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ひとつぶのお米が街にやってきた

 現代川柳と400字雑文 その76

 過去の自分に勇気づけられることがある。もう20年ちかく前、いまも付き合いのある大学時代の後輩のセーターの袖口に、柿の種が付いていたことがあった(ちょうど柿の種にハマってた時期だったらしい)。それを指摘したわたしは、顔を赤らめる後輩にこう言ったという。「いや、好きならいいと思うよ」なんだそれは。おもしろいじゃん。かつて書いた作品(脚本)を読み返し、まあ悪くないな、と思うことも無いでは無い。しかし、とくに「創作」したつもりのない何気ない会話でもまあまあ悪くないことを言ってきたんだなと思うと、なんとなく自信につながるというか、自己肯定感が湧いてくるような気がしないでもない。よ〜し、これ以外にほかにないのか。過去の自分よ、ほかにおもしろいことを言ってたり、体験したり、考えたりしてきてはいないのか。と、記憶をひっくり返す作業が、しばらく書いているこの毎朝の雑文につながっていると思う。

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