月曜日にふさわしいお話
【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。
月曜日、会社に出社すると週末に何をしていたか、みんなで世間話をすることってありますよね。
本日は新入社員の方や職場で後輩に当たる方に向けてお話をさせて頂きます。
金曜日に職場の先輩や上司との会話の中で「○○をしたい」「○○という映画を観たい」という会話があったとします。
翌週、月曜日に出社すると、その会話を憶えている先輩や上司から「土日に○○したの?」「映画観に行ったの?」と聞かれることがあると思います。
当然みなさんにだってプライベートがありますので、残念ながらその週にしたいことができないことだってあるとは思いますが、この返答で「いや、してないです」「観に行ってないです」を何度も繰り返していると、とても冷たい言い方になりますが、先輩や上司からあなたに対する興味が段々と失われていきます。
なぜなら、毎週月曜日にそこで会話が終わってしまうからです。
もう少し詳しく説明するならば、後輩を尊重し、合わせて話題を振ったのに会話にならないからです。
そこで「本当は○○したかったんですが、土日に○○があって、でもそれはそれで楽しかったです」と、ある程度中身のある返しができれば会話に花も咲くのでしょうが、言い切りで「してない」「やってない」を繰り返していると、嫌な見方をする先輩や上司からは "いつも口だけの人間" という印象が残ります。
また、その中で一番避けたいパターンが、社交辞令だろうが何だろうが、後輩から先輩や上司に「オススメの○○」を聞いたパターンです。
例えは同じように…
・「オススメの映画ってありますか?」
・「今まで一番面白いと思った本は何ですか?」...etc
後輩の方も気を遣って、先輩や上司の趣味嗜好に合わせて会話をしますよね。
これ、大体が社交辞令ってこっちも分かってるんです。
今まで自分達もそうしてきたから(笑)
だから、この話であなたに対する評価もマイナスになることは基本的にないんですよ(毎回聞いてくるだけ聞いてきて、やってこないのは除きます)
じゃあ、これを実際に行動に移したらどうなるか?
あなたに対する評価はうなぎ上りです。
確実にプラス方向に向かいます(その人の前でその作品を悪く言ったり、よほどトンチンカンなことを言わなければ)
これを媚びている、ゴマを擦っていると考えるのではなく、自身の知見を広げるためだと考えられる人は、その時点で愛される才能をお持ちだと思います。
いや、個人的には媚びてて良い、ゴマを擦ってても良いですね。
有名な漫画のセリフにもありますが「やらない偽善より、やる偽善」ですよ。
それでは、ここで僕がサウンドクリエイター時代に経験したお話をしましょう。
とある金曜日にサウンド開発の上司から「今、図書館戦争ってアニメ観てるんだけど結構面白いよ」と言われました。
元々アニメが好きでしたし、有川浩さんの小説も好きだったので、僕としては取っ付きやすいお話ではありました。
だからこの時は本当に媚びるつもりもなく、土日で観られる分だけ視聴し、翌週月曜日、朝会が終わった後「図書館戦争観ました」と上司に報告しました。
オタクの方なら理解して頂けると思いますが、自分が今ハマっているものについて、誰かとあれこれ言い合えるというのは嬉しいものですよね。
しかし、上司はそれだけでなく僕にこうも付け足しました。
「次のプロジェクトは図書館戦争の銃声、銃撃音を参考にする予定だからよく聴いておいてね」
ここがクリエイターにとってはかなり重要なポイントで、この時点でもうすでに周りの人と差を付けているというわけですね。
他の人に音の制作を頼むと、また一から図書館戦争を観るよう指示しないといけないし、その人がそれを観終わるまでにどれくらいの時間がかかるかも分かりません(仕事の一環ではありますが、とはいえ仕事中に観るものでもないですし)
そして何より先週の会話を憶えていて行動に移してくれた "信用" という部分が一番大きいと思います。
あなたが上司だったとしたら、すでに観ている人、これから観る人、どっちに仕事を振るかは明白ですよね?
これはサウンドに限らず、営業、企画、映像のお仕事等でも同様です。
上司や取引先の方と趣味嗜好を共有しておけば…
営業「この商品は例えるなら、○○です」
企画「○○と○○を足したような仕様はどうでしょう?」
映像「これは○○の○○のシーンのエフェクトを参考にしました」...etc
こんな風に会話と仕事がスムーズに進んでいくわけですね。
知ってる人と知らない人とでは、天と地ほど作業スピードに差が生まれます。
先輩や上司からすると「説明」って結構負担のかかる作業なんですよ。
そして、物事を知らない、分からない人は完成後のイメージが難しいので、作業が遅かったり、自分の実力も出せずにリテイク率だけが上がって自滅するなど、負のスパイラルに陥る可能性があります。
ここで先ほどもお話した、興味があろうとなかろうと「知見を広める」という考え方ができるかどうかなんです。
媚を売っている、ゴマを擦っているように見えがちですが、結局自分の為になることがほとんどなんですよね。
それが仕事に直結するかは人それぞれだとは思いますが、少なくとも先輩や上司から気に入られると、職場での居心地は確実に良くなり、自分が困っている時、ミスをした時などにフォローしてもらえるようにもなります。
自分にとって必要か不要かの判断はお任せしますが、もし今週の休日を利用できるのであれば、先輩や上司が口にしていた話題に一度触れてみて、次の月曜日に報告してみてはいかがでしょうか?
きっと何かが変わると思います。
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