ときたま映画日記●大失敗を含む3日間の撮影、終了しました

まず大失敗の話から。
時間の読みが甘かった。全然足りない。
結果、2つのシーンの撮影がこぼれました。

なぜ読みが甘かったかというと、前回のロケが野外だったからです。
野外には照明という要素がない。
あってもレフ板その他くらい。
でも全然使わなかった。

今回の室内撮影では、照明が6割7割以上の要素を占めるのです。
倍以上の時間が掛かりました。
室内でもピカピカに明るい室内とかであれば、ある程度安定した照明でいいでしょうけれども、暗い部屋の設定が多いのです。
暗いと映像の画質が落ちるそうで、そういう面の配慮をしなければなりません。

人物の配置やアングルが変わるたびに照明の設定をしなおさなくてはなりません。

ロケ場所も決して広くないので、見切れないようにアングルを撮ろうとすると、かなり限られてきます。
その中で試行錯誤していると、どんどん時間がかかる。

そういうことを撮影始めてから知るという(笑)、プロに笑われるようなネタです。
今回のスタッフ、映画撮影のプロいません!(役者さんと音楽にはプロがいます)。
全員手探りであります。

それでグレードが低いかというと、そうも言えない。
自己評価では、30点から40点のラフな映像もあるかもしれませんが、120点の映像もある、という感じ。
プロは合格ラインが80点だとすると、安定してそれを出しますが、たぶんそういう発想やルーティンでは撮れない映像を苦し紛れに撮っているはずです。

撮影が長引くと何が辛いかといって、何時に終わるか見えなくなることです。
2時間で終わる予定のシーンが4時間かかっても終わっていない、ということになると、「あと2シーン終わるのいつだ?」と考えてもわからない。

前回の記事の楽観ぶりと大違いです。
映画撮影の現場ではこういうことは当たり前で、プロが集まっていても予定通りいかないことが多々あるでしょう。
それで簡単に「早朝から夜中まで」ということになります。

僕は7時8時には終わって、みんなでいっぱいやる気でいるから(プロもいませんが、酒の嫌いなメンバーもいません)、長引くと「あー、あー、あー」と心の中で嘆くのです。
態度にも十分に現れているらしいです。

撮影は長引き、いくつかのシーンはこぼれましたが、それでも3日間、しっかり飲み会はあったのです!

撮影についてはいくらでも書くことがありますが、これくらいにしましょう。
次の撮影の準備に心を移さなくてはなりません。

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