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星野リゾート星野佳路代表が共感してくれたわけ その2

なぜ経営者でもない、後継者でもない私が、ファミリービジネスEKIDEN探究コミュニティを創りたいのか。
前回の記事は☟

つづき。
今日は星野代表との出会いについて、お話します。

前職での「業界2代目研修会」企画運営で、ぜひ招聘したい!私たちの業界課題を解決するヒントがもらえるに違いない!と思っていた経営者がお二人いらっしゃいます。

川鍋 一朗 氏 日本交通株式會社 代表取締役会長

慶応義塾幼稚舎から中、高を経て、慶応義塾大学経済学部卒業、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了し、マッキンゼー日本支社勤務を経て、2000年家業の日本交通入社。1900億円の負債を抱えていた同社を、大胆な経営計画で立て直した三代目。

と聞くと華々しいですが、その裏には、MBAで学んだことが役に立たず、家業の原点に立ち戻るためドライバー体験を志願し、現場体験から改革を成し遂げた経緯があり、書籍にもなっています。

書籍の中で、「タクシードライバーになりたくてなっている人がひとりもいないことに気づいた」とあります。
私は、逆にその気づきに衝撃を受けました。「今さら!?」
灯台下暗しでしょうか。家業に誇りを(無意識的にも)持っていらっしゃったこともあると推察します。
しかし、そこで、周囲の反対を押し切って(その時の管理部門の幹部の方々のご心中お察し申し上げますが)、現場を自分でやってみて打開策を再検討、周囲も納得させるというのは、さすがと思います。

最近、日本交通さんのタクシーに乗車した際、明らかに20代の女性ドライバーだったので、話しかけてみたら、なんと大卒新卒入社の方でした。昭和世代の私からしたら、考えられないことですが、今では、新卒採用は100名を超えるそうです。

また、私は可能な限り日本交通さんのタクシーを選択します。
理由は明快。不快な思いを一度もしたことが無いから。

私が考える川鍋さんの最大の功績は、1900億円負債回復やタクシーアプリ開発ではなく(いや、それも素晴らしいのですが)、タクシードライバーという職業の意義を変えたことだと考えています。
そしてまさにそのことが、私が取引先の後継者研修会の講師として招聘したい理由でした。

私が直近までいた業界の仕事も、楽な仕事ではありません。どちらかというと3K(キツイ・キタナイ・キケン)の要素もあり、コロナ禍でも休業対象にならないエッセンシャルワーカーでもあります。しかし、雇用や離職対策に課題を抱えている業界です。

”その仕事の意義をどう魅せるか”は経営者でなくとも、どの業界でも必要なことだと考えていますが、同じファミリービジネスの後継者で、世代も近い川鍋さんから直接話を聴くことができ、ディスカッション出来たら、きっと固定観念の打破やアイディアが生まれるだろうと思ったのです。

残念ながら、様々トライしたのですが、川鍋さんにはお会い出来ておりません。

星野 佳路 氏 星野リゾート代表 

慶応義塾大学経済学部を卒業後、コーネル大学ホテル経営大学院修士を修了、帰国後、1991年に先代の跡を継いで星野温泉旅館(現星野リゾート)代表に就任。4代目。

研修会に招聘したいと思った理由は、川鍋さん同様に、それまであった仕事の魅せ方を変えてモチベーションアップに繋げている、というところです。そして、もちろんご本人がファミリービジネス承継の実践者である、ということも大きな理由でした。

いろいろと接点が無いかと模索をしていた時、星野さんが講師のファミリービジネスに関するセミナーを発見し参加しました。
2019年6月6日のことです。
参加者は100名ほどいたでしょうか。
☟の書籍発売記念講演でプレジデント社主催だったと記憶しています。

その講義の中で、「ファミリービジネスほど、独特の経営理論を学ぶ必要がある。私と大塚家具さんの違いは運だけだった。皆さんには運に頼ってほしくない。」とおっしゃった言葉がとても印象的でした。

講義が終了すると、名刺交換の列が出来ました。当然ですね。
私は何とか次のお話出来る機会をいただきたい!業界が抱える課題解決を相談したい!と思い、名刺交換ではご挨拶ぐらいしか出来ないため、メモ用紙に講義の感想とその課題解決への想いを書いて「とても一言でお伝え出来ないのでラブレターを書きました。ぜひ読んでください」と伝え、お渡ししました。汗だくだくです。

セミナーは、別の講師の時間となり、粛々と進んでいきました。
すると、携帯電話のショートメールが着信し、開くと星野代表からのメッセージで、「想いは伝わりました。出来ることがあればお力になりますよ。」と書かれていました。

「やったーー!!」です。今でもそのご連絡をいただいた時の高揚感を、思い出すことができます。
後に、この研修会を一緒に企画運営していた同僚から、「松本さん、まるで恋する乙女状態でしたやん」と笑われましたが、まさにそうでした。ちなみにラブレター作戦は彼のアイディアで、感謝しています。

よし!これで、来年の2代目研修会の骨格が決まった。
6回目となる2020年度は集大成になるなと、とてもワクワクしたのを覚えています。

しかしながら、その研修会は2つの理由で開催できませんでした。

そして、私は現在、2021年4月。
2019年6月6日に繋いだご縁に感謝し、脳裏にはっきりと描いた研修企画の骨格を、自ら実現しようとチャレンジしています。

星野さんに共感いただいた企画がこちら☟
動画で約13分ほどでご説明しております!ぜひご覧ください!

エントリーご希望、もっと内容知りたい、などはこちらのフォームからぜひご連絡お待ちしております!


ありがとうございました。ご縁に感謝申し上げます。

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