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四半世紀の思い出たち

家族が引っ越すことになり、別々に暮らしていても電車ですぐ会いに行ける距離だったのが、遠く離れたところへ行くことに。引っ越しの片付けのため、家に置いてある自分の荷物を整理しに行ってきた。

社会人になって家を出て、学生時代の物はほとんど置いたままになっていた。私が引っ越すときにも片付けはしたので、そこまでの量はなかったけど。改めて処分する物、持っていく物を分けていく。
捨てるに捨てられないぬいぐるみ、手紙、本、洋服、アクセサリー。一つ一つ見ていくとその時のことを思い出す。「あんなことあったな。こんなことあったな。」なかなか進まなくなるからテキパキやろうと、何とか片付けを進めていく。

どこかで、『物には持ち主の人生が詰まっている』とかそんな言葉を聞いたことがあるけど、今日まさにそれを実感した。物を見ると、その時の私が甦ってくる。小学校1年生ぐらいの時に拾った石が出てきて、当時はチョコレート石と呼んでいた。長方形型でミルクチョコレートのような色だから。こんな大人になるまでこれが取ってあるとはなぁ〜。と不思議な気持ちになったり、海外旅行で買ったアクセサリーは思い出深くて、その国やお店、通りの雰囲気なんかを思い出した。黒くなってたから磨いてまた着けたい。
洋服類は当時の流行が懐かしくなった。もう着られない短いスカートや、今は無くなってしまったブランドの服。

今まで特に趣味も無く、友人もかなり少なく、特別なことは無かったけど、その時代を生きていたというだけで自然と思い出は作られていくんだな…とぼんやり思っていた。

捨てる物には、その当時の自分に「お疲れさま」と声をかけるような気持ちで。持っていく物には、「これからもよろしく」
懐かしくて、不思議な、昔を振り返った日だった。
家族と離れるのは寂しいけど、またすぐ会えるから😆

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