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南野志摩
2022年4月6日 23:08
今般のコロナ禍下の市場のパニックは、「市場メカニズムに振り回されない世界経済を再組織化する差し迫った必要性を鮮明にしている」と指摘するのは、スロベニアの哲学者のスラヴォイ・ジジェクである。ジジェクは、パンデミックを乗り越えるためには「完全な無条件の連帯と世界的に協調した対応が必要」であって、「それはかつて共産主義と呼ばれたものの新しい形でもある」と主張する。共産主義の新しい形とはどのような
2021年9月23日 18:59
世界的な環境活動家として一躍有名になった一人の少女がスウェーデンにいる。名をグレタ・トゥーンベリという。グレタは、2018年5月、学校に行くことを止めた。気候変動の危機を訴えるためのストライキだった。グレタは考えた。万事が順調だというふりを止めなければ、従来通りを続けてしまい、大惨事に突入するのだ、と。じきになくなる将来のための勉強よりも、学ぶべき将来を残すために行動を起こすこ
2021年6月19日 19:01
気候変動や格差社会といった問題の根幹にあるのは、資本主義の矛盾だ。今日、資本主義の矛盾を解決する考え方として、資本主義とは別の社会、資本主義の次の社会を構想する動きが注目を集めている。目的意識は同じでも、脱資本主義や超資本主義というら考えとは別の思索がある。「資本主義の再構築」という思索だ。「資本主義の再構築」を提唱している一人が、ハーバード・ビジネススクールで経営論、戦略論の教鞭