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自己肯定感が高まらない人の特徴

もう何年も前から
自己肯定感
という言葉が

メンタル界隈のトレンドになっていて
次第に世間にも広く知れ渡り
メンタルに関心のない人でも
自己肯定感という言葉を
知るようになったと思います。


逆に言うと
それくらい
現代人にとって

自分を肯定する
自分を受け入れる

ということが
とても大事だよね
と認識されているからなんだと
思うんですよ。

だから
自己肯定感についての情報を
よく見るようになりましたし

自己肯定感の高め方

というテーマの情報も
増えたと思います。


しかし
その一方で

自己肯定感が高い人に
会う確率が高まったか?

と言われると
皆さんどうですか?

全然少なくないですか?

もちろん私は
こういう職業柄
メンタルが不安定な方に
出会う確率が高いとは思いますが

新人さんや看護学生さんなども
年々自己肯定感が
増えている多い印象があるんです。


そこで今日は
これだけ自己肯定感の高め方についての
情報が増えていても
自己肯定感が上がらない人の
特徴
って何だろう?

というテーマで書いていきます。


◯プライドが高い


まず1つの結論として
自己肯定感が高い人は
プライドが低い人
なんですよね。

ここをよく勘違いされるんですけど
自己肯定感って

ダメな自分でもOK OK!
次!次、頑張ろ!


的なニュアンスが近くて


俺はイケる!
私は素晴らしい!
私は失敗しません!

という
すごいポジティブな人種の思考とは
ちょっと違うんですよね。


逆に言えば
プライドが高いまんまだから
自己肯定感は高まらない
んです。

言い方を変えると
自分に対する期待感が高過ぎる。


マジで言いたいことがあるんですけど

あなたは特別な人じゃないし
普通の人ですし
完璧な人じゃありません!

誰もあなたに他人以上の存在に
なって欲しいとか
思ってませんから!


ですが
「あなたは完璧じゃない!」

とか言われたとして
もしムッとするとしたら

その時点で自分のプライドの高さを
疑った方が良い。

だって完璧な人間なんていないんですよ?

なのに
心のどこかで自分だけは
完璧だ!
とか
完璧であるべきだ!

と思いたい気持ちが捨てられないから

怒るわけですよね。

人生の主役、主人公は
自分自身であることは間違いないですが
完全無欠のヒーローであるわけではなくて

何もできない
何も持っていない自分が
少しずつ成長していく
ストーリーの主人公であって

完璧からスタートする
主人公ではないんです。


自己肯定感が高める前に
まず
プライドを捨てないと
自己肯定感など高まりません。


◯愛着障害がある


そして
プラオドは高くないはずなのに
自己肯定感も低い気がするんだけどな…
という人に当てはまりそうなのが
今後のメンタルのトレンドとなりそうな
気配もする愛着障害です。

精神科では昔から馴染みのある
言葉ではあるのですが

最近少しずつ
愛着障害について
本など情報が増えてきている気がして

それでいて
ものすごくメンタルに影響を与えている
要因でもあるので
今後さらに認知が広まっていくと思います。


愛着障害とは

乳幼児期に特定の養育者
(母親・父親など)との
愛着形成がうまくいかず
問題を抱えている状態のことを指します。
愛着障害の人は対人関係において
不安定で依存的、さらに拒絶などの
恐怖を感じやすく、しばしば自己肯定感や
自己価値感にも問題を抱えていることが
少なくありません。

https://biz.kaien-lab.com/know-how/attachment_disorder/


メンタルの強さって
根性とか気合いとか
そういうものでどうにかなるのではなくて

小さい頃に
どれだけ愛情を持って育てられたか?

ということが土台になるものであって

メンタルが安定している人は
その人自身がすごいというより
しっかり愛してくれた親がすごい

ということでもあるわけです。

親子の関係が安定しないと
まず人を信頼することができませんし
愛されていないまま大人になるから
そりゃ自分でも自分を肯定するなんて
なかなかできっこないわけですよ。


愛着障害はメンタルの万病の元
と私は思っているくらい
親との関わり方が
長い人生を左右すると思っています。

余談ですが
母子の愛着の形成が
子供のメンタルにとても
影響すると考えているので

私は
妻には子供とたくさん
遊んでもらえたら
それで良い

と思っています。
なので
余計な家事は私がやるように
しているんですよね。

母子の関係性が
その後の子供の人生を
大きく左右すると知っていますから。


ですが
最近って情報が簡単に手に入る時代で
質も量も豊富ですから
親が子供に対して

愛するよりも
教育する

という側面が強くなってるんじゃないかなー

と思ってるんですよね。

つまり
元気でいてくれれば
それで良いはずなのに

早く勉強を身につけさせたい
とか
習い事をして
英語やピアノなど
できることを増やさせたい
とか

できること=価値
できることを増やすこと=育児

的な感覚になっている
世の中なんだと思います。

情報が増えるだけ
競争も増えるわけですよ。

◯◯式の幼児教育
とか
芸能人やスポーツ選手は
幼児期から◯◯を習わせていた
とか

親からすると
他の子ができて
うちの子だけできていない
となると
焦っちゃうから

どんどんできることを
増やさせようとする。

能力を増やすだけじゃなく
お利口さんでいさせようともする。


そして
女性の社会進出が当たり前になった
時代背景もあり
子供が小さい頃から
母親が働きに出て
子供が親といる時間が
昔と比べると相対的に短くなったり

お母さんは
仕事で疲れて
帰ってくるわけですから
仕事終わりに子供と
たくさん遊べなくもなるわけですよね。

ですから
どんどん子供と過ごす時間が短くなり
それでいて
できることを増やそうと親は思うから

子供は
何かができた時だけ褒められて
失敗した時や
努力していない時には褒められず
むしろ叱られる。


その結果どうなるかというと子供は

自分は何かができなくちゃ価値がない

と思い始める。

すると自然と
プライドも高くなるわけです。

新人や看護学生さんも
昔に比べて
よく泣いちゃう人が増えたと思うんですが

悲しいとか
キツくて泣くんじゃなくて

「患者さんに何もして
 あげられない自分が悔しい」
「同期ができて、自分ができないのが情けない」
「自分に自信がなくて辛い」

という理由で泣くんです。

もちろん泣いたり
失敗したりすることは
私からすると全然OKなんです。


ただ、私が問題視しているのは
若い人のメンタルというか
思考のクセなんですよ。

だって先ほどの
若い人が泣く理由って
めちゃくちゃプライドが高いの
わかりますかね?

全部自分のプライドが高過ぎるが故に
ダメな自分を肯定できないから
そういう思考になる
んですよ。


想像するに
世の中が

〝人はただ、元気に生きてりゃそれで良い〟

というだけでは許されない空気に
なってきているからなんだと思うんです。


今日はいつも以上に
熱くなってしまい
長文になってしまいましたが

たぶん世の中のメンタルの問題を
ついていると思いますし
故に今後も自己肯定感が高まりにくい人が
増えていくような気がします🤔

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