ファミリービジネスEKIDEN探究 Quest88

ファミリービジネスのバトンパスを88ヶ所巡りになぞらえ、共感で伴走し、ジャパンスタイル…

ファミリービジネスEKIDEN探究 Quest88

ファミリービジネスのバトンパスを88ヶ所巡りになぞらえ、共感で伴走し、ジャパンスタイルの強さと魅力で永続的成長企業を増やし、日本を元気にしたいと熱望する松本江里子が主宰する経営探究お遍路の総称「Quest88」

最近の記事

Book #5 良き承継とはWHYを生かし続ける組織だ『WHYから始めよ!』

書籍名  「WHYから始めよ!」 著者  サイモン・シネック 発行  日経BP 日本経済新聞出版本部  2012年1月24日 /2021年3月15日 (20) eriko的要約世の中には、「形式上のリーダー」と「本物のリーダー」がいる。 「形式上のリーダー」は、権力のある座に就いていたり、影響力を持っていたりする。いっぽう「本物のリーダー」は、私たちを奮い立たせる。                           (本文扉引用) 著者は「

    • Book #4 今日の決断が七代先の子孫に感謝されるものでありますように『同族経営はなぜ3代で潰れるのか?』

      書籍名  「同族経営はなぜ3代で潰れるのか」 著者  武井一喜 発行  クロスメディア・パブリッシング 2014年8月11日 eriko的要約寝具の製造卸業を営む家の四世代目の長男として生まれた著者は、幼い頃から「お前は後継ぎだ」と言われて育ち、その自覚から、大学卒業後米国でMBAを取得し家業に入社するも、そこで待っていたのはビジネススクールでは学ばない課題の山であった。父の後を継いで社長就任1年後、会社は倒産。「単にビジネスを伸ばす努力だけでは片手落ちであることを、会社

      • Book #3 MBAは1万メートルでの空中戦、地上戦を知ってこそ初めて役立つそう『タクシー王子、東京を往く』

        書籍名  「タクシー王子、東京を往く」 著者  川鍋一朗 発行  文藝春秋 2008年5月30日 / 2008年8月10日(3) eriko的要約創業80年、売上高日本一のハイヤー・タクシー会社「日本交通」3代目社長の川鍋一朗氏が、1ヵ月のタクシー運転手体験を通して、自社の未来構築を模索するプロセスを、楽しく、ちょっとほろりと涙も誘いながら、一気に読めるエッセイとして書かれている。 慶応義塾で幼稚舎から大学まで過ごし、その後、アメリカでMBA取得、帰国後にコンサルティング

        • book#2 一貫性が信頼を生むのは顧客相手だけに限らない『1分間顧客サービス』

          書籍名  「1分間顧客サービス」 著者  K.ブランチャード+S.ボウルズ 発行  ダイヤモンド社 1994年2月3日 / 2019年8月21日(27) eriko的要約成功する組織の共通点はひとつ。顧客に重点を置いている。 熱狂的ファンを獲得する3つの秘訣。 ①自分が何を望むのか決定する。     ~顧客中心の完全なvisionを創る。 ②顧客の臨むことを発見する。     ~顧客の声を聴く訓練を。     ~3つの落とし穴に注意する。 ③ひとつ余分に実行する。    

        Book #5 良き承継とはWHYを生かし続ける組織だ『WHYから始めよ!』

          book#1 最大の成功要因は経営トップの決意『思考する営業』

          書籍名 「思考する営業 BCG流営業戦略」 著者  杉田浩章 発行  ダイヤモンド社 2009年10月8日(1) eriko的要約営業力とは、営業担当者が顧客に付与できる自らの介在価値である。 営業TQMで、営業に科学の目を入れ、営業価値メジャーを設定し、カリスマ営業の暗黙知から脱皮し、組織として必要な営業の型を形式知として確立することが必要である。型を設定することは制約になるが、制約があるからこそ、乗り越えようと工夫をしクリエイティブが発揮される。 営業改革はたいてい

          book#1 最大の成功要因は経営トップの決意『思考する営業』

          同じ釜の飯を食えばいいのか~家族の幻想

          事業承継の経営者と後継者が、ファミリービジネスにおいては親子関係であることが多く、また、日本の企業はファミリービジネス率が高い。 ただし、だからこそ長期価値を見据えた経営がなされており、長寿企業が多く、海外からとても評価されているのです。 しかし。 親子。 事業を承継しなくても、親子関係にはいろいろですね。 その上、「父」「母」と「子」プラス「経営者」と「後継者(社員)」という複数の役割が、24時間の中でめまぐるしく流動的に変化していって、それがお互いに合致していればいいの

          同じ釜の飯を食えばいいのか~家族の幻想

          星野リゾート星野佳路代表が共感してくれたわけ その2

          なぜ経営者でもない、後継者でもない私が、ファミリービジネスEKIDEN探究コミュニティを創りたいのか。 前回の記事は☟ つづき。 今日は星野代表との出会いについて、お話します。 前職での「業界2代目研修会」企画運営で、ぜひ招聘したい!私たちの業界課題を解決するヒントがもらえるに違いない!と思っていた経営者がお二人いらっしゃいます。 川鍋 一朗 氏 日本交通株式會社 代表取締役会長慶応義塾幼稚舎から中、高を経て、慶応義塾大学経済学部卒業、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大

          星野リゾート星野佳路代表が共感してくれたわけ その2

          星野リゾート星野佳路代表が共感してくれたわけ その1

          私は経営者経験がありません。 (ひとり法人を起業したばかり) もちろん後継者経験もありません。 (サラリーマン30年、父もサラリーマン) なぜ私がファミリービジネスEKIDENに取り組むのか私は前職で、お取引先様の後継ぎ世代への研修会の企画運営を担当していました。前職の業界がちょうど創業者から後継者へたすきを渡すタイミングでもあり、創業者(ほぼ社長)対象の企画と、後継者対象の企画を行っていたのです。 会社としては、良い関係性を維持しつつ、会社や製品をより理解していただき、

          星野リゾート星野佳路代表が共感してくれたわけ その1

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          この時期だからこそ、事業承継のたすき渡しを一緒に考えませんか?

          事業承継を運に頼らず、行き当たりばったりでもなく、また理論だけでもなく、 日本流ファミリービジネスの強みを活かして、今この時代だからこそ、 貴社の承継プランを策定してみませんか? 経営者と後継者、創業者と2代目、会長と社長、などのたすきを渡すペアで参加していただく計画策定セミナーのご案内です。 ぜひご覧ください!

          この時期だからこそ、事業承継のたすき渡しを一緒に考えませんか?

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          なぜ「QUEST88」なのか?

          前回は、運に任せないバトンパスには伴走者が必要だ、とお話しました。 記事はこちら☟ 前回の投稿から随分時間がたってしまいました。 約2ヶ月ですね。 発信できなかった訳は、いよいよ始動するコミュニティの準備に奔走していたから。 そしてやっと、皆さんにご案内できるところまでこぎ着けました! 88888(パチパチパチパチパチ) 今までお話した「イノベーションのトリレンマ」を解消し、「婿養子システムのいいとこ取り」をしつつ、「運に任せず伴走者と切り開く」事業承継支援のコンテンツを

          伴走者~運に任せないファミリービジネスバトンパス

          前回は、ファミリービジネスの強みをデータで確認しました。 記事はこちら☟ 強みがあることはわかりましたが、それが「出来ちゃった」では困るわけです。私はその本音を、株式会社星野リゾート 星野佳路代表からお聴きしました。 2019年6月6日にファミリービジネスの講演会がありました。そこでいろいろお話をお聞きしたのですが、私が一番印象に残ったのがこの言葉でした。 「ファミリービジネスほど、独特の経営理論を学ぶべき。自分と大塚家具さんの違いは運だけだった。」 運だけだった、と

          伴走者~運に任せないファミリービジネスバトンパス

          ファミリービジネスの強みをデータで見る

          前回は、日本流ファミリービジネスのちょっとした秘密についてお話しました。記事はこちら ☟ 改めて、ファミリービジネスの強みについて確認していきましょう。 「ファミリービジネス白書2018年版」によると、上場企業の53%がファミリー企業であり、総資産事業利益率・売上高営業利益率の収益性指標、流動比率・自己資本比率等の安全性指標について、ファミリー企業の方が非ファミリー企業より業績優位性が実証されています。また、株価パフォーマンスでは、株式投資有益率、サスティナブル成長率、株

          ファミリービジネスの強みをデータで見る

          世界で最古・最長寿な会社がある国

          ファミリービジネスに潜む「イノベーションのトリレンマ」について前回お話しました。記事はこちら イノベーションのトリレンマ解消たったひとつの方法その秘密は日本流ファミリービジネスです。 ・ ・ ・ 「えっ!?それって・・・家業密着っていうことでは?」 「結局そこですか」 「今それで悩んでいるのに?」 と思われたでしょうか。 違うんです。もう少し話を聞いて、いや読んでください。 皆さんは、世界で最古・最長寿の会社がある国をご存じですか? そう、日本なんです! 「ファミリービ

          世界で最古・最長寿な会社がある国

          イノベーションのトリレンマ

          「ファミリービジネスほど独特の経営理論を学ぶべき」についてお話した続きです。前回の記事はこちら↓ 構造が違う!ファミリービジネスで継承者が、実際の事業承継に影響したこと、取り組んだことでは、「MBA=いわゆる経営学の学び」よりも「家業密着」が多かったとお話しました。このファミリービジネスの特徴をビジネスの構造から見てみましょう。 ジャスティン・B・クレイグ著「ファミリービジネスの経営論」によると、ビジネススクールで教える構造は「オーナー」と「経営者」との2つの関係性を前提

          イノベーションのトリレンマ

          『事業承継』と聞いて思い浮かべること

          ヒント 大塚家具さん こんなはずじゃなかった『事業承継』とは文字通り、「事業」を「承継(引き継ぐ)」ことなのですが、最近はどうも「こんなはずじゃなかった・・・」というニュースだけが派手に取り上げられています。 名だたる企業が「こんなはずじゃなかった・・・」と頭を抱えました。 事業承継の難しさに、企業の大小は関係ありません。 そしてまさに、今この記事を読んでくださっているあなたの会社も、この「こんなはずじゃなかった」を避けたいと思っていらっしゃるはずです。 2019年6月

          『事業承継』と聞いて思い浮かべること

          リスタートのタイミングはあなた次第

          新年から早くも1ヶ月と11日が過ぎ、既に年始に書いた目標が 「絵にかいた餅”になったよ~」と嘆いているあなたへ。 はじめまして。 経営者の探究に伴走する88ヶ所巡り、Quest88の松本江里子です。 朗報です。今日”も”新年です!旧暦では昨日が大晦日、そして今日が元旦。さあ、もう一度、今年の目標や、やりたいことを整理してリスタート!! とひとさまに申し上げつつ、私、継続・コツコツは大の苦手です。 できれば、毎朝、「ん~今日は何しようかな~」とフレッシュに オンタイムなこ

          リスタートのタイミングはあなた次第