book#2 一貫性が信頼を生むのは顧客相手だけに限らない『1分間顧客サービス』
書籍名 「1分間顧客サービス」
著者 K.ブランチャード+S.ボウルズ
発行 ダイヤモンド社 1994年2月3日 / 2019年8月21日(27)
eriko的要約
成功する組織の共通点はひとつ。顧客に重点を置いている。
熱狂的ファンを獲得する3つの秘訣。
①自分が何を望むのか決定する。
~顧客中心の完全なvisionを創る。
②顧客の臨むことを発見する。
~顧客の声を聴く訓練を。
~3つの落とし穴に注意する。
③ひとつ余分に実行する。
~1%ルール
一貫性が信頼を生む。
eriko感
星野リゾート代表 星野佳路氏が自身の経営に参考にした「教科書」と呼ぶ1冊である。
内容はとてもシンプル。そして、新しさは無いが古くも無い。
しかし、1994年発刊から27刷。
ドラッカーもそうだが、王道の哲学的なものは、繰り返し必要とされる。
それは、シンプルだが実行は難しく、継続はもっと難しいからだ。
原著での「1%余分に」を、日本題で「1分間顧客サービス」と表現した。
これがとてもわかりやすい。
あともう一歩、顧客のことを想い、出来ることは無いか考え、行動する。
これが習慣化した集団は強い。心底顧客ファースト。
ではどうやって習慣化するか。
習慣化は組織の風土である。
その組織が顧客のために、もう一歩(もう1%、もう1分)余分に考える風土を持っているとしたら、それはどう表出するだろうか。
例えば、トップやリーダーが部下の提案や相談に、「いいねえ。いいよ。もう少し出来ることないかな。」とフィードバックする。
会議で何かが確定しそうになった時、だれからともなく「本当にこれでいいか、まだ出来ることないかな」と躊躇なく言えているか。
スピードを停滞させては意味が無い。
あくまで「1%」「1分」というところが肝である。
「ん~、いいんだけど、何かが足りないんだよなあ」部下は何となく否定されてそれをペンディングし、やる気もそがれる。
「次回の会議まで寝かせてみよう」まあ、確かにそれが必要な場合もあるが、これが常態化しては組織は硬直していると言える。
そして大切なのは、心底顧客ファーストであることと、すべての顧客を満足させること、とは違う、ということだろう。
顧客の要求が、自分たちの目指している製品・サービスと合致しない場合は「要求を無視するべきた」と著者は言っている。
ターゲットを絞ること、そのターゲットの120%ハッピーを願ってのジャッジメントが出来る集団は、自分たちのハッピーだ。
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