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読書感想文・カフェ活・旅行ですとか 思いのままに書いています。

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最近の記事

【小説】悪いものが、来ませんように

📚悪いものが、来ませんように 🖋️芦沢央 助産院に勤める紗英は不妊と夫の浮気に悩んでいた。また、同じように育児に悩みを抱える奈津子。2人はお互いにずっと支え合って生きてきた。そんなある日紗英の夫が遺体で発見される… 話の所々に紗英と奈津子について元同級生や職場の同僚など関係者からの『証言』が突然入ってくるので、一度読んだだけだと「えっ?」となってしまい、途中戻って確認しながら読みました。 展開が複雑だけどそれだけ予想が出来ないので、どうなるんだろう…と最後までドキドキしな

    • 肉汁リュックサック

      スーパーへ食材の買い出しに行きまして。 野菜に牛乳、手羽元が安かったのでゲット。納豆と欲張ってスイカも! いつも使っている特大リュックサックは何でも入るし、エコバッグも持って行きます。 家に着いて冷蔵庫に食材をしまっていると、手がベタベタしてきた…「あれっ?」と思ってよく見ると他の物も濡れてる?正体は手羽元。ビニール袋に入れておいたにも関わらず肉汁…ドリップ?(生肉から出る薄赤色の)が流れ出ていて、上に重ねてしまったナスが思いの外重たくてリュックサックの底に肉汁が染み込んでい

      • 【小説】叙述トリック

        📚101号室の女 🖋️折原一 旧市街近くの雑木林に建つ寂れたラブホテル。そこへ1人の女がやって来る。ホテルを経営するのは42歳独身のひとり息子とその母親。 母親は女を訝しむが、息子はやっと来たお客だと反対する。一方の女は、親子のやり取りに不信感を抱き始め… 9つの短編小説集。どれも全然タイプの違った小説で全編オススメしたいくらい面白かった。 作者の折原一さんは叙述トリックで有名だそうで、そもそも"叙述トリック"という言葉を初めて知ったのですが、 読んでいると、物語が根本

        • 【小説】暗いところで待ち合わせ

          📚暗いところで待ち合わせ 🖋️乙一 事故に遭い、視力を失った本間ミチルは独り静かに暮らしていた。幼馴染のカズエの助けを借りて買い出しなどに出掛けるだけで、それ以外は外に出ることは無かった。 ある日、家の前の駅で殺人事件が起きる。犯人は逃走中。そのころからミチルは独りで暮らす家の中に誰かの気配を感じるようになる…。 映画化もされた小説で、タイトルは知っていたのでやっと読むことができました。この小説かなり好き! 目が見えない状態で、1人のはずなのに誰かがいる…相当恐怖だろうと

        【小説】悪いものが、来ませんように

          6月の紫陽花

          もう6月!今年も半分を過ぎようとしているなんて。 梅雨の時期がやってくる…1年で1番憂鬱な時期です。毎日雨雨…だとやっぱり気分が上がらない。 けれど、マンションの周りに紫陽花がたくさん植えられていて、毎年とても綺麗なのです。 それが唯一の救いで咲くのを楽しみにしていました。 青や紫のグラデーションが本当に綺麗です。 何気なく花言葉を見てみると「浮気」「無常」とあまりよくは無かった。花の色のごとにも違う意味があるそうです。 雨の時期この気圧の変化、周りも体調不良者が続出。バイ

          6月の紫陽花

          【小説】小さな村で起きた悲劇

          📚Iの悲劇 🖋️米澤穂信 村人が去り無人となった南はかま市の山あいにある村『蓑石』。その村を再生させるため、希望者を募り定住してもらおうと、南はかま市Iターン支援推進プロジェクトが立ち上がる。住居や生活の全般を支援する「甦り課」に配属された万願寺邦和は、簑石へ移住希望者のサポートを行うが、ある日予期せぬトラブルが起こりはじめ… 市役所の職員さんってほんとに大変な仕事ですよね… 堅いイメージとか融通きいてくれないとか色々聞くけどそうせざるを得ないんだろうな。 この小説に登場

          【小説】小さな村で起きた悲劇

          ピザ配達🍕と事件🔪

          📚ピザ宅配探偵の事件簿 🖋️猫森夏希 ピザ配達員が行く先々で事件に遭遇。強盗殺人、指名手配犯にそっくりな男、マンションで殺人事件… テンポよく読みやすい短編集。 2020年が舞台になっていて、コロナ禍真っ只中での出来事として書かれています。マスクが鍵になる話も。なので「あぁこういう時か…」と当時を思い出しながら読んでいました。 全部で4話ですが、1つ1つ全然違った雰囲気でどんでん返しがあったり、トリックが面白かったり。 最後に1番びっくりする伏線回収があり、とても楽しめま

          ピザ配達🍕と事件🔪

          四半世紀の思い出たち

          家族が引っ越すことになり、別々に暮らしていても電車ですぐ会いに行ける距離だったのが、遠く離れたところへ行くことに。引っ越しの片付けのため、家に置いてある自分の荷物を整理しに行ってきた。 社会人になって家を出て、学生時代の物はほとんど置いたままになっていた。私が引っ越すときにも片付けはしたので、そこまでの量はなかったけど。改めて処分する物、持っていく物を分けていく。 捨てるに捨てられないぬいぐるみ、手紙、本、洋服、アクセサリー。一つ一つ見ていくとその時のことを思い出す。「あん

          四半世紀の思い出たち

          趣味がない女

          趣味という趣味がない人間で、お酒も飲まないしタバコも吸いません。人に会うことも大好きなわけではなく、(嫌いではないのですが…)1人でいる方が気楽で良いと思っているタイプ。学生の頃はそれで随分と苦労した気がします。 音楽やアニメ、ゲームも楽しめるのですがどハマりすることがないのです。 なので「好きなことは?趣味は?」と聞かれると困ります。笑 おそらく"ハマる"という心を持たずに生まれてきたようで、何かに熱中しないため知識が深まることもありません。安易に「あのアニメが…」などと話

          趣味がない女

          【小説】衝撃展開すぎ

          📚ルビンの壺が割れた 🖋️宿野かほる 電車広告か何かで見かけて、気になっていた小説。 ある日、フェイスブックにメッセージが届く。それは28年前、結婚の約束をした恋人からだった。 大学時代、演劇部で出会った2人は懐かしい話のやりとりを始めるが… 小説は全て"書簡体小説"という手紙文だけで進行して行きます。それ以外の文章はありません。 初めは男性から一方的に送られていくメッセージのみ。過去を懐かしく想う感傷的なイメージです。 ちょっとストーカー風かな…?と思いきや今度は女性

          【小説】衝撃展開すぎ

          【小説】フリークス

          📚フリークス 🖋️綾辻行人 とある精神病院を舞台にしたシリーズ三編からなる作品。 ・悪魔の手   ー三一三号室の患者ー ・四〇九号室の患者 ・フリークス  ー五六四号室の患者ー 物語に登場する人物は、心に傷を負っていたり、身体に畸形を持つ。日記や小説原稿を読み解きながら物語の真相に迫って行く。 3つとも不気味な話で好きです。 えっ!となるどんでん返しがあったり、J.Mを殺した子どもは誰か。この物語はフェイクか現実なのか? 推理しながら読むのが楽しかった。 畸形の子ども

          【小説】フリークス

          【突然】デニム脱色

          突然思い立ってやってしまうことはありますか? 一昨日、あまり履いていないデニムを見て「色薄かったら履くかな?」と思い、漂白剤とかで色抜いてみようかな?と思いついてやってみることに。 用意したもの ・デニム ・ブリーチ(キッチン笑) ・ゴム手袋 夏に履けそうな明るいブルーにしようかなと思い、お風呂場でブリーチ液をつくる。 キッチン用と衣類用の違いは、成分的には同じ「次亜塩素酸ナトリウム」というもので、キッチン用には汚れを落とすための界面活性剤が含まれているらしいです。 大

          【突然】デニム脱色

          【小説】殺人鬼 …ぞわぞわ

          📚殺人鬼 🖋️綾辻行人 双葉山へキャンプに訪れたTCメンバーズ。 山小屋に辿り着き、一夜を過ごす男女に襲いかかる得体の知れない恐怖… 『13日の金曜日』のようなホラー要素たっぷりの小説であり、"殺人鬼"が迫り来る恐怖+豪快なスプラッターシーン満載。 更に隠されたトリックがところどころ登場しているのですが、私は最後に全て明かされるまで予想できなかったので「そういうことか!」とまさに点が線で結ばれた感覚でした。 読み終えた後、もう一度読み直してみると新たな発見もあり"怖いだけ

          【小説】殺人鬼 …ぞわぞわ

          【小説】私をくいとめて

          📚私をくいとめて 🖋️綿矢りさ 黒田みつこ(32)は、1人で生きてゆくことになんの抵抗もないと思っていた。それも、彼女の頭の中には"A"という彼女の分身がいた。悩みや相談ごとは"A"が解決してくれるのだ。 「おひとりさま」という言葉ができて、ひとりで過ごすことに抵抗が無くなってきたように感じます。いつも誰かと一緒にいなくてはならないという縛りがなくなり、主人公のみつこも「おひとりさま」を楽しみながらも、頭の中に"A"という存在がいます。"A"は話しかければいつでも返事をく

          【小説】私をくいとめて

          山形旅行

          最終日。初日から違和感を覚えていた靴擦れが本格的に辛くなる…。山寺の後も、田んぼの畦道を散歩したりしてて結局毎日2万歩近く歩いていたから… 靴の寿命がこの旅行中に来てしまい、踵部分が破れてプラスチックが飛び出し、踵を直撃していた。 カフェで休憩しつつ行きたいところへ。ずんだシェイクは甘くて疲れが吹き飛びます。 また歩いてずっと食べたかったものを食べに。 蕎麦・蕎麦ときて最後はラーメン。山形のラーメンは真ん中にのってる辛味噌が有名だそう。濃すぎないスープが美味しかった。ラー

          山形旅行

          山形旅行

          2日目は山寺へ。1015段の階段を登る登山参拝。 一段登るごとに煩悩が消えて行くとか。 平安時代の一木造り秘仏本尊、薬師如来座像が安置されている。国指定重要文化財。 お線香を立てられる場所があります。せっかくだから立てました。 俳人・松尾芭蕉も山寺を訪れたそうで、記念像がありました。そんなエピソードを聞くと、昔からこの場所に建築物が在り続けてる不思議さを感じます。 晴れて暑い日だったので、登り始めると滝汗が吹き出してきました。運動不足で脚が重い!途中立ち止まると膝がガタガ

          山形旅行