生きやすい社会ほど自殺する人は増える話
社会において
ストレスとなることは
少しずつ取り除こうとするものだと
思うんです。
不便を排除し便利にし
経済的な豊かさを求め
医療も発展した。
人生の選択肢を増やすために
都会のような人の多い場所に住み
ハラスメントと言われるような
問題行動は無くすよう教育し
体罰や暴力も減ってきて
生活保護もあり
ただ生きるだけならば
さほど苦労することはなく
どんどん改善されていきますよね。
ですが
そういう「生きやすい世の中」ほど
実は自殺率は高まり
つまり
メンタルは不安定に
なりやすい側面もあるよ?
というお話をします。
◯自由や豊かさが自殺を促進する
社会学者のデュルケーム氏は
「自殺論」という
1897年に発表された著書の中で
「自由や豊かさが自殺を促進する要因となる」
と述べています。
と考えられているためなんだそうです。
必死になって生きている時
たとえば戦争に巻き込まれていたり
貧困化が進んだ社会で生きている時
自殺率は高くない。
ですが
人から命を狙われる危険性も低く
経済的に余裕のある社会にいる人ほど
自殺を選んでしまうというのは
結構意外ですし
衝撃的な内容ですよね。
◯人間は贅沢な生き物
自由になったら自由になったで
人は
生きる目的を失ったり
「何のために生きるのかわからない」
と自殺してしまうのですが
不自由ながらも
働いて競争することがなく
日々穏やかに過ごしていて
昼からお酒を飲んで
集落の人とワイワイ飲んで喋って
過ごしている人達と
自由度が高く
経済的にも豊かで
好きな時に好きなものが買えて
食べたいものが食べられて
娯楽に溢れて
SNSも多くの人が使っている
我々のような暮らし
どっちが幸せか?
と言われると
たぶんお互いが
お互いの生活を
幸せだと思うんですよね。
隣の芝生が青く見えてしまう。
もし仮に
そのお互いの人々が
まるっと入れ替わって
数日、数週間暮らしたら
お互いの幸せの価値観は
また入れ替わると思うんです。
結局どこまで社会が進んでも
社会が人を幸せにしてくれるわけではなく
絶対的な
幸せの形もないんですよね。
もちろん戦争地域の人が
自殺率が低いからといって
幸せではないと思いますし。
何を持って
幸せの尺度とするのかなんて
難しいわけです。
かつて
幸福度の高かったブータンの人々も
それはただ
情報封鎖によって
よその国の生活を
知らなかっただけ
とも言われていて
現代化によって
よその国の情報が手に入るようになり
今では幸福度が
8位(2013年度)から
95位(2019年度)下がっているそうです。
結局人と比較し始めた途端に
不幸になるということなんでしょうね🤔
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