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Today’s Story & Sweets-山田と少年&ばらのアーチをくぐってきてね(番外編)by三田織× ババロア・オ・フランセーズ

沖縄は5月21日に梅雨入りしたらしい。

こちらも平年ではそろそろ入りそうな時期だけど、今年は遅くなりそうだとか。

とは言え、最近は天気も気温も不安定で、更に低気圧の影響なのか体調も上がったり下がったりと、なかなか落ち着かない。

そんな時は重すぎず、気持ちがほっこりする様な物語が読みたくなる。

柔らかい絵柄と温かく優しいストーリーを紡ぐ三田織氏だが、特に《山田と少年》とその番外編《ばらのアーチをくぐってきてね》は些細な問題は起きるけど、終始温かく読後感もふんわり包み込む様な優しさに満ちている。

《山田と少年》は三田氏の初の長編らしいが、2015年の作品とは思えないほど、この時から作者の物語を紡ぐ優しい眼差しは今と変わらない。

一見普通の男子高校生。
なのに泣き虫で耳がバラ色に染まる乙女男子とどこにでもいそうな普通の社会人のゆっくりと進む恋を描いた作品だが、この物語を彩るならやっぱりイチゴを使ったケーキがいい。

それもショートケーキの可愛さより、もっと懐かしい、子供心を揺さぶる様な味のケーキが似合う。

そこでイチゴと練乳を使った二層のババロア、その名も《恋する乙女男子のババロア・オ・フランセーズ》なるものを作ってみた。

頑張っていちごを切っては見たものの、なんとなく薔薇に見える様な見えない様な…
たっぷりのいちごを使ったババロアは甘酸っぱくて懐かしい味。

ココア生地のジェノワーズに練乳の白とイチゴのピンクの2色のババロア。
白ワインとイチゴピュレのゼリーで鮮やかな赤で少しだけ大人の風味を効かせてみた。
仕上げは薔薇に似せたイチゴにミントの葉を添えて。

梅雨入り前の不安定なこの時期。
滑らかな口あたりのババロアと心がほんのり明るくなる恋の物語は低気圧で弱った心と身体には特にオススメです。

(Nekozawa23)

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