村松恒平

40年も前、月刊『宝島』編集者だった頃の約3年間のことを書いていましたけど、途中でめん…

村松恒平

40年も前、月刊『宝島』編集者だった頃の約3年間のことを書いていましたけど、途中でめんどくさくなり、いまは適当なこと書いてます。続きが読みたい人は言ってください。 書くお仕事します。依頼、各種連絡はmura@hiden.jpまでお願いします。

最近の記事

⚫️高田馬場のラーメン屋で感心した話

高田馬場、さかえ通りに「麺達うま家」というラーメン屋がある。 ここは安くてうまいと思う。 カウンターだけだが、安直で気軽に入れる。僕の知る限り、列をなしていることがない。 少し離れた池田屋という店は毎日長蛇の列である。僕は並ぶの嫌いなので入ったことがない。 安いといって、どれくらいかというと、750円でラーメンにライスがつく。 駅前の博多ラーメンはたしか500円で替え玉オーケーだったが、いまやメインは1000円近い感じになっている。 そういうご時世に安定している。 この日

    • 70歳で初めて長編劇映画を撮る●いよいよ映画編集 / 木の中の仏様の話

      クランクアップしたばかりのときは、撮影後のやることの多さに溜息混じりだった。 それは前回の投稿を見ればわかると思う。 少なくとも映画完成までのプロセスは楽しもうと心を改めた。 映画作りは人生で最大のそして、この規模として最初の(そしてたぶん最後の?)道楽である。 道楽というと不謹慎に感じがするかもしれない。 まあ「道を楽しむ」が語義であれば、悪くもないでしょう。 ぶらぶらと一歩ずつ踏み締めて道を楽しもうと思う。 まず編集。 編集に「時間がかかる」ではなく、「時間をかける」

      • 70歳で初めて長編劇映画を撮る●クランクアップ(撮影完了)!!  されど、意外にもちっとも解放感がない

        「ときたま映画日記」というタイトルで映画撮影にまつわるあれこれを書いていた。 これは僕を知っている人の多いFacebook用に簡単につけたものだ。 知らない人にも状況のわかるタイトルに改めた。 ** 2024年1月14日、映画はクランクアップした。 実景は少し追加撮影があるかもしれないが、役者さんの出るシーンは撮影完了。 シナリオ第一稿を書き上げたのがいつかよく覚えていないが、2021年の10月くらいではないかと思う。 撮影前、役者、スタッフが揃うまでにゴタゴタしたり、ロ

        • ときたま映画撮影日記●低予算映画とモニターのこと

          前回の出張合宿ロケで何を撮ったのか、撮れたのか、はっきりしない。 屋外では映像のモニターがたいへんに見づらいのだ。 明るいところでは、カメラについている小さなモニターでは本当に見えない。 大型モニターなら少しましだが、取り回しがたいへんだ。 モニターはまず、こういうアングルで撮りますよ、とカメラの人が見せてくれる。 (今回の映画、僕は監督専業ではなく出演もしている。 脚本・監督・主演を全部初めてやる、という無謀な企画なのだ。 神をも恐れぬ所業である) 見せてもらってもああだ

        ⚫️高田馬場のラーメン屋で感心した話

        • 70歳で初めて長編劇映画を撮る●いよいよ映画編集 / 木の中の仏様の話

        • 70歳で初めて長編劇映画を撮る●クランクアップ(撮影完了)!!  されど、意外にもちっとも解放感がない

        • ときたま映画撮影日記●低予算映画とモニターのこと

          ときたま映画日記●ロケ終わった。

          5泊6日に渡るロケ合宿が終わった。 濃密な日々であった。 数々のうっすらとしたリスクをすりぬけて。 奇跡のように必要なカットを撮り終えた。 しかし、ある意味、必然ともいえる。 奇跡か必然か、どちらだかよくわからない。 ロケとはそういうものだろう(違うか?)。 長くない滞在の中で、雨が降った。 1日は朝ワンシーンしか撮れず。 翌日も雨で早朝からは撮れなかった。 最終日に、翌日にとってあった予備日は雨だと誰かが言い出した。 たしか晴れの予報だったはずだが。 天気は変わるものだ

          ときたま映画日記●ロケ終わった。

          ときたま映画日記●大失敗を含む3日間の撮影、終了しました

          まず大失敗の話から。 時間の読みが甘かった。全然足りない。 結果、2つのシーンの撮影がこぼれました。 なぜ読みが甘かったかというと、前回のロケが野外だったからです。 野外には照明という要素がない。 あってもレフ板その他くらい。 でも全然使わなかった。 今回の室内撮影では、照明が6割7割以上の要素を占めるのです。 倍以上の時間が掛かりました。 室内でもピカピカに明るい室内とかであれば、ある程度安定した照明でいいでしょうけれども、暗い部屋の設定が多いのです。 暗いと映像の画質

          ときたま映画日記●大失敗を含む3日間の撮影、終了しました

          ときたま映画日記●撮影初日

          第2期の撮影の初日です。 今日から3日間撮影。 映画の撮影というと、早朝から夜中までというイメージがあるかもしれません。 僕らの映画はあれこれの事情でそこまで詰め込む必要がありません。 昼くらいから浅い夜までの予定です。 そのあとたぶん飲む(笑)。 わくわくします。 あれこれ衣装や小道具、買ったり作ったり試したり、整えてきました。 いろいろ工夫しがいがあって楽しいものです。 たぶん見る人も楽しめるのではないかな。 撮ってみないとわかりませんが、ぼくらの映画はたぶん2時間を

          ときたま映画日記●撮影初日

          人生初の映画監督●小道具・衣装買いまくり

          (ただいま、人生初の映画監督中。その雑感をFACEBOOKに書いています。こちらでも途中から唐突に始めます) 今は撮影の準備期間。 今回の映画の撮影は大きく3期に分かれていて、1期が済んで2期目に進んでいる。 ここんとこ、小道具・衣装買いまくりである。 アマゾンでも買うけど、メルカリとSHEINという中国系?のサイトでおおいに助かっている。 SHEINは、安くてへんなfunnyなデザインが多くてうれしい。 イメージにピタリと決まるとうれしい。 映像にしたときにやり過ぎに見

          人生初の映画監督●小道具・衣装買いまくり

          陰謀論小説を書いてみた/陰謀論基礎●小説DS(ディープステーツ)

          陰謀論基礎●小説DS(ディープステーツ) 陰謀論は100パーセント近く信じてしまう人と、100パーセント否定する人が多いような気がする。そこにどのような心理的な背景があるかは興味深いがここではおく。 僕は中間的な立場である。 わりと陰謀論はチェックする。 しかし、マニアックではない。 わからないから陰謀なのである。 キリがないし、自分が「突き止めた!」と思っても、それで人を説得できるわけでもなし。 世界が変わるわけでもない。 * 陰謀論の中でも、DSという言葉はあまり好

          陰謀論小説を書いてみた/陰謀論基礎●小説DS(ディープステーツ)

          ●ひろゆきの「蚊」のような身体性の話

          ひろゆきはプーンプーンといやな音をたてて飛び、ちくっと刺す。 刺されたほうは痒くてたまらないが、やり返してやろうとしても、ひろゆきは姿が見えない。あいかわらずプーンプーンといやな音がする。 ひろゆきには、身体性がない。あっても極小なのだ。 身体性とは何かというと、集団への所属、帰属とか、仲間とか、固定した思想とか、一貫したアイデンティティ、歴史とか、空間とかである。 要するに自分が守るべき領域である。 沖縄の座り込み側と揉めたようだが(あまり深く追求していない)、沖縄側

          ●ひろゆきの「蚊」のような身体性の話

          ●キャンディ・クラッシュを無課金でステージ1836まで進めたら何が起きるのか?

          僕はもう年齢が60代も後半に突入している。 若いときはドラクエやゼルダの伝説の最初のバージョンをはじめ、さまざまなゲームにハマった。 しかし、今はハマることはとても稀になっている。 しかーし。 キャンディ・クラッシュだけはハマる。 カテゴリーとしては、落下型パズルゲームということになるだろう。 テトリスやぷよぷよと同じだが、あのようなリアルタイム進行ではないので、焦らずじっくり考えることもできる。 しかし、サウンドや光のチカチカはにぎやかなので、独特の快感がある

          ●キャンディ・クラッシュを無課金でステージ1836まで進めたら何が起きるのか?

          行かなくてもわかる  〈GENKYO 横尾忠則  原郷から幻境へ、そして現況は?〉     レビューしてみた。

          横尾忠則の存在を知らない人に説明することはしない。 それはビートルズを知らない人にビートルズを説明するようなもので、それ自体がいくらでも長い一文を構成してしまう。 ビートルズやストーンズによって始まるロックやポップミュージックの歴史があるように、日本のグラフィックデザインとイラストレーションの歴史は横尾忠則と和田誠によって始まった、ということだけ言っておく。 まあ、簡単に現代風にいうと「神」。 * しかし。。今回はグラフィックデザインとイラストレーションではなく、アーティス

          行かなくてもわかる  〈GENKYO 横尾忠則  原郷から幻境へ、そして現況は?〉     レビューしてみた。

          コロナから学ぶもの

          (昨年7月に出したメルマガから転載) 「群盲、象を撫でる」という格言がある。 この格言は差別語狩り、差別に人々が敏感になって以降、だんだん使われなくなっているだろう。日本ではやがてこの言葉の存在を忘れていくのではないだろうか。 ところが私はこの言葉が大好きで、深いと思っている。 だから必要な場面では使っている。 この格言は歴史的にも地理的にも、広がりがあるようだ。 歴史的淵源は古過ぎてわからないが、ペルシャの昔話にあると聞いたことがある。 あるいはイスラム秘教スーフィと

          コロナから学ぶもの

          政治の世界のおそろしさ

          山本太郎東京8区立候補の件は、たいへんつらい。 もともと、たぶん、立憲の複数の幹部が調整する、と保証した話だと思うのだ。 山本側は、全体に煮えきらず、いつまでも選挙区が決まらないことにジリジリとしていたのだろう。 だから飛びついた。 ここに至って、枝野が「困惑する」と言い出して、ハシゴを外された。 山本太郎としても、保証した幹部の名前を出すわけにもいかず、再調整を飲まなければならないことになるかもしれない。 立憲候補と競合する形になれば、最悪であろう。 報道の通り、共産党も山

          政治の世界のおそろしさ

          ●全貌はわからない

          選挙の情勢はその筋にくわしい人(複数)によると、与党が有利らしい。 がっかりであるが、そう言われればそういう気もする。 与党の内実は利権と惰性で動いていて、国民がとてもこの時代を生き抜けないボロクソだと思うが、大衆の感情は違う。 政府のコロナ対策を評価する人が増えているらしい。 どこに評価するところがあるのか、僕はわからないが、結果的に今は少ないのが大きいのだろう。 コロナの感染者は波なのか、数字の操作なのか、ワクチンの効果なのか、激減しているらしい。 感染者数の発表はある

          ●全貌はわからない

          楽しいことが多いより苦しいことが少ないほうがよい

          「楽しいことが多いより苦しいことが少ないほうがよい」これは僕が若いときには考えもしなかったことだ。 楽しさだけを求めていた。若いときはそうでしょう? だから、えー?、と疑問に思う人も多いと思う。 これが正しいとかではなく、そんな感覚もあるのか、とちょっと違う角度で人生を見てもらえればいいと思う。 これはたいへん消極的な考えのようだが、じつはそうでもない。 楽しいことを追い求めると、人に期待することが多くなる。 しかし、人は期待通りには動いてくれない。 今度の日曜

          楽しいことが多いより苦しいことが少ないほうがよい