生優しいことを言う人ほど自分に自信がない

優しい上司や先輩って
好かれますから

自分が上の立場になったら
優しい先輩になりたい

と思う人も
いますよね。



厳しいことを言う先輩が
嫌いだったから
自分はそうなりたくはない！

と
私自身もそう思ってました。



でも途中から気づくわけです。

優しく人当たりがいいだけの先輩って
ただただ後輩から
嫌われたくないだけなんですよね。



もちろん
厳しい人が正義で
優しいことばかり言う人が悪

という極論ではなく
優しい言葉ばかりではなく
厳しいことを言い切れない人は
信頼されないよね


という話をしたいと思います。


至極当たり前のようですが
これができてない人は
結構多いと思います。

◯優しいことを言うのは楽

学生の頃
先輩や先生に対して

厳しいことを言う人は
自分の言いたいことを
言いたい放題言うから
楽だよなー

と思ってました。



若い人や目下の人に対して
気を遣いながら
優しく接する方が
レベルが高い

と思ってたんですけど
今30代になって思うのが

優しく接するのは
ただただ楽だし
楽をしているだけなんですよね。



数年前にSEKAI NO OWARIの
「Habit」という曲がバズりましたが

歌詞の中で
「説教するってぶっちゃけ快楽」
という歌詞がありました。

どうなんでしょう
私の周りだけかもしれませんが
そんなに説教する人っていませんし

説教して陰で嫌われたり
悪口言われる方が損だよね

って思っている
中堅〜ベテランの人の方が
体感的には多い気がします。

ある意味恵まれているのかもしれませんが。



どちらかと言うと
説教する方が
しんどいような気もするんですけどね。

まぁいろんな世界や
いろんな人がいるので
何とも言えませんけどね。



ただ昔に比べると
キツイことを言う人は
減っている傾向にはあると思っていて

高圧的な態度の人は減る一方で
怒ってくれる大人が
減ったと言うデメリットも
考えた方が良い。

◯本当に優しい人ほど怒ってくれる

「いいよ、いいよ！」
「大丈夫大丈夫！」
「あとは代わりにやっておくから！」

と
自分が落ち込んで辛い時に
言ってくれる人は
優しいと思いますが

自分が難しいことに挑戦しようとしたり
調子に乗ってミスを連発している時に
こう言ってくる人は
逆に冷たいと思いませんか？

ミスした時ほど
振り返って
成長するポイントであるのに

それを無かったことのようにされて
スルーされる。

最終的に困るのは
そのミスをして成長できない
本人なので

一見優しいことを言っているようで
全然優しくない

ということは多々あります。



むしろ
本当に優しい人ほど
ミスをした時
調子に乗っている時に

「お前な、本当は言いづらいけど
　大事なことだから言うけどさ…」

とちゃんと
キツイことも言ってくれる人なんですよね。



そうやって説教したり怒るって
ものすごく体力や精神力を費やすので
本当はしたくないんですよね。

だけど
嫌われるリスクや
パワハラと言われるリスクを踏まえて
感情的にならずに
相手にとって
必要なことを言ってあげるのは

本当に優しい人しかできません。

◯怒ってあげられるのは自分に自信があるから

そして
後輩に対して
怒ってあげられるのは
自分自身が人を叱れるくらいの
経験や勉強をしてきたという
自負があるからで

自分に自信がない人ほど
上っ面の人柄で
勝負しようとする。



私自身もそうですが
2、3年目くらいまでは
後輩の話を聴くことしか
できないものです。

多少の指導や教育はできたとしても
ガツンと言えるようになるまでは
ものすごく時間がかかる。

褒めるだけなら
誰でもできる。

叱る方がハードルは高い。
普段から信頼関係を築いて
傾聴して承認して

だから叱った時に刺さるんですよね。



「言いづらいことだけど
　大切なことだから言うからな」

と言えるには
自分自身に自信がないと
できないもの。



逆に言えば
後輩に対して
ダメな時はダメだと言えるような
人物になれるよう
普段から誠実でいないといけないんですよね。



最近の若い子が可哀想だなと思うのは
叱ってくれる大人が減ったこと。

本人の成長を奪い
怒られることに対する
免疫がつかないから
メンタルも弱くなる。

実際に感度の高い20代の子と話すと
どんどん3〜40代の方と
引き離されてる気がする
と捉えている子もいますからね。



世の中の流れは
止められないかもしれませんが
まずは自分自身が
他人に対して模範的な人間であるよう
日頃から誠実に
そして努力し続けて
いかなきゃいけないよね

というお話でした😌