二志望のパチンコ・パチスロ関係の会社に就職する生徒も少なくありません(僕もそうでした)

専門的な技術職の方は、普段は打っていないという方も多かったですが、僕の在籍していた会社では、普段から打っている人と打っていない人とでは人事の評価にかなりの差がありました。

新人の子達にいきなりそういった評価はなるべく避けてあげたかったのと、実際に打たないと良いモノが作れないという事実は間違いないので、映像部署の子達が好きなアニメ版権、ゲーム版権の台を一緒に打ちながら、パチスロの仕組み、この台のどんなところが楽しいのか、世間からなぜ評価を受けているのか、色んな例え話を用いてたくさん会話をした気がします。

例え話が上手な人は話上手とよく言いますが、これは相手が持っている知識の中で理解してもらえるように説明する努力(パフォーマンス)が信頼をもたらす効果だと僕は考えております。

仮にその例えが下手だったとしても、自分のことを気遣ってくれているということが少しでも伝わってくれば「ちょっとは話を聞いてみようかな」ってなりませんか?

実際それで僕が後輩から信頼されていたかどうかは分かりませんが、信頼されていない上司や先輩方は皆一様にこれが出来ていませんでした。

また、それは後輩から話を聞くという状況においても同じです。

家庭を持った上司や先輩は今までのように気軽にパチスロを打てなくなり、これまでの知識だけで仕事に取り組む傾向にありました。
それに対して若い後輩社員は好きだからという理由はあれど、自らのお金でリスクを冒して市場調査をし、知識を深め、それを仕事に活かそうとするわけです。
それなのに普段から打ってない上層部の人間から評価されたり、先輩や上司に話を聞いてもらえない、または聞いても否定されるという状況が続けば誰だってやる気を失くしますよね。

日頃から打てない、打っていないのであれば、それ相応の話の聞き方というものがあると思いますし、これまでの知識や経験から否定すべき材料が出たのであれば、後輩社員の持つ知識の中で分かりやすく説明してあげるのが先輩や上司の役目だと思うんですよ。

ここで本日のタイトル「話の引き出しは多いに越したことはない」

これって誰にでも言えることなのですが、上の立場の人、何かを評価する人ほど必要なことだと僕は思っています。

人の話を聞けなくなる時って自分の知らない分野のことを延々話される時だと思うのですが、自分の知識量が増えると、そういうマイナスの印象を与える機会が単純に減っていくんですよね(ここに気付かない人が結構多い)

良い例が「マツコの知らない世界」という番組です。
TVなので面白おかしく素人をいじったり、否定したりも時々はありますが、僕がこれまで話した内容がそっくりそのまま反映されてたりします。

・(マツコさんの)知識量ゆえに話の理解度が早い
・分からない分野であれば、マツコさんなりの例え話を出している

プレゼンする後輩の立場からすると、マツコさんみたいな先輩や上司だったら、そこまで関係がこじれることもないんじゃないかなって思うんですよね。

ひとつの分野を徹底的に追求するオタク気質の方も素晴らしいですが、人として、大人として、ある程度色んな分野のことを知っている人の方が、少なくとも僕の目には魅力的に映ります。

ちなみに手っ取り早く幅広い知識を得るなら読書が一番オススメです。

一冊の小説の中に、自分の知らない分野、一般的なものからマニアックな内容まで複数描かれている点と、それらを言葉のプロが分かりやすく説明してくれているわけなので、知識の吸収率としては非常に効率が良いです。

知識の表現で「狭く深く」「広く浅く」というものがありますが、広い方が "余裕" って生まれますよね。

つまり、話の引き出しが多ければ多いほど、人としても "余裕" が生まれるということなんです。

この "余裕" こそが上司や先輩にとって最も必要なことではないかと、僕は思います。

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