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2023年下半期の自分の記事を振り返ってみる

今年も、note公式さんによる2023年の記録が送られてきました。

去年に引き続いて、ハピマテ祭りのテキストが最も読まれたようです。

なぜあれがそんなに人気なのかよくわかりませんが、みんなそんなに中学生の頃に赤松健先生にお世話になっていたのか(何をどうお世話になったかは言いませんが)……?、というのはともかくとして、今年もエッセイみたいなテキストを100本以上noteに垂れ流すというのが目標だったのですが、現時点で100を超えているので、その目標は達成されています。

今年は散歩日記のぷらぷらり日記もカウントすることにしたので、去年より楽というか、去年よりゆっくりダラダラと書いていった感じです。

それでは、恒例の振り返り記事を書いてみましょう。

・『現代オタクと近代オタク』

この2000年代中盤あたりで、『涼宮ハルヒの憂鬱』ブームが訪れるのですが、その頃でもまだ、オタクの間だけで盛り上がっているものという印象でした。

オタクならみんな知っていてフリも覚えている『ハレ晴れユカイ』をカラオケで歌い踊っても、オタクじゃない人には全く伝わらない。

オタクじゃない人は気を遣って次に『バリバリ最強No.1』を入れて歌ってくれたりするが、いやなんかあの、そういうのじゃねえんだ……というのがなかなかに通じがたい。なのでオタクは、オタクじゃない人とも繋がれるように『天体観測』を歌う。

これはあくまで私の統計だが、昭和末期うまれのオタクのBUMP好き率はやたら高い。それもなんかインディーズ時代のBUMP好き率が高い。たぶんオタクは本当は『K』とか『アルエ』とか歌いたい。オタクと非オタが混じりあったカラオケは忖度の場なのだ。

といっても、2006年くらいの話なのだが。当時、オタクからも非オタからも湘南乃風の『純恋歌』を聴かされて、しはらくあの曲が嫌いだったなあ……(※ファンの方すみません。今は別にそんなことないです)。

・『ニーチェ先生でイキれない』

Fくんは本当に絵に描いたような秀才であり、常にカバンに数冊の文庫本を構え、綺麗に揃えた七三分けに丁寧な言葉遣い、さらには趣味は音楽鑑賞でクラシックに造詣が深いという、もう漫画のキャラクターなのでは?と思うくらいにクレバーかつジェントルな人物でした。

そんな彼とクラシックのコンサートを観に門真市民会館へと赴いたのが、自分にとって初めてのライブコンサート。

彼がある日、たまたまコンサートのチケットを2枚もらったんだけど一緒に行かない?と誘われたのです。

少年誌のラブコメ漫画みたいな展開だなあと思いましたが、たぶん彼はマガジンとかサンデーとかは読まないので、特に何も告げませんでした。いや、わかんないけど。

・『仲良し兄弟の世界線』

今年に入ってからも弟とはたまに会ってはいるのですが、やはりお互いに言葉は少なく、必要最低限のことしか言わない。いや、それすらも言わない。

共にテーブルを囲んでいようとも、ふたりともテレビ画面を見据えている。チャンネル争いなどはしない。というか、向こうは知らんが私は基本的にサウナ以外でテレビを視ることがないので、特に希望の番組などはない。

幼い頃は毎週なにかしらのアニメを視て、アニメが放送していない時はドラえもんとクレヨンしんちゃんの録画ビデオをひたすら視ているテレビっ子だったのが信じられない。

スルーして部屋に戻るか、とも思ったが、テレビからなんだか懐かしい声が聞こえてきて、気が変わった。

このダミ声は……。ラサール石井さんだ。正確にいえば、ラサール石井さんの演じる、こち亀こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の、両さんこと両津勘吉さんの声だ。

どうも最近は、こち亀のアニメが定期的に再放送されているらしい。兄弟でこち亀を視るなど実に20数年ぶりだ。

20数年ぶりに視てもこち亀は面白い。夢中になっていると20分くらいすぐに過ぎて、エンディングを迎えてしまう。

エンディングは所ジョージさんの歌う『ブウェーのビヤビヤ』だが、その映像は、「これでイイだろ!」と歌う所さんに、バックダンサーの女性(音源ではゲストコーラスで参加している柴田理恵さんである)が「イイわけねーだろ!」とツッコんで終わる。

一緒に無言でこち亀を視て、それ以外にはなんの交流もしない、30代の兄弟ふたり。これでいいんですかね。

・『もう一度食べたいカップ麺』

正月まで待ちきれず、「みそきん」は食べてしまいました。

感想としては、麺のベースはたぶん、同じ日清食品から出ている蒙古中本タンメンのカップ麺で、あれをかなりマイルドにした印象。スープはかなりとろみがある。あと、ニンニク臭さがけっこう強烈。出かける前にはあまり食べないほうがいいかも。

まあ美味しいのですけど、HIKAKINブランドがなくてもこれが各地で売り切れ続出するほどのヒット作になっていたかと考えると、たぶんなっていないと思います。

有名人とのコラボということでは、志村けんさんのケンちゃんラーメン、食べてみたかったなあ。

・『ロングスリーパーの手取り人生』

このようにロングスリーパーな私ですが、やはり、というかなんというか、学生の頃は睡眠不足に憧れていました。

若い頃は(今でも若いが)寝ていないことがステータスだと思っていて、地獄のミサワさんのキャラクターばりに「つれー、昨日、実質1時間しか寝てねーからつれーわー」とマウントを取りたいということもあり、土曜日なんかは、午前様まで頑張って起きていました。

頑張って起きて勉強していたのなら産近甲龍のいずれかに入学できていたはずですが、残念ながらそんなことはあるはずもなく、ベッドの中で深夜ラジオを聴くのが習慣でした。

ベッドの中に入っている時点でほぼ寝ているのですが、まあそれはともかくとして、毎週土曜日の深夜の楽しみは『青春ラジメニア』を聴くこと。

当時の自分が持っていた携帯ラジオは、今は亡きaiwa製の1000円くらいのしょぼい代物であり、NHKとAM神戸(現在はラジオ関西)しかまともに受信できないというポンコツぶり。

完全にクリアに聴けるのはAM神戸のみなのですが、なぜか深夜帯のAM神戸はアニメ系の番組ばかりで、林原めぐみさんの『ハートフルステーション』や堀江由衣さんの『天使のたまご』など、声優さんがパーソナリティーを務める番組がたくさん放送されていました。

『ハートフルステーション』は1991年から2015年までの24年、『天使のたまご』は2002年から現在まで21年に亘る長寿番組ですが、1989年から放送されている『青春ラジメニア』は34年というダントツの放送期間を誇るオバケ番組で、リスナーからリクエストされたアニメソング(声優さんの曲やゲームのBGMなども可)をひたすら流しまくるというシンプルな内容。

ずーっと曲が流れているのですが、ゆったりした曲だとすぐに眠くなって、うっかり寝落ちしてしまう。

受験シーズンになると、パーソナリティーの岩崎和夫さんと南かおりさんがリスナーの合格を祈願するコーナーがあり、自分も受験生である手前、その時間までは起きていようと毎週のように粘っていたのですが、毎週のように撃沈していました。

もっと頑張って起きて、なおかつラジオを聴きながら机に向かっていれば、岩ちゃんとカオリン(番組内でのおふたりの愛称)に合格を祈願してもらえて、産近甲龍のいずれかに……。

・『日本の、心よ』

温浴施設をおおまかに3つに分けると、だいたい500円前後で入れる街の一般銭湯、700~1000円で入れるスーパー銭湯、2000~2500円のサウナ施設に分かれます。

自分の中でそれぞれ周期があって、一般銭湯をはしごするのが楽しい時期もあれば、スーパー銭湯でのんびりしたい時期もあるし、サウナ施設で優雅に整いたい時期もあり、その3つが常にループしている感じです。

一般銭湯を巡るのが特に楽しいのは、なんといっても秋口ですね。ちょっと寒くなってきた、でもまだ本格的な寒さではない、くらいの時期。

時間としては、夕方の5時から6時がベスト。

銭湯の開店時間は基本的に昼の2時か3時ですが、開店直後に来るような近所の常連さんはもうすでに帰っているし、湯上がりのビールやテレビのナイター中継が目的の人はまだ来ていない時間帯で、ほどよく空いていることが多い。

風呂に入る前はまだ明るかった空が、暖簾を再び潜る頃にはすっかり暗くなっていて、街灯やネオンが瞬きはじめている、でもまだまだ人は溢れかえっている、くらいの塩梅が良い。

まだ夜も早いので、そこから映画を観に行ったり、特に用もないのに電気屋に入ったりもできる。飲食店もまだまだ開いているし、ラーメン屋でビールやハイボールを頼んでも罪悪感のない雰囲気が出来上がっている。

スーパー銭湯やサウナ施設は、大抵は飲食店も併設されているし、漫画が大量にあったり、寝られるスペースがあり、日がなずっと籠っていられるのが魅力ですが、では一般銭湯の魅力は何かというと、湯上がり後の周囲の街並みも含めて風情を楽しめるということだと思います。

特に京都は良い。それも、河原町や平安神宮などのような観光地や景勝地よりも、太秦天神川あたりの素朴な住宅地や、洛北エリアの閑静なところが良い。天下一品の總本店がある一乗寺なんかはラーメン激戦区なので、風呂とラーメンをセットで楽しめる。

でも、そのあたりで生き残っている銭湯は少ないんだよなあ。自分が京都の銭湯でいちばん好きな太秦のやしろ湯さんには末長く続いてほしい。

・『イーブイと謎の人たち』

初代ポケモンの謎のキャラクターはこの他にもたくさんいますが、でんきやのオヤジもまた、味わい深いおっさんでした。

名前のとおりに電気タイプのポケモンばかりを操るおっさんですが、ヘルメットと安全ベルトを身に纏い、片手にはスパナと思われる器具を常に持っている。電気屋のオヤジというよりも、電気工事作業員のオヤジというほうが正しいような風貌である。

電気工事作業員のオヤジがいきなり小学生相手にポケモンバトルを仕掛けてくるのは、冷静に考えるとなかなかシュールだ。つーかあんた仕事中だろ。なにポケモンやって遊んどるんだ。

しかし、このでんきやのオヤジ、ゲーム中に2回しか出現しないレアキャラらしい。電気工事作業員はこの世界に2人しかいないのだろうか。

2人で回しているとしたら、なかなかに過酷な労働環境である。ならば、たまにサボってポケモンやるくらいのことは許してあげようか。

今年はこんな感じでした。来年はなんとnote10周年です。ホンマかいな。今は14歳ですので、5歳の頃に始めたということになります。

最近は小学生のnoteユーザーも増え、小学生ユーザーのコミュニティ?とかもあるみたいですが、わたしはきっと最年少ユーザーですね。10年前にはとっくに成人していたような気もするし、14歳がハルヒや初代ポケモンにこんなに詳しいのも変な気はしますが……。

サウナはたのしい。