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落ち込むことは良いことである

精神科病院で働き始めて
8年目になるのですが


なんとなく想像はしていたけれども
いつの時代も
もちろん今この時間も
常に多くの人が悩み苦しみ落ち込み
人生に疲れているんですよね。

特に新年度が始まり
新しい環境に慣れずに
疲れている人もいる
タイミングかもしれません。



私自身、こういう活動をして
少しずつ相談件数も増えてくると
本当に多くの人が
落ち込み、悩んでいるということを
肌で感じることが増えました。


◯落ち込むことは悪いことではない


その過程で感じるのは
落ち込むこと自体は
悪いことではないんですね。



もちろん落ち込んでいる時というのは
当然辛いですし
できれば落ち込みたくなんかない!
と思うものですが

客観的に考えて

落ち込まない人生を送る
ってほぼ無理なんですよね。



なぜなら
人は未熟であり
自分の未熟さに気がついた時に
落ち込む
わけです。



完璧な人なんていませんし
より良い人生を送りたくない人も
いませんからね。



みんな未熟者で
今まで出くわさなかった
自分の未熟さや

あとは世の中の不条理さに

気がついた時に
人は落ち込んだり
憂鬱になったり
怒りを覚えたりするものです。


そして落ち込んで
自分で自分が嫌になるから
それを乗り越えようとして


人生が前に進むわけです。



だから落ち込むような経験が
自分の人生を洗練しているわけです。



私も人間関係に悩んだり
〝べき思考〟で疲れたり
嫌われる勇気を持てずに
悩んだ経験があるから

精神科ナースに転職して

これは自分と同じような経験をした人や
悩んでいる人に役立つかもしれない!


ということで
noteなどの
情報発信につながっているのだと
思っています。



もし要領がもっと良くて
対人スキルも持ち合わせていて
悩むことがほとんどない人間だったら

今の自分のような
活動はしていなかったでしょうし
人の相談に乗ることも
できなかったと思います。

悩んでいる人に
共感することもできなかったと思います。



これを
PTSD(心的外傷後ストレス)
ではなく
PTG(心的外傷後成長)といいます。



スポーツ選手なども
大きな怪我を経験することで
その競技について深く考えたり
自分の役割について考えたり

より自己成長するきっかけになることも
皆さんも経験があるのではないでしょうか?



それで言うと
私も20代は死ぬほど悩んだし
落ち込んだんですよね。



バンドマン時代
色々と上手くいきすぎて
悩むことが少なかったので
ものすごく調子に乗っていたと思います。


そんな私が看護師になり
社会人として
鍛えられる過程で
色々と落ち込みはしますが
後々になって
良い経験だったと思えることって

たくさんあるんですよね。



失敗をしないで成長した人や
他人の痛みがわかるようになった
優れたリーダーはいません。



もし嫌な出来事があったとして
それから逃げるという経験も

後退ではなく前進です。



人生において
そういう経験も大事ですから。


闇雲に戦うだけが能じゃない。



職場を変えたり
人間関係を断ち切ったり
苦手な仕事を
せずに済む職場を探したり

それも大事な経験なんですよね。



いずれにせよ
悩み苦しみ
落ち込む経験があるから

人に優しくなれるし
共感的にもなれる。

結果として
人としての信頼度も増します。



今も多くの人が悩んでいることと思いますが

成長するための
きっかけなんだと
捉えることが必要。



そう思いながら

この落ち込みから何が得られるだろう?
という捉え方をしていくことが
大事かもしれません😉

サポートしていただけると相当喜びます😭