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星のクラフト(骨子連載)

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星のクラフト(骨子連載中)
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#連載小説

連載小説 星のクラフト 6章 #7

 ガラスの板を完全に覆ってしまうと、クラビスはさらに林の奥へと黙って歩き始めた。インディ…

米田 素子
2か月前
5

連載小説 星のクラフト 6章 #3

 0次元から21次元へと生まれ出たのだ。  ランは自身の身体をゆるく抱きしめた。だとした…

米田 素子
2か月前
4

連載小説 星のクラフト 6章 #2

 どうして絵画の中には船体の姿が皆無なのか。船体に接続している空気孔や燃料チューブも念写…

米田 素子
2か月前
3

連載小説 星のクラフト コラム2

 私の名前は滝田ロダン。  鳥や虫、花や草、樹木から聞いた話を書き留めるのが仕事。  ど…

米田 素子
7か月前
4

連載小説 星のクラフト 8

 ガラスに映し出されていた司令長官の姿は消え、船体室は再び暗闇に戻った。ランは一瞬ドキリ…

米田 素子
7か月前
5

連載小説 星のクラフト 9

 ランとナツは各部屋の扉を叩いて回り、船体室前の広間に来るようにと言った。ベッドに横たわ…

米田 素子
7か月前
5

連載小説 星のクラフト 10

「なので、キムさんの声をはっきりと耳にした私が次に行きましょう。そして、先ほどと同じように、もう一人が後ろからぴったりとくっついて上るようにする。私があの穴に入った後、なんらかの構造上の問題があって戻れない場合でも、キムさんのように何か声を出す。それは『素晴らしい』ではないかもしれない。『続け』かもしれないし、『来るな』かもしれない」  キムに着いて上った男が言った。 「それはいいアイデアだな。いっそ、残りの四人が並んで階段を上ってもいいが」  ランが提案すると 「最終的には

連載小説 星のクラフト コラム3

 私の名前は滝田ロダン。  鳥や虫、花や草、樹木から聞いた話を書き留めるのが仕事。  プ…

米田 素子
7か月前
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連載小説 星のクラフト 11

 五人が穴の向こうへと入った後、ランは船体室の中でしばらく考えた。残りの人々をどうするか…

米田 素子
7か月前
3

連載小説 星のクラフト コラム5

 私の名前は滝田ロダン。  鳥や虫、花や草、樹木から聞いた話を書き留めるのが仕事。  連…

米田 素子
6か月前
3

連載小説 星のクラフト 1章 #1

 連載小説『星のクラフト』はひとまず完了したが、2022年8月にエチュードとして書いていた情…

米田 素子
6か月前
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連載小説 星のクラフト 1章 #2

 『情景描写⇒フィクション ガラスの壁』は、昨年(2022年8月)、カフェにてスマホを使って…

米田 素子
6か月前
3

連載小説 星のクラフト 1章 #3

↓昨年(2022年8月)に引き下ろした物語のリンク ↓本日の推敲バージョン 「いいえ、そうでは…

米田 素子
6か月前
6

連載小説 星のクラフト 1章 #4

 まずは昨年(2022年8月)書いた、物語に関するコラムと引き下ろした物語のリンクを順番通りに貼った。この二つから推敲して製作したものを、その下に掲載する。 「私はその鳥の形に乗って、いつものように青い実の成る樹木が生えている森を飛んでいたの」  彼女はようやく泣き止んで、偶然が生じた時のことを話し始めた。 「鳥の形というのは?」  それだけでは具体的なイメージを脳内に描くことは難しい。  鳥の形。  胴体から滑らかにつながった首と頭と嘴があり、二本の足と翼を持っているこ