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イノベーションのトリレンマ

「ファミリービジネスほど独特の経営理論を学ぶべき」についてお話した続きです。前回の記事はこちら↓

構造が違う!

ファミリービジネスで継承者が、実際の事業承継に影響したこと、取り組んだことでは、「MBA=いわゆる経営学の学び」よりも「家業密着」が多かったとお話しました。このファミリービジネスの特徴をビジネスの構造から見てみましょう。

ジャスティン・B・クレイグ著「ファミリービジネスの経営論」によると、ビジネススクールで教える構造は「オーナー」と「経営者」との2つの関係性を前提としていますが、そこの関係性の課題は2つが重なり合う1点ですが、これがファミリービジネスの場合を考えてみますと、「オーナー」と「経営者」にもうひとつ「ファミリー」が加わり、3つの関係性になります。関係性が重なり合うところは4点になり、とても複雑に絡み合うことがわかります。

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この複雑性が強みになることもあれば、足かせになることもあります。ここがバトンパスが成功するか、永続的成長を叶えられるかどうか、のひとつの肝ではないでしょうか。

ファミリービジネス発展の肝

ファミリービジネス発展の肝を、わたくしなりにまとめますと、3つの関係者の輪、ジャスティン・B・クレイグ氏が言うところの「イノベーションのトリレンマ」の存在をしっかり認知し、それをマネジメントし、さらに「創業の想いや家族のミッション」という暗黙知や魂みたいなものをさえも絡めながら、未来創造していくこと、なのではないか、と考えました。

しかしそれは容易ではないだろうと思っています。なぜこの分野について明確な教科書がー例えばマーケティングやマネジメントのようにー無いのか、ということを考えればその理由は明解です。

それは、ファミリーには「想い」や「気持ち」といった感情が必ず絡むからです。経営論についてはMBAで学べます。家業密着への想いもある。でもその2つを持ち合わせるだけでは成功は簡単ではない・・・ではどうすれば。

たったひとつ乗り越える方法

朗報です。
たったひとつ乗り越える方法を、既に私たちは持っています!
その秘密は・・・・

次回お話いたしますので、お楽しみに。
ありがとうございました。


本日の参考書籍はこちら


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