詩集「うみのほね」発売中 エロ詩人ってなんなんだ

漢詩の合同誌に、確認できる限り百年ぶりに乗り入れた自称現代詩人、田中修子です。で、詩人って何だ?

さて、とってもとりとめもない日記を書き始めようと思う。詩集「うみのほね」の販売をしなきゃいけないし。

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言葉に酔いしれる人たちの世界へ帰って、きたよ。

現世はすべて夢、夜の夢こそまこと。と呟いたのは江戸川乱歩先生だ。それを固く信じたのはいつからだったか。目に薄くガラスが張ったころからだったか。そのガラスの張った日々、現実感を失いながらも生き続けた私が綴るのは、すべて夢想とこぼれ落ちて流れゆき、いつかは儚く忘れられていく物語で、それは私という人間もそうは変わらない。ひとは生まれ落ちた瞬間から死に向かって走り出しているから、その一瞬が愛しい。作家を目指していたものの、一瞬をかき集めて小説を書いてしまったら、詩的小説などというわけの分からないものになってしまった。

詩人と呼ばれるようになってから、たくさんのことがあった。ツイッターでは衝動的に吐いてしまうものを、記事とすればまた何か、私らしい言葉へつくっていけるか。最近また、三途川の景色がよく見える。人はどうせ死ぬのに、現世の争いに心を砕くとはおかしいものだ。三途川、ツイキャスhttps://ja.twitcasting.tv/mamikootakuでR18指定で即興物語でやってみてもいいかもしれない。最初、本名でリアルの友人向けに作っていたアカウントの名残で、まるっと本名が出ているのも、そのうちなんとなしなければね。私は、旧姓の本名を田中真美子という。本名が嫌いすぎて、田中醜子としようか迷っていたところ、fiorinaさんと白島真さんに田中修子と名付けていただいたのだった。よい筆名になった。ネット詩を長くされているfiorinaさんと、やはり七月堂から自費出版されて現実でよく活動されている白島真さんお二人から名を頂くとは、ネットと現実の境目をさまよい続けてきた私の在り様そのもののようだ、と気づく。

もともと、死ぬまでになんとか紙の形にして、好きな人に配れればいい、と思っていたくらいの私の言葉たちだった。fiorinaさんや白島真さんや石村利勝さんがいらっしゃる京都の詩の会がなかったら、きっと、こんなに早くに世に出ることはなかったろう。少部数の自費出版という形であっても、流通しはじめ見も知らぬ人々の手に触れ、愛していただき、或いはいくらかは違和感とともに憎まれているかもしれないことを思うと、不思議な気分になる。ああ、私のこころの塊がこの世に流れ出しているのだ、と。

不思議な気分だ。日本現代詩人会で「火ぶくれのハクチョウ」で特選をとって、私はとりあえず詩人などというわけの分からない何者かになった、でも、自分自身の存在に不安感があるのに、特に変わりはない。

八月中は、風邪をひいて、ずうっと調子が悪く、本を読んだり文章を書いている心の余裕もなかった。そうこうするうちに、夏が終わった。今年は忙しくて、夏至の日にお洒落をして川に行って野の花を投げる、ということをしなかった。ムーミンの世界で、ムーミンやフローレンのお嬢さんらがしていた、夏至祭りの真似事をまだやっている。蝉はまだ鳴いているが、日は短くなり、夕暮れには秋の虫の音がする。イチョウ並木のしたは金色に光り始めた。夜が長くなる日々がくる。昨日、歩きながら、夜も悪くない、と思った。近所に高架があって、その上を窓が金色や銀色になりながら走り抜けていく。たくさんの、働きに行く人を乗せて。眩しい。とても、眩しくて眩しくて突っ立ってふっと見つめてしまう。

そういえば、私の自律神経の調整をしてくれる小学校からの友人、セラピストの西村麻里(http://mah-o-r.com/)から、「エロ詩人で売れ」「詩壇の壇蜜を目指せ」と言われたのだった。いや、「この詩集はもっと読まれるべきだし、修子ちゃんエロいから、エロでいけエロで。エロは知られるよー、なんだかんだ言って売れるのが勝ちだよ! そのかたわら、きちんと詩とPTSD系のことも認知していけばいいんじゃない?」おお、なんとなく死なないで生きてしまっている系ではなく、きちんと生きている人の思考とはこういうものか……とエネルギーをもらいつつ、エロ詩人!? なんだろう、エロ詩人って……。と思いつつ、とりあえず壇蜜のオフィシャルブログを見る。だめだ、トップページの画像が、美しい女体が白い下着に纏われている。おっぱいだ、美しい谷間だ。私にはこんな見事なおっぱいも谷間もない。私なんぞの谷間をチラッと見せて詩のこととPTSD系のことが広まればそれはもういくらでもチラチラするけど、まず私にはここまで美しい谷間はない。逆にご覧になってる方が「うわあ」とかいって詩やPTSDに対する誤解を深めたままで去って行かれそうで恐ろしい。ちなみに緊縛はどんな体形の女体でも美しく縄で飾る日本の(以下略)。

詩集「うみのほね」ツイッター等でいただいたご感想や、書評を書いてくださった方、少しずつ、拾って紹介させていただこうと思っている。

それから、このブログを立ち上げたのは、文学フリマなどで出会ったよい作家さんたちなどをご紹介したい、という思いがとてつもなく強かったからだ。私は商業で売られている作家さんというのは、なぜだかもうほとんど追いかけていない。ネットや文学フリマには、面白い作品が転がっている。なぜこれが評価されないのだろうという作品がね。

最初の記事をどうしようか考えていたら、わけのわからないものになってしまった。最近ではググる、ではなくタグる、というらしいので、とりあえずタグっていく。

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