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10秒で学ぶ!イギリス英単語フレーズvol. 21「断酒月間」

毎年クリスマスからお正月にかけての時期は、普段と違うごちそうや飲酒で、食生活が乱れがちになる人が多いのではないでしょうか。あらかじめ、わかってはいるのに歯止めが効かない、つい流れにまかせてドンチャン騒ぎ(ここ数年はもはや、あんまり騒げる雰囲気でもないですが・・)の暴飲暴食を繰り広げてはあとで後悔する、というのはどうやら万国共通のようです。

ほかのマガジンでも紹介しましたが、イギリスではクリスマスが日本のお正月のような位置づけで、bubbly breakfastといってクリスマス当日に、朝からシャンパンなどを飲む習慣があります。

さらにランチがむしろ重要なので、14時頃からダラダラ飲み食いし、それとは別にティータイムにはMadeiraというアフリカ(マデイラ島)産のワインを嗜むことも。

日本の年末年始に引けをとらないほどの飲みっぷりには、イギリス人たちも思うところがあるようで、毎年元旦には新年の抱負として

make a personal resolution to lay off the booze 大酒を飲むのをやめる

と宣言する人が増えます。去年2021年にはおよそ6,500万人がこの計画を立てたのだとか(出典:Lienard, Sarah. “Dry January: What are the benefits and drawbacks?” BBC goodfood January 2021.)。1ヵ月間、つまり1月だけの期間限定ですが、この期間のことをある時から以下のように呼ぶようになりました。

これはAlcohol Change UKというイギリスのチャリティ団体が2013年に初めて提唱したもので、2015年にはイングランド公衆衛生局(Public Health England)からお墨付きを得るほど広く認知されるようになりました。

この運動は近隣諸国にも広がりを見せ、アメリカでも2017年に紹介され(出典:YOUNG, MICAELA and MATTHEWS, MELISSA. “What Happens to Your Body During Dry January” Men’sHealth December 2020.)、ほかにフランスとスイスでも始まったようです。ただ、フランスとスイスではワイン生産者が反対しているそうで、一枚岩とは言えなさそうです。

なお、1月にはヴィーガンと1月(January)をかけ合わせたVeganuaryなる言葉もあります。これは1ヵ月間植物ベースのものだけを摂取する、お肉フリーな月間となります。

私も、一昨年はロックダウン中で旅行もキャンセル、家にずっと引きこもってただけなので食生活は自炊で特に変わらず、だったんですが、去年は直前に予期せぬオミクロン出現で一時はあわや、またお流れ⁈とヒヤヒヤしたのですが、結果的には無事予定していた旅行を敢行でき、ということはつまり

外食続き→正月太りまっしぐら

で、帰宅後も1週間ほどはむくみが引かず、ひどい状態でした。そんな帰宅後2日目のある日は、日中からすでに夕飯のことを考えており、それが

「今日はもうムリ!!野菜だ野菜!野菜が食べたい!!」

と、もはや「野菜が入ったおかず」ではなく、シンプルに生の野菜だけが食べたい、と身体が悲鳴を上げていました。そんなわけでその日の夜はキャロット・ラペにビーツのサラダなど、サラダ×サラダがメインとなりました。そのほかの日もその週は、豆まめサラダとか、野菜ばっかで自然とVeganuary状態になっていましたが、肉好きの子供たちからは大いに不興を買いました。

ちなみに2022年、とあるサイトの調べによりますと、今年のイギリス人の新年抱負で映えある1位に輝いたのは

lose weight ダイエット(減量)

毎年、年明けはフィットネス・ジムが満杯で2月になると落ち着く、という定番ジョークが欧米にはあるようですが、本当に、こういうのを見ると人間、皆考えることはどこでも同じだなぁ、と改めて思います。

DryもVeganも両方とも、Januaryに行われるのは人間の本能、身体の自然な欲求なのかもしれません。

なんてもったいつけて、無理やり締めくくろうとしていますが、舞台裏はワイン片手に書いているという、まったくもって説得力のない有り様。お肉ももはや普通に食べております・・。

皆さんも、今月は私と同じように無性に野菜が欲しくなったり、お酒はもうしばらくいいや、なんて思った日はありましたか?三日坊主ならぬ、一日だけでもドライ(断酒)かヴィーガン(精進)にすると、からだにやさしいのではないでしょうか。

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